日々の便り

 

追いやられる野鳥たち

今朝は人身事故で鉄道が運転見合わせになってしまったため、半休をとって午後から出勤です。この時間に電車が止まるのは、今月はこれで2回目ですね、いい加減にしてもらいたいものです。悲劇の主人公気分で自分に酔っている鉄道ダイブ愛好家の皆さんは、自分がどれほど大勢の人生を狂わせているのかなんて意識することもないのでしょうし、彼らをちやほやしていい人ごっこをしたがる自称善人の皆さんも同様なのでしょうけれど。

というわけで午前中の時間が少しばかり半端に空いてしまいましたので、気晴らしも兼ねて写真整理をすることにしました。というのも、月曜日に撮った写真がまだ未整理だったので。

日曜日にMF撮影の実験に成功してすっかり気を良くした私は、月曜日もまたカメラを持って野川沿いを歩き回って来たのです。コースは日曜日とは逆に、まず下流側へ行って上流に戻るコースで。しかし残念ながら、下流側にはまったく鳥の姿はありませんでした。何故かというと、またしても「河川整備」の工事が始まってしまったからです。

コンクリートブロックの深い護岸に、コンクリートで固めた石組みの細い通路を両岸に設けたのみのドブ川仕様は、以前は喜多見より下流のみだったのですが、東京都はこのドブ川仕様を上流域へと伸ばし始めました。あれはヘドロが溜まるし生き物は激減するしで最悪なのですけれど、宣伝文句が「未来を作ろう〜みち・水・緑〜」って、笑うしかないですね。

つい昨日、ゴイサギが獲物を狙い、ジョウビタキが縄張りにして居たその場所が、今や建設資材の下敷きになって居ます。そして工事が終われば、この岸自体が破壊し尽くされて、ただのコンクリートと砕石で固めたドブ川になってしまうというのですから、もう愕然とするしかありません。自称エリートの小役人って、本当に環境破壊がおすきですよね。うんざりです。

おっと、また暗くなってしまいました。しかし、最近こんなのばかりなのですよ。せめてもの救いは、狛江、調布、三鷹、小金井の四市は、野川の自然環境を重視した政策を取ってくれていることです。もともと世田谷は自然保護より「開発」がお好きな体質で、都会の清流と謳われる野川も、世田谷に入った途端にドブになる(文字通りドブとして未処理の生活排水を流し込んでいた)ので、むしろ喜多見周辺に自然が残って居たことが奇跡なのですが。

というわけで小田急線の高架から下流域の小鳥は全滅。かろうじて無事なのは、小田急線喜多見車庫の前からでした。ここに縄張りを持つモズは、まだ移動していないようです。まずは、モズのメスの写真を一枚。

モズ(メス)
モズ(メス) posted by (C)circias

同じ場所で、モズのオスも撮影することができました。同じ範囲を巡回していることから、おそらく上の写真のメスとのつがいなのではないかと思います。

モズ(オス)
モズ(オス) posted by (C)circias

工事現場を離れると、いつも通りの野川が戻ってきます。時折カワセミの姿を見かけたり、呑気に草を食むカルガモの姿に和んだりしつつ遡ることしばし。突如、ものすごい強風が吹き始めたので、耐えかねて脇道の木陰に避難しました。と、そこで、川から離れて住宅地の方へと伸びて行く緑道があることに気が付いたのです。

緑道の名前は「野川緑地公園」。この区間は狛江市の中ですね。緑道には数多くのソメイヨシノが植えられており、途中に野川地域センターもありました。これは、ちょっとしたお花見スポットを見つけてしまったかもしれません。緑道にはヒヨドリ、ツグミ、ムクドリといった市街地定番の野鳥たちが数多く居り、途中一箇所にはシジュウカラとメジロが群れている場所もありました。

メジロ
メジロ posted by (C)circias

この写真は、この日のベストショット。羽毛の一本一本までしっかりと写っています。この距離なら、このくらいの描写力を期待できるのですけれど、もう少し距離が離れてしまうと、とっても微妙な表現になってしまうのですよねぇ、このレンズ。なお、この写真ももちろんMFで撮影しています。ちょこまか動くメジロをMFで追うのは、なかなか大変でしたが、いい訓練になりました。

