日々の便り

 

台風18号の爪痕

本日の東京は快晴、まさに台風一過の青空が広がりました。この青空を期待して準備を進めていた私は、もちろん予定通りに高尾山へ。空気は透き通り、日差しは強く、雲は少ない最高の天気。これならばきっと、今年最高の景色を見ることができるでしょう。なにしろ分倍河原からでさえ、こんなにもはっきりと富士山を見ることができるくらいですからね。

分倍河原より富士山を望む
分倍河原より富士山を望む posted by (C)circias

高尾山に到着した私は、いつも通り稲荷山経由で高尾山に登頂し、その後奥高尾へと進みました。ここまでの登山道は木の枝こそ散らばっていたものの、取り立てて被害らしい被害もなく。やはり今回の台風はあまり影響はなかったのだな、などと思っていたのですが、一丁平を過ぎたところで、不意に状況が変わったのです。

一丁平出口の倒木
一丁平出口の倒木 posted by (C)circias

それは一丁平の展望台を城山方面へ降ってすぐのところ。一瞬道が途切れているかのように見えたので、思わず目を疑いました。よく見て見ると、一抱えほどもある大木が無残に折れて倒されているのです。しかも倒れた木はさらに分断され、辺りに散らばっているではありませんか。中でも一番大きな破片を辿っていくと、倒れたと思しき木の根元が無残な姿を晒していました。

倒れたのはこの木
倒れたのはこの木 posted by (C)circias

割と高い位置で折れたせいか、根元から倒れた幹までは結構離れています。そして妙なのは、その倒れた幹の先端の傷口。なにやら、ねじ切れたかのようになっているのです。次の写真がその傷口ですが、明らかに折れた方向と傷口のねじれが一致しないのです。地面に叩きつけられて砕けたのなら、こんな傷口にはなりませんね。上面は画面右に捻れ、下面は逆方向に広がっているのが判るでしょうか。

捻じ切れたような傷跡
捻じ切れたような傷跡 posted by (C)circias

さらに進むと、今度は城山の登り階段で再び倒木に遭遇しました。この木も幹の少し高い位置で折れていて、しかも折れた根元と倒れた幹との間が結構離れています。断じて折れてそのまま倒れたような状況ではなく、折れたあと飛ばされなければこんなに根元から離れたりはしないでしょう。

城山上りの倒木
城山上りの倒木 posted by (C)circias

倒れた後でバラバラになり、なぜか先端は折り返すようにして手前に転がってきているのも妙です。さらに、同じようなおかしな折れ方をした木が、この数メートル先にも一本あり、道を塞いでいました。次の写真の木は画面左から倒れたものですが、倒れた木の先端が折れて、なぜか折り重なっています。

城山上りの倒木その2
城山上りの倒木その2 posted by (C)circias

右に大きな力がかかって倒れたことは明白ですが、それならばなぜ分断された幹の上方が、引きずられるように根元側に戻ってきて、しかも幹の上に折り重なっているのでしょうか。高尾山で倒木を見る機会は結構ありますが、こんな奇妙な倒れ方をした木を見るのは、今回が初めてでした。

理由らしきものが分かったのは、帰宅した後のこと。なんとなくテレビを聞き流していたところ、どうも昨晩は台風の影響で、竜巻が発生したらしいというニュースをやっているではありませんか。なるほど、局所的な旋風が発生したのなら、あの奇妙な傷口も、おかしな飛び散り方をした破片も、説明がつかないでもありません。まぁ少なくとも、何がしか異常な風が吹いたのは間違い無いでしょう。

昨晩、台風の影響らしきものが現れたのは深夜のことで、それもほんの数時間だけでした。聞くところによると東京は強風域には入ったものの、暴風域には入っていないそうですね。それでもこんな被害が出るくらいですから、直撃を受けたところは一体どんなことになってしまったやら、被害が思いやられます。やはり、腐っても台風。逸れたからといって、侮ってはいけませんね。


小雨の植物園(2)

午前中こそ台風をそこはかとなく感じさせる雨模様でしたが、午後になってからは、ごく普通のしとしと雨になりました。台風は近づいて来ているはずですが、二時を過ぎた頃には小鳥も鳴き始めるほどで。これならば、台風の影響はほとんどないまま終わってくれそうですね。明日は朝から晴れたなら、山へ行ってくるのも良さそうです。

