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日々の便り

 

ジョウビタキ再び

今週の高尾山は、ますます春の気配が色濃くなっていました。まず何と言っても気温。駅前の気温は12度前後とたいへん暖かく、日向であればもはや上着無しでも問題ないくらいです。駅前の広場では、他より少し遅れて咲いた梅が、ちょうど見頃になっていました。

駅前の梅
駅前の梅 posted by (C)circias

概ね天気の良い日が続いていますので、登山道はよく乾いて歩き易い状態です。暖かくなるに連れて観光客の数も増え、これまで閑散としていた稲荷山コースでも、観光客と頻繁にすれ違います。特に高尾山山頂では、シートを広げて休むグループや、ずらりと並んで記念写真を撮るグループなど、冬の間は見る事のなかった光景が幾つも見られました。そして皆さんここにくると、とりあえず富士山を撮るのですね。斯く言う私もそうなのですが。

富士山は雲隠れ
富士山は雲隠れ posted by (C)circias

しかし残念ながら、この日の富士山は雲隠れ。この時点では辛うじて見えていましたが、その後雲は増え。一丁平に着く頃には、富士山は全く見えなくなってしまっていました。写真を見ての通り雲はだいぶ多めですので、日は照ったり陰ったりという感じ。しかしこの時点ではまだ気温も高く、どちらかといえば晴れている時間の方が長かったように思います。

さて、ほぼいつも通りの時間に景信山に到達した私は、いつも通りになめこ汁を頼んで休憩にしたのですが、そこで思いがけずシャッターチャンスに恵まれました。なんと、腰掛けていた席のほぼ正面にある木の枝に、ジョウビタキがやって来たのです。私は大急ぎでリュックからカメラを取り出すと、モードの確認もせずにとりあえず連写しました。そうして撮れたのが、こちらの一枚です。

景信山のジョウビタキ(1)
景信山のジョウビタキ(1) posted by (C)circias

前回撮影したのは確か2/4でしたから、ほぼ一ヶ月ぶりのジョウビタキですね。相変わらず元気そうで、何よりです。一応毎週姿を見掛けてはいたのですが、普通はあまり人に近付かないので、写真に収める事はできなかったのです。日照の関係でISO感度が上がってしまったのは惜しかったと思いますが、まぁ見られる程度には撮れているのではないでしょうか。

ジョウビタキの羽繕い(1)
ジョウビタキの羽繕い(1) posted by (C)circias

ジョウビタキはその後も、地面とこの木の枝を行ったり来たり。しばらくして枝の一つに止まり、羽繕いを始めました。どうやらまだこちらに気付いていないのか、そもそも気にしていないのか。近付けそうだったので、そろりそろりと忍び寄って、羽繕いの様子を撮影してみました。

ジョウビタキの羽繕い(2)
ジョウビタキの羽繕い(2) posted by (C)circias

ぶわっと羽を膨らませ、尾羽を反らして弓形に。次いで、嘴で尾羽をなぞるようにして整えて行きます。この仕草は、ほぼ全ての鳥に共通ですね。ジョウビタキはここでしばし羽繕いを続けた後、どこかへ飛び去って行きました。といっても、この山頂のどこかに巣をかけているはずなので、実は見渡せば目の届く範囲のどこかに居る筈なのですが。

ジョウビタキの羽繕い(3)
ジョウビタキの羽繕い(3) posted by (C)circias

この後30分もすると急に天気が悪くなり、日が影って寒くなってきました。そのため、その後はまともに写真を撮れず。この日は小鳥達の活動が活発で、夕方にかけてシャッターチャンス自体は何度もあったのですけれど、カメラの性能の問題で、それを活かす事はできませんでした。

そもそも、ジョウビタキを撮った時の条件でISO1600になってしまうくらいですから、これ以上暗くなってはね。しかも、光量不足の上に小さな動く被写体ですから、もうAFが全く機能しなくなってしまって、だいたいの位置に合焦する事さえできませんで。AF前提のレンズはフォーカスリングで素早くピントすることは不可能なので、こうなってしまうと手も足も出ません。

こういう体験をすると、やっぱり良いカメラが欲しいなぁ、とか、思ってしまいますよね。一瞬のチャンスをものにするには、やっぱり腕だけでなく、道具の良さも必要なのです。とはいえ無い物ねだりをしても仕方ありませんし、今回はジョウビタキを一杯撮れた事で満足しておくとしましょう。そして願わくは、来週も小鳥を沢山見られますように。

ジョウビタキを撮る

今日の東京は、相変わらずの強い風でした。とはいえ晴れてはいたので、バードウォッチングには適していたのですけれど、最悪な事に久々の大寝坊をやらかしてしまいまして。起きて時計をみたところ、なんと14時。せめて少しでも鳥をみれればと河原へ急ぎ、昨日見付けたポイントで待ち伏せをしたのですが・・・結果は散々でした。というのも、無粋な邪魔が二度も入ったからです。