さて、野川緑地公園を端から端まで歩いた私は、再び野川まで戻って上流へと移動を再開しました。少し歩くと、朔日カワウを撮影した場所にやって来たのですが、今日はその場所にはオオバンが陣取っていました。

オオバン
オオバン posted by (C)circias

どうやらこの場所は野鳥たちにとってかなり居心地が良いようで、見ている間にも様々な鳥がやって来ました。まずはこちら、カワセミです。位置の関係で、珍しく真上から見下ろす構図になりました。

カワセミの頭上から
カワセミの頭上から posted by (C)circias

そしてしばらくすると、中洲に初めて見る鳥がやって来たのです。次の写真は、藪に隠れるバンという鳥です。写真中央に写っているのですが、分かるでしょうか。終始こんな感じに隠れているので、撮影は困難を極めました。居るのは分かるのですけれど、藪に潜ってしまって姿が見えない時間が非常に長かったもので。待って待って、ようやく写した一枚です。ちょっとピンボケなのは残念ですが・・・。

草叢に潜むバン
草叢に潜むバン posted by (C)circias

ここにはさらに、中鷺やアオサギ、カモなども集まっており、実に賑やかでした。ところで、この場所に鳥が集まることから、野川の野鳥たちに必要とされている環境がよくわかりますね。必要なのは土と植物、適度な水深。コンクリート護岸で水深2、3cmのドブ川では、野鳥は暮らせないのです。

これほど明快で分かりきった答えがあるにも関わらず、屁理屈をこねてドブ化を強行するお役人様の頭は全く理解できません。そもそも野川の水位が急上昇するのは、彼らがコンクリートで固めた都市計画をやらかした結果であって、もともとの野川の構造に問題があるわけではないというのに。

自分たちの不始末を野川に責任転嫁して、生きものたちの生息域を奪い続ける東京都と世田谷区のやり方には、強い憤りを禁じ得ません。一度壊してしまったら、元に戻すのにどれだけかかるやら。下流域から追い出された鳥たちは、ますます上流域に押し込められるわけで。ただでさえ過密気味だというのに、今後どうなるか実に気がかりです。


MFで野鳥を撮る

昨日は久しぶりに、午前中から野川に野鳥を撮りに行って来ました。なぜ久しぶりになってしまったかと言いますと、実は最近、野鳥の撮影についてはモチベーションが下降気味だったのです。というのも、最近また河川の改修工事が入りまして、その影響で、以前ほど鳥を見られなくなったというのが一つ。数も種類も少ないのです。

そしてより大きな理由が、AFがダメすぎて写真が7割がた廃棄になってしまうという事。よし、上手く撮れた・・・と思いきや、帰って現像して見たら見当違いなところにピントしている場合がほとんどで。この徒労感が半端ないのですよね。はじめのうちは我慢できていたのですが、流石にちょっと疲れて来まして。

そこで今回は、普段とは趣向を変えて見ました。まず、自転車を使わず歩く事。歩く岸を反対側にする事、歩く範囲を3倍ほどに広げる事。そして一番大きな挑戦は、AFを一切使わずにMFのみで撮影する事です。あくまで実験程度のつもりだったのですが、これが期待以上の成果となりました。

まず最初に見付けたのはこちら、モズです。この辺りには毎年来ているのですが、見ることができる年とそうでない年があるのですよね。ちなみに今年は、今回が初めてだと思います。できればもう少し撮影したかったのですけれど、モズはすぐに飛び去ってしまいました。

モズ
モズ posted by (C)circias

モズを見た場所から川を遡ること数分、次に見付けたのはカワセミです。一応珍しい野鳥に分類されるカワセミですが、野川上流域では全く珍しくないのですよね。運が悪くない限り、1時間も歩けば1、2回は見ることができるでしょう。聞くところによると、少々過密状態になり始めているのだとか。とはいえ、いつ見ても綺麗なので、つい何枚も写真を撮ってしまいます。

カワセミ
カワセミ posted by (C)circias

カワセミを見た場所からさらに十数分遡ると、今度は複数の野鳥が同じ場所に集まっているところに出くわしました。どうやらそこは特に日当たりが良かったようで、野鳥はもちろんたくさんの亀までが岸に上がって、日光浴をしていました。その主要メンバーをご紹介しましょう。まずはこちら、アオサギです。うん、目つきが怖いですね。