それはともかく、昨日のお話の続きを。神代植物公園の水生植物園でしばらく過ごしたあと、小雨に濡れながらも野川公園を目指しました。目的は野川公園本体ではなく、その横に設けられた自然観察園です。公園に着く頃には再び雨は上がり、雲の切れ間からわずかに日も差して、蝶や蜂たちがここぞとばかりに動き出していました。そんな中、ここで思わぬ出会いがあったのです。

野川公園のアサギマダラ
野川公園のアサギマダラ posted by (C)circias

なんと、野川公園にアサギマダラが。高尾山のそれと比べてだいぶ薄汚れているのはやはり、環境の違いなのでしょうね。それにしても、一体どうしてこんな所にアサギマダラがいるのでしょうか。この界隈へはもう20年以上通っていますが、さすがにアサギマダラを見るのはこれが初めてです。ハグレ蝶か、あるいは定着しているのか。まぁ東京の中では比較的環境の良いところではありますが、人が多いので心配です。

アサギマダラは警戒心の薄い蝶で、人の周りを平気で飛び回りますし、近付いても逃げません。こんな所にいたら、たちまちマナーの悪い人たちの餌食になってしまうのではと心配したのですが、意外とそうでもなかったようです。ドヤドヤと数人のおばさんたちが近付いて来るや、パッと飛び立って逃げて行きました。うん、アサギマダラも裸足で逃げる以下略。そんなおばさん達や、奇声を上げる子供達のお目当はこちら、彼岸花です。

彼岸花
彼岸花 posted by (C)circias

実は、自然観察園の中には彼岸花の群生地がありまして、地元では結構有名なのですよね。これだけの数の彼岸花が咲き誇っている場所はこの近辺ではここだけ。ちょっとした彼岸花の名所になっているのです。これだけ見事に咲き揃っていると、やっぱり見に来たくもなりますよね。ただその、奇声だの怒声だのはご容赦いただきたいです、切に。ああいうケダモノ系の子供って結構多いですけれど、将来は一体どうなるんでしょうねぇ。

さて、花といえばもう一つ。この時期、この自然観察園でもツリフネ草を見ることができるのです。ついでにキツリフネも咲いていますので、二種類の釣船草の共演を見ることができます。

ツリフネソウ
ツリフネソウ posted by (C)circias

自然観察園にいる間、雨は上がったままでした。お陰で蝶達の動きは活発に。特に、シジミチョウの動きが目立ちます。自然観察園の外縁、川に近い明るい草地では、10匹以上のシジミ蝶達がこぞって飛び回り、恋のさや当てを演じていました。と言っても、メス達の反応は今ひとつのようでしたが。次の写真はそんな中、我関せずと花に止まっていた個体です。行動から言って、おそらくこの子もメスなのではないかと。

ルリシジミ
ルリシジミ posted by (C)circias

止まっている花は、高尾山でもよく見かけるものです。ヒヨドリバナでしょうか、結構色々な蝶がやって来る花ですね。この日はシジミチョウと、イチモンジセセリしかいませんでしたけれど。真っ白な花が固まって咲くので、背景として用いると、実に写真映えする植物です。

イチモンジセセリ
イチモンジセセリ posted by (C)circias

この日は3時ごろまで公園に止まりましたが、再び雨が降り出したので帰路につきました。それから雨は止むことなく、夕方には本降りになりましたので、引き際としては良いタイミングだったようです。

どちらかといえば生憎のお天気の1日でしたが、しかし意外な出会いもあり、なかなか楽しむことができました。植物も昆虫も、雨の日には雨の日の表情があり、それはそれで魅力的なものです。濡れるのはあまり嬉しくありませんが、こういうのもたまには良いですね。


小雨の植物園(1)

台風18号が九州に上陸したそうですね。各地の被害状況をTVでやっていますが、所によってはトラックが横転するほどの風が吹いているのだとか。その一方で東京はと言いますと、昨日から微かに台風の気配を感じる雨が続いています。さすがに今日は朝からずっと降り続きですが、昨日は一日中降ったり止んだりのお天気で。そんな中私は、近場の植物園までカメラ片手に出掛けてきました。