まずは定年組。話し掛けるのは別に構いませんが、鳥を待ち伏せている人間の背後でラジオ体操しないでもらいたいものです。しかもいつまでも背後に立っていられると、こちらが隠れている意味がありません。御陰で鳥は警戒して、こちらを伺いつつ遠方で右往左往しています。その人はかなり長い時間私の背後霊をしていたのですが、結局これといって見るものがないのに飽きたのか、立ち去って行きました。

老人が立ち去ると、鳥達は中州に進出。しかしハクセキレイが居るため、ジョウビタキはまだ川岸と護岸の間を往復運動しています。ややあってハクセキレイが飛び去り、ジョウビタキが川岸の枝まで進出したところで、今度は二度目の邪魔が入りました。そう、子供達です。彼等は道無き道を突き進み、手当り次第に破壊をまき散らす魔王的存在。中州まで蹂躙し尽くす彼等の前に、小鳥達は為す術もなく逃げ散るしかなかったのです。

というわけで写真の追加は失敗してしまったのですが、昨日の成果が色々とありますので、それを。まずは昨日のベストショットです。

ジョウビタキ
ジョウビタキ posted by (C)circias

写っているのは、ジョウビタキのオス。かなり精細に撮る事が出来たので、トリムで拡大しています。ジョウビタキはあまり人を警戒しないとも言われますが、それは蛮族が居ないところでの話。棒を振り回して蹂躙の限りを尽くす輩が居る環境では、鳥達は基本的に臆病なのです。なので、これを撮影するために、私は30分ほど同じ場所でじっとしている必要がありました。

ジョウビタキはいつもこの辺りにいるのですが、力関係でセキレイに敵わないため、中州に出て来るのはハクセキレイが居ない場合に限ります。稀に同時に居る事もあるのですが、大抵すぐに追い払われてしまうのですよね。そんなとき、ジョウビタキは護岸か、さもなくば岸の枯れ草の上で中州の様子を伺っています。最初にジョウビタキを発見した時は、まさにそんな状況でした。次の写真は、最初に撮影した一枚です。

ジョウビタキ
ジョウビタキ posted by (C)circias

中州からライバルが居なくなると、ジョウビタキは用心深く中州に進出しました。とはいっても、側に私が居るため、なかなか中州の中央には寄り付きません。私が居る場所からは充分に距離を取って活動し、時折石の上に停まっては見張りをしています。次の写真は、石の上で警戒するジョウビタキの様子。ジョウビタキの美しい尾がしっかり写っているので、個人的にお気に入りの一枚です。

ジョウビタキ
ジョウビタキ posted by (C)circias

あくまで動かずにじっとしていると、警戒を解いたのか、あるいは好奇心故か、ジョウビタキは次第にその行動範囲を広げて来ました。岸と中州とを往復し、その度にこちらとの距離を縮めて来るのです。次の写真は、そうして距離を詰め始めたところ。明らかにこちらを警戒しつつ、しかし近付いて来ました。

ジョウビタキ
ジョウビタキ posted by (C)circias

やがてジョウビタキは、私から数mのところまで近寄って来るようになりました。しかしまだ警戒しているらしく、餌をとるのは稀で、専ら見張りをしています。次の写真は、こちらだけでなく頭上をも警戒する様子。なぜ頭上を気にするかと云いますと、写真のジョウビタキが見ている方向には建物がありまして、その上にセキレイが二羽いるからです。いつ上から襲いかかってくるかわからないので、警戒しているのですね。

ジョウビタキ
ジョウビタキ posted by (C)circias

こうして30分程動かずに撮影を続けて、ようやく撮れたのが最初の写真。普段は待ち伏せなんてしませんが、こんな風に明らかに「釣れる」ことが分かっている場合は、待ち伏せもまぁやぶさかではありません。それにここは本来行き止まりの場所で、長居したって誰の迷惑にもなりませんからね。

そう、ここは本来行き止まりで、その先から人が来る筈はないのです。なのに、来るのですよねぇ、柵をよじ上って侵入すれば、その向こう側から入って来る事もできるので。まぁさほど危険もないですし、子供達の感覚では楽しい冒険ということになるのでしょうから、咎めるのも野暮だとは思うのですけれど。ただ、せめてそこに野鳥を撮っている人が居る事くらい、意識しても良いのではないかなぁと。

私は幼い頃から生き物を傷付けたり、風景を壊したりするのは嫌いでしたし、花を摘むのも抵抗があったくらいですから、ああいう感覚は分からないのですよね。仕組みとして理解は出来ますが。しかし、ああいう獣性を放置すると、それは即ち遠からず犯罪性向になるのではと思うのは、私だけでしょうか。力を振り回して蹂躙するのは悪い事なのだと親が教えないと、いずれその性向は人間に向けられる事になるでしょうからね。

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