アオサギ
アオサギ posted by (C)circias

そして、アオサギよりも川寄りで日向ぼっこをしていたのがこちら、おなじみのカワウです。かつては野川ではほとんど見なかったカワウですが、近頃はほぼ必ず目にするほどになりました。なにぶんカワウは大食らいなので、他の鳥への影響がちょっと心配ですね。

カワウ
カワウ posted by (C)circias

そしてお次は、初めて見る鳥です。いえ、種としてはつい今しがた見たばかりの鳥なのですが・・・こちら、カワウの幼鳥なのです。形状は成鳥とほとんど変わりないのですが、胸が白いのが成鳥と異なる部分ですね。野川で幼鳥を見るのはこれが初めてなのですが、とうとう野川で繁殖を始めたということなのでしょうか。

カワウ(幼鳥)
カワウ(幼鳥) posted by (C)circias

それからしばらく上流へと歩き、工事で遊歩道が通行止になって居るところで折り返して、再び下流へ。羽を干すカワウなどを撮影しつつ、小田急の高架の近くまで来たところで、今度はジョウビタキを見付けました。次の写真は、ジョウビタキのメス。ジョウビタキは縄張り意識の強い鳥なので、複数のメスが同じ場所に居ることはまずありません。つまり、この子は以前にも撮影した事のある個体なのではないかと思います。

ジョウビタキ(メス)
ジョウビタキ(メス) posted by (C)circias

そして、さらに下流側で撮影したのがこちら、ゴイサギです。なんだか妖怪のような、少し不気味な出で立ちの鳥ですね。首を伸ばせばもっとマシな見た目になるのですけれど、大抵の場合こんな感じに首を縮めているので、どうにも絵的によろしくありません。

ゴイサギ
ゴイサギ posted by (C)circias

この後もしばし撮影を続けたのですが、ジョウビタキを撮影したあたりから日が陰り始め、その後はすっかり暗くなってしまったので、撮影を切り上げることにしました。11時ごろから始めて2時ごろまで歩き、撮影枚数は450枚以上、移動歩数は1万歩を超え、撮影としても運動としてもなかなか充実した内容になったと思います。

そして、驚きだったのは撮影結果でした。AFで野鳥を撮った場合、その7割から8割は、縮小した状態でもはっきりと分かる程度にピンボケしているか、見当違いなところにピントがあったゴミ写真になるのですが、今回は逆。ほとんどの写真はそこそこピントがあっており、ピンボケで捨てた写真は2割にも満たなかったのです。

先日から使い始めたMFですが、これは予想以上に良い感じですね。流石に動き回るセキレイや泳ぐ鴨にMFでピントを合わせるのはまだちょっと辛いものがありますが、どうせAFも追えていないのですから、まだMFで頑張る方が可能性はあります。そして何より素晴らしいのは、MFを極めてしまえば、カメラの性能なんて描写力以外は気にする必要がなくなる、ということです。

そうなると、カメラもレンズも選択肢がすごく広がるのですよね。つい先日までは、野鳥をとるならE-M1 mkIIしかないかなぁなんて思っていましたが、MFで行くなら別の選択肢もあるわけで。とりあえず、今の機材でMFの腕を鍛えて、もっと自在に写真を撮れるようになる事を目標にするのが良いような気がして来ました。

こういう挑戦って、何故か好きなのですよね。便利な機能を使う事の合理性を否定するわけではないのですが、でもどちらかというと腕でねじ伏せる方にロマンを感じてしまうのは、私だけでしょうか。それに、何であれ「腕が上がる」というのは嬉しい事ですからね、モチベーションも上がります。これは楽しくなって来ました。

雪の高尾山を行く(2)

もみじ台の巻道はまだ歩きやすい方だったのですが、もみじ台を抜けたあたりから、道の状態が厳しくなりました。次の写真は、一丁平手前あたりの階段の様子です。写真では坂道に見えていますが、本来ここは階段なのですよね。こんな感じで、ほとんどの階段が坂道と化していました。流石にこうなると、アイゼン無しでは歩けそうもありません。