当初の予報によれば、この三日間天気は悪化する一方だと言いますし、そうなると外に出ることができる機会はこの時を置いて他にないと思ったからです。毎週末に緑成分を補給しておきませんと、緑色欠乏症で仕事が手につかなくなるものですから。

E-PL5は防水仕様ではないので派手に濡らすわけにはいきませんが、多少雨粒がかかる程度なら大丈夫。と言うわけで、雨が降っている間は雨宿りをし、雨が止んだらすかさず木陰から飛び出して写真を。なにしろ雨の植物園は、魅力的な被写体の宝庫ですからね。さすがに土砂降りでは写真も撮れませんが、小雨ならばむしろ望む所です。と言うわけでまずはお約束のを一枚、蓮の葉と水滴です。

蓮の葉と水滴
蓮の葉と水滴 posted by (C)circias

ネイチャーフォトごっこ、とでも言いましょうか。あの手の写真集といったらまず葉っぱに水滴、あるいは蜘蛛の巣に水滴ですね。水滴の輝きが綺麗なのは勿論なのですけれども、雨に濡れた植物もまた、独特の色合いがあって綺麗です。特に、湿地の植物に雨はよく似合いますね。次の写真は、水生植物園の一番奥に咲いているミズキンバイ。晴れていても綺麗なのですが、雨に濡れた色はまた一味違います。

ミズキンバイ
ミズキンバイ posted by (C)circias

お次は、この時期の水生植物園ならではの花、ツリフネソウです。ちなみにこのツリフネソウ、東京都の準絶滅危惧種に指定されているとか。つまり、日本全国としてはまだたくさん咲いているものの、東京都ではほとんど見られなくなった種であるということです。まぁ、東京に湿地なんてほとんどないですからねぇ、最近は。

ツリフネソウ
ツリフネソウ posted by (C)circias

ところで、雨の日の植物園の見所は、植物ばかりではありません。見ることができるかどうかには多分に運が絡みますけれども、雨の日の昆虫たちもまた、晴れた日とは少し違う姿を見せてくれるのです。そしてこの日の私は、少しだけ運が良かったようですね。水生植物園の一番奥で、雨宿りしているヒカゲチョウを見つけることができました。

ヒカゲチョウの雨宿り
ヒカゲチョウの雨宿り posted by (C)circias

中型の蝶は雨を嫌って隠れるものが多い中、小型の蝶たちは、小雨程度なら以外と元気に飛び回っていたりします。こちらは、雨にも負けない元気なイチモンジセセリ。パッとみただけでも数匹のセセリが辺りを飛び回っていました。

小雨でも元気なイチモンジセセリ
小雨でも元気なイチモンジセセリ posted by (C)circias

最後は、この時期の水生植物園の名物、彼岸花の写真を。河川敷ではもう満開を過ぎているようですが、この辺りはまだ半分程度しか開いていません。ただ、先ほど聞いた予報によると、明日は晴れて暑くなるそうですから、あっという間に満開になってしまいそうですね。見頃は今週いっぱいといったところでしょう。

雨に濡れる彼岸花
雨に濡れる彼岸花 posted by (C)circias

普段は人気のない水生植物園も、桜の時期とこの時期だけは大勢の観光客で賑わいます。あとは、カキツバタの時期も人が多めでしょうか。まぁわかりやすいアイコンですからね。ただ、ほとんどの人がこれだけ眺めて早足で帰ってしまうのは、ちょっと勿体無い気もします。周囲にちゃんと目を向けてみれば、綺麗なものや面白いものは、もっと沢山あるのですけれど。



TU-8150を6V6仕様に改造する

レコードの試聴も一通りすみましたので、そろそろ最後のテストを。そう、UNIT7, 8を使用した6V6仕様への改造を試そうと思います。実のところ、さっさとこれを試したかったのですけれど、そもそもオリジナルの音をわかっていない状態で、改造した音をどうこう言う訳にはいきませんからね。

と言うわけでまずはTU-8150を分解し、UNIT2, 3を取り外します。この時活躍するのが、UNIT2, 3の蓋にもなっているUNIT4。次の写真のように、スパナの代わりに使うことができるのです。組み立ての時にもお世話になりましたが、やっぱり便利ですねぇこれ。基盤にちょっと凹みを作っておくだけの気配りが、ここまで扱いやすさに繋がるとは。これを思いついた方は偉いと思います。