一丁平への道
一丁平への道 posted by (C)circias

一丁平にたどり着くと、そこは見事な雪景色でした。次の写真は、一丁平の窪地側の様子です。こちら側には野鳥や蝶が多いので、春から夏にかけては、私はこちら側を抜けて展望台へと進むようにしています。

一丁平(2)
一丁平(2) posted by (C)circias

お次はトイレ側の様子。画面右側にちょっとだけ写っているのがトイレですね。ちなみに、一丁平のトイレは現在故障中のため、使用できません。というかここ数年、無事でいる時間の方が少ない気がするのですけれど。それはともかく、なんだかスキー場にでも来たかのような風景になっていますね。

一丁平(1)
一丁平(1) posted by (C)circias

ところで、写真が若干白っぽいことにお気づきでしょうか。実はこの時、レンズの保護フィルタが内部で結露を始めていたのです。レンズ本体は問題なかったのですが、フィルタの方が真っ白になってしまって・・・しかしそれに気がついたのは、城山に着いてからだったのでした。というわけで、フィルタを外して一枚。城山もかなり雪が積もっています。なお、城山の茶店は、高尾山山頂のそれと同様、営業していませんでした。

小仏城山
小仏城山 posted by (C)circias

それにしても、フィルタがないとレンズの性能が一段上がったように感じますね。うぅむ、これはフィルタ無しでの運用を検討するべきでしょうか。この鮮明さはちょっと凄いです。結構高いフィルタを使っていたのですが、こんなにもハッキリと差を感じる事になろうとは思いませんでした。

ところで、当初の予定ではここで一休みして、そのまま折り返すつもりだったのですが、アイゼンのおかげでいつもよりペースが速かったため、思ったよりも時間に余裕がありまして。このペースなら最低でも小仏までは到達できそうだという事で、さらに先に行ってみる事にしました。そして城山を下り始めたのですが、そこでの景色がとにかく素晴らしかったのです。

景信山への道
景信山への道 posted by (C)circias

すっかりテンションが上がってしまって、テンションに比例するかのようにペースも上がり、気がつけば予定より早く小仏に到着。時間的にはまだまだ余裕があったため、14時30分をリミットとして、行けるところまで行ってみる事にしました。というわけで歩き続けた結果、結局14時30分より早く、景信山山頂に到達してしまったのです。

景信山山頂
景信山山頂 posted by (C)circias

上の写真は、景信山山頂の様子。驚いた事に、ここの茶店はこの雪の中でも営業していました。というわけで、ありがたくなめこ汁を味わいつつ一休みし、結局いつも通りの時間で下山したのです。

帰りの道中もアイゼンのおかげで実に順調でしたが、稲荷山コースの後半で状況が変わりました。なんと、往路はあの雪景色だったというのに、復路ではもう雪がすっかりなくなって、ただの泥沼と化していたのです。仕方なく途中でアイゼンを外して歩いたのですが、今度は最後の最後、稲荷神社周辺でアイスバーンが復活し・・・泥まみれの靴にアイゼンを装着しなければならず、後でアイゼンの掃除にちょっと苦労しました。

全体的に、雪道を歩いたとは思えないくらい順調な行程だったのですけど、しかしそこはやはり雪道。意識していなくても、体の方には結構負担がかかっていたようです。と言いますのも、今日は昼過ぎあたりから段々と筋肉痛がひどくなって来まして。山に登って、ここまでの筋肉痛になるのは久しぶりです。楽しい体験ではありましたが、それだけに、ちょっとはしゃぎ過ぎてしまったのかも知れませんね。


雪の高尾山を行く(1)

昨日は、いつも通り高尾山へ行ってきました。でも、いつも通りでは無い点が一つ。それは、アイゼンを用意して行ったことです。何しろ前日の金曜日に雪が降り、高尾山は30cmもの積雪があったと言いますから、少なくともアイスバーンはあるだろうと思いまして。

折しも高尾山は薬王院では節分会を開いているとのことで、駅前は例によってごった返しているかと思っていたのですが・・・豈図らんや、駅前は閑散としたものでした。商店も珍しく休業中の店がいくつもあったりで、これは前日の雪の影響と考えて良さそうです。次の写真は、清滝駅前の様子。お祭りのある日の高尾山とは思えない閑散とした様子がご覧頂けるかと思います。

清滝駅前
清滝駅前 posted by (C)circias

駅前は写真の通り、しっかりと雪かきがされていましたが、稲荷山コースには全体的にたくさんの雪が残っていました。とはいえそこは高尾山、10時台にもなれば既にかなりの数の登山者が登った後だったようで、稲荷山コースの雪はすでに概ね踏み固められており、高めの気温も相まって若干溶けかけたシャーベットのような状態に。

序盤の岩地には溶けかけた雪が乗っている程度で、程よくグリップするので、アイゼンは必要ありませんでした。しかし、稲荷山山頂を過ぎたあたりから、次第に雪が深くなっていきます。次の写真は、半ばあたりの急な階段を登った先の様子。だいぶ雪が深くなりましたが、今度は雪が柔らかいお陰でグリップするので、やはりアイゼンいらずです。

稲荷山コース中盤
稲荷山コース中盤 posted by (C)circias

そんなわけで足元の方は思った以上に問題なかったのですけれども、それ以外に思わぬ問題が。それは、落雪です。高い気温で溶かされた雪が、ほとんど雨のように頭上に降り注ぎ、時折雪そのものがどさっと落ちてくることも。おかげで、高尾山山頂に着く頃にはすっかり濡れ鼠になってしまいました。まぁ、落雪を浴びつつ歩くのは、それはそれで楽しい体験だったのですけれども。

結局、高尾山山頂に到着するまでアイゼンを使う機会はなく、ペース的にもさほど遅れる事無しに山頂に到着してしまいました。この辺りは、春頃の泥沼で鍛えられた成果もありそうですね。何しろ同じ道を歩いているのに、アイゼンやらスパイクやらをお使いの皆さんは、ヨチヨチ歩きになってましたし。

それはともかく、たどり着いた高尾山山頂は一面の雪景色でした。次の写真は、展望台の手摺の位置から、山頂方面を見た様子です。左手には蕎麦屋が写っていますが、見ての通り閉店中。流石に人もまばらで、いつになく広々としていました。

高尾山山頂
高尾山山頂 posted by (C)circias

そして次の写真は、山頂から奥高尾方面へと一段降りた場所にある広場を、上から見下ろして撮影したものです。普段はここにも大勢の観光客が居るのですが、流石にこの日ばかりは見ての通りの様子で。むしろ、この状況でもこれだけ人がいるのはさすが高尾山と言うべきかもしれませんが。

高尾山山頂下
高尾山山頂下 posted by (C)circias

さて、ここまでは順調だったのですっかり油断していたのですが、この広場の先にある階段を降りる段になって、問題が発生しました。階段が踏み固められた雪の坂道になってしまっていて、全くグリップしないのです。最初はアイゼンなしで降りようとしたのですが、踊り場から踊り場までスケートした時点で、諦めました。と言うわけで、初めてのアイゼン装着です。

初アイゼン
初アイゼン posted by (C)circias

するとどうでしょう、これがもう圧倒的にグリップするのですね、当たり前ですが。完全に硬い雪の斜面と化した急な階段を、普段通りのスピードでスムーズに降りることができるのです。いえむしろ、普段よりスピードが出ていたかもしれません。あんまりスムーズなので、思わずニヤニヤしてしまったくらいで。

しかし同じ斜面で、もっと本格的な装備の皆さんがヨチヨチ歩きしていたところを見るに、歩き方にもコツがあるのでしょう。要は、アイゼンなしで滑らない歩き方をアイゼン付きでやって初めて、スムーズに動けるということなのだろうと思います。何しろ彼ら、アイゼンなしの私より危なっかしい有様でしたし。

ちなみに、私が使っているのは「軽アイゼン」と呼ばれる簡易装備で、足の真ん中に少しスパイクがつくだけのもの。あくまで緊急回避的な用途のもので、こういうシーンはともかく、本格的な雪山には向きません。本来のアイゼンは、足の裏全体をカバーしていて、爪先やかかとにもスパイクがついているので、軽アイゼンよりもはるかにグリップ力がありますし、雪道以外も歩けます。

これに対して、軽アイゼンは足の真ん中にスパイクが突き出すだけなので、とてもアンバランスでして。雪のない場所やコンクリート、岩地等の硬い地面ではスパイクが邪魔になり、バランスが崩れる上にグリップも激減するため、安全のためには頻繁に着脱をする必要があります。コンクリートの上なんて、油断すると足をくじきそうになりますからね。横着すると、かえって危険が増してしまうのです。