UNIT4をスパナ代りに
UNIT4をスパナ代りに posted by (C)circias

そして、取り付けるのはUNIT7, UNIT8の二枚。数字の小さい方が左です。間違ったユニットを取り付けようとしても、スペーサとネジ穴が合わないようになっていますので、間違ったまま気づかないという事はまずないでしょう。こういうところも初心者に優しい設計です。

UNIT8
UNIT8 posted by (C)circias

ユニットの取り付けが終わったら、先にカバーを取り付け、そして6V6を装着します。今回使用するのは、次の写真の6V6S。製造は初段管の12AX7と同様、JJです。やはり大きな真空管は、それだけで雰囲気がありますね。

JJ製 6V6S
JJ製 6V6S posted by (C)circias

GT管を扱うのは今回が初めてですが、キー溝があるので特に向きを間違えるということもなく、トラブルなしで差し込むことができました。写真は、6V6Sを装着したTU-8150の様子。なんだか貫禄が出ましたね。見た目的にはワンランク上になりましが、果たして音の方はどうでしょうか。

6V6装着完了
6V6装着完了 posted by (C)circias

まず試すのはハイレゾ音源、いつも通りエディ・ヒギンズの「Haunted Heart」です。一曲目を再生した瞬間、「むむ?」となりました。間違いなく6005Wと音が違います。それも、良い方向への変化です。しかし、オペアンプを交換した時のような音域がどうとかいうような、バランスを変化させる類のものではないのです。なんとも抽象的かつ主観的な表現になりますが、「余裕が出たような」。

しばしばオーディオでは「ゆったりと鳴る」というひどく曖昧な表現が使われますが、この変化はまさにそれだと思います。さすがに互換性のある管というだけのことはあり、バランスそのものに変化はありませんし、低音の引き締まりやスピード感が変わったりはしません。音が太くなったわけでも大きくなったわけでもありません。なのに、音のしっかり感が増したというか。

よくよく聞いてみると、低音の成分が下方向に増して、より重心が低くなったこと。そして、ベースやチェロといった低音楽器の中音域の成分が微妙に厚くなった事により、ベースパートの存在感が増して、曲全体の圧力が増したように聞こえることがわかりました。ついでに、中音域の残響が少し厚くなったかもしれません。これが一言では言い表しづらい「余裕」となって、聴くものに安心感を与えるようです。

この変化は特にクラシックの再生に良い変化をもたらしました。ドヴォルザークはより迫力を増しながらも、そこにヒステリックな強調感を感じさせない響きになりましたし、バッハの無伴奏チェロ組曲は包容感に溢れ、聴いているとなんだか眠くなってくる心地よさです。

6005Wの音色に何か不足があるのかと言われると、そうではないのです。少なくとも、6005Wを聴いているときは、そこに「余裕のなさ」など微塵も感じていなかったわけで。しかし、6V6Sの音を知ってしまった今となると、確かにあれは一杯一杯の音だったように感じるのですよね。小さなボディで必死に頑張っているような。

オーディオの音の違いの感じ方って、大抵こうなんですよね。何か問題のある機器の場合は、即座にあれが足りないとかこれが多すぎるとか言えるのですが、より良いものへの変化は、変わってみて初めて今までの音に不足があったのだと気付くのです。ですから今回のこの変化は、きっと良い方向への変化であったのでしょう。

少なくとも今のところ、6005Wに戻したいとは全く思いませんし。特に何か必要に迫られない限り、恐らくこのまま6V6Sを使い続けることになるでしょう。それくらい、この音色には一目惚れ…いえ、ひと耳惚れしてしまいました。TU-8150をお持ちの皆さんには、是非とも6V6を試してみてほしいですね。その際には是非とも接続は3結で、オペアンプはLME49720NAをお使いになることをお勧めしたいと思います。

なお、MUSES02をお使いの場合、接続は3結よりULの方がお勧めですよ。MUSES02は歪みが少なく音が厚いので、鋭くてパワフルなUL接続の方が、その特性を活かせるように感じました。蛇足ながら。






TU-8150でレコードを聴く(4)