さて、階段を降りた先に待っていたのは、予想通りの雪景色でした。もみじ台裏は先週も雪景色でしたけれど、今週のそれはより本格的なものになっていました。次の写真は、もみじ台の巻道の様子です。

もみじ台巻き道
もみじ台巻き道 posted by (C)circias

しかしそこは高尾山、やはり既にラッセル済みで、人の通る道はしっかりと踏み固められているのですけれど、それ以外の場所の雪の深さはなかなかのもの。ちょっと油断して吹き溜まりに入ると、脛くらいまでは雪に埋もれてしまいます。本格的な雪山ならこの程度ではすまないのでしょうけれども、比較的安全に雪山気分を楽しめるのが、高尾山の良いところですね。もちろん、だからと言って油断は禁物なのですが。

さて、長くなりましたので、続きはまた後ほど。



皆既月食

昨晩は、皆既月食でしたね。今回はスーパームーンと重なるとかで、またの名をスーパーブルーブラッドムーンとかなんとか。かなり珍しいそうなのですけれど、いつもの月食と比べて迫力があったかと言われると・・・そもそも「いつもの月」のサイズなんて、よほどの天文ファンでなければ覚えていないわけで。まぁ普通に月食でした、としか。

昨晩の東京は生憎の薄曇りでしたが、午後10時頃は雲が切れて、比較的クリアな状態の月食を観察することができました。三年前の月食の際は特になんの準備もしていなかったので、まともな写真を撮ることができませんでしたけれども、今回の私は一味違います。というわけで、まずは一枚目。

2018年1月31日 21:50
2018年1月31日 21:50 posted by (C)circias

撮影時刻は21時50分。この時点でだいぶ影が広がって来ています。撮影はM.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 IIで、この一枚だけはAFを使用しているのですが・・・ピントが甘いですね、すごく。E-PL5でこのレンズを使用する場合、目標が遠方であればあるほどピントは甘くなります。そこで、これ以降はマニュアルフォーカスに切り替えました。次の写真は、22時にMFで撮影したものです。

2018年1月31日 22:02
2018年1月31日 22:02 posted by (C)circias

わずか10分ほどの間に、明るい部分がすっかりなくなってしまいました。300mmで拡大しているため、カメラのモニタではまだ明るく見えていますが、実際にはもっと暗い印象で、エッジのみが輝いているように見えていました。そしてここから、月は赤さを増して行きます。次の写真は、この30分ほど後のものですが、このような状態がだいぶ長く続きました。

2018年1月31日 22:36
2018年1月31日 22:36 posted by (C)circias

この一枚は、昨日撮った写真では一番の出来でした。寒い中で、反応の悪いフォーカスリングをちょこまかと動かして、頑張ってピント合わせをした甲斐あって、一番赤いタイミングで良い写真を撮ることができたと思います。なかなかどうして、天体にピッタリとピントを合わせるのって、難しいのですね。

この後は、反対側から明るくなっていく様子を撮りたかったので11時くらいまで粘ったのですが、結局明るくなる前に時間切れになってしまいました。翌日も5時起きですから、風呂やら何やら色々とやらねばならない事があるので、こればかりにかまけてもいられなかったもので。

家事をやる必要がなければ、それこそ欠け始めからずっとカメラに張り付いていたのですけれどねぇ。しかしまぁ、短い時間ではありましたが、天体ショーを楽しむ事ができたのは、良い気分転換になりました。やはり、自然の観察は楽しいですね。

それにしても、天体撮影をするとなると、流石に装備の不足を感じさせられます。やはり、三脚なしで天体撮影は厳しいものがありますし、レリーズも欲しいところです。今回はカメラをベランダの手すりにくくりつけ、シャッターは低振動モードを使って撮影しましたが、常に移動を続ける天体を追うには、流石に不便すぎました。

かといって、それらを買っても年に数度使うかどうかでしょうし、悩ましいところです。本格的に天体撮影をやれるほどの時間はありませんしね。もともと興味はあるので、時間さえ許せばもっと本格的にやりたいところではあるのですけれども。

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