前回はマイナー路線で攻めてみましたので、今回は逆にメジャー路線のものを何枚か聴いてみようと思います。とは言っても趣味が偏っているので、あまりメジャーどころのレコードは持っていないのですが・・・しかし、この方はさすがに有名でしょう。最初の一枚はこちら、エリック・クラプトンの「Unplugged」です。

UNPLUGGED [12 inch Analog]
Posted with Amakuri at 2017.9.10
ERIC CLAPTON
WARNER


この一枚、冒頭の会場のざわめきをどのくらい自然に表現できるのかで、その製品の性質と性能がはっきりと分かるという、実にベンチマーク向きの作品です。果たしてTU-8150は、この冒頭のざわめきをごく自然に、かつ広々とした空間で再現してくれました。

そして一曲目のアコースティックギターの音色ですが、ここはドンシャリ気味の製品だと、ギャリギャリと耳に刺さる癖にスカスカとした芯のない音になってしまいます。しかしここも、ちゃんとアコースティックギターらしい芯のある音色で再生してくれました。当然、以降各曲のクラプトンの声は立体的で鮮明、コンサートホールの残響も心地よく、私としては100点満点を差し上げて良い音質でした。

いやしかし、拍手が心地よいですねぇ。拍手それぞれの位置関係はもちろんですが、方々で鳴り響く口笛の位置関係がしっかりと立体的に再現されるので、演奏の後の高揚感がしっかりと伝わってくるのです。これはなかなか。


次の一枚は、同じくクラプトンの「August」。シンセを多用して、リバーブもかなり強めにかかっている作品なのですが、果たしてどんな風に再生されるでしょうか。

August [12 inch Analog]
Posted with Amakuri at 2017.9.10
Eric Clapton
Reprise / Wea


一曲目のIT'S IN THE WAY THAT YOU USE ITは、ちょっと残念な感じ。クラプトンの声がコーラスと一緒に後ろに引っ込んでしまって、ストラトの音だけ前に出るような感じになってしまっています。あぁ、オケも前に出ていますね。つまりコーラスとクラプトンが後ろに引っ込んでいると。しかしこれが妙なもので、全く混濁はしていないため、ボーカルをはっきりと聞き取ることはできるのです。

二曲目のRUNはそれが少し改善されています。三曲目のTEARING US APARTはさらに良くなりましたね。ボーカルの位置が下がりすぎているのは、一曲目だけのようです。まぁどのアンプで聞いてもこのアルバムはリバーブ過剰なので、一曲目のあれは多分に音源のせいである部分もあると思います。むしろここは、それでもメインボーカルを聞き分けられることを褒めるべきなのかもしれません。80年代半ばのサウンドって大抵リバーブてんこ盛りなんですよねぇ。


次は気を取り直して、イーグルスに行ってみましょう。これも割と最近のアルバムで、タイトルは「Long Road Out of Eden」です。発売は2007年でしたか。久々に感動した一枚でした。

Long Road Out of Eden [12 inch Analog]
Posted with Amakuri at 2017.9.10
Eagles
Universal Int'l


冒頭から、とても生々しくて鮮明なギターとボーカルが魅せてくれます。うん、こういうサウンドが好みなんです、私は。まぁその好みに合わせてチューニングしたアンプですので、こういうサウンドは本当に得意のようですね。実に心地よい再生です。厳かなNO MORE WALKS IN THE WOODから、往年のスタイルそのままのHOW LONGのカラッとしたギターサウンドへの移行が実に心地よく。

イーグルスの持ち味であるハモりは、きっちりと個々の声を聞き分けられる状態で、全て前へ。オケとの前後の位置関係もちょうどよく、前後左右の空間の広さも良好です。このアルバムも、100点をあげて良い再生でした。改めて、好きですねぇ、イーグルス。

というわけで、90年代、80年代半ば、録音年はわからないけど最近発売の2000年代のアルバムと、三種類を聞いてみました。まぁそういう風にチューニングしたせいもあるのですけれど、このアンプはシンセとリバーブてんこ盛りの80年代中盤に流行ったスタイルにはあまり向いていないようです。逆に、70年代スタイルと、録音技術が向上した90年代以降の作品は得意であるようですね。もっとも、その割には80年代のフュージョンは得意なのですけれど。



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