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日々の便り

 

黙っていれば瓜二つ

おはようございます。昨晩も部屋の片付けをしている最中に寝落ちてしまい、気がついたら先程でした。まったく、休みだというのに生活が普段とあまり代わり映えしませんね。
そして、実質的に休みは昨日まで。今日と明日はくだらない野暮用で引きずり回されるので、要するにお勤めなのです。

というか、仕事ならお金が出るのでよほどまし。こちらがお金を払って面倒事を押し付けられるなんて、馬鹿な話もあったものだと思うのですが、まぁぼやいてもはじまりません。

ところで、昨日は最後の休日を楽しむため、例によって植物園に行っていました。といっても、いつもの水生植物園ではありません。
水生植物園は最近、稲の栽培に伴って農薬でも撒いているのでしょうか、とにかく生き物が少ないのです。それで、かわりに通うようになったのが、近くの植物多様性センターという場所。こちらは、生き物が多いので。

狙いは、ヒグラシとツクツクボウシの撮影。できればミンミンゼミも。この休み中、唯一写真を撮れていないのがヒグラシで、ツクツクボウシもまともな映像は一枚きりでしたから、是非とももっと鮮明な・・・つまり、今後それらを見たときに、同定に使用出来そうなレベルの資料が欲しかったのです。

幸運な事に、まず最初に撮影出来たのは、ツクツクボウシの雌でした。ご存知の通り、メスは鳴かないので、探そうにも目印がありません。要するに、行った先にそれが居るか否かで全てが決まるわけです。撮れるかどうかは、まさに運任せですね。

ツクツクボウシ(メス)
ツクツクボウシ(メス) posted by (C)circias

というわけで偶然、森の中で見付けたのがこちら。頭がほぼ全部緑色なので、ツクツクボウシと分かります。そして、卵管があるのでメスと分かる訳です。
ツクツクボウシはヒグラシと瓜二つ。パッと見では、どちらがどちらか判然としません。メスはまだ、このように色の違いが大きいので良いのですが、オスはさらに似ているのですよね。で、次がオスのツクツクボウシです。

ツクツクボウシ(オス)
ツクツクボウシ(オス) posted by (C)circias

オスは鳴くので見分け易いとはいえ、常に鳴いている訳ではありませんし、人の接近を感知すると鳴くのを止めてしまうので、撮影時には判然としない事が多いのです。
この写真も、撮った時にはどちらなのか、全然判断出来ませんでした。となると、鳴いているのを確認したうえで、ヒグラシないしツクツクボウシの写真を撮っておきたいものです。

実は、神代植物園の有料エリアには、これでもかと言わんばかりにヒグラシが集まっているポイントがありまして。入園料は500円。たった1時間あまりを過ごすには少々割高だと思うのですけど、確実に「これがヒグラシだ」と言える写真を撮りたかったので、昨日はそこにも行ってきました。

そして撮影出来たのがこちらの写真。行ってみて大正解、まさに鳴いている蝉に忍び寄って撮影した写真なので、間違いようもありません。正真正銘、これがヒグラシです。

ヒグラシ(オス)
ヒグラシ(オス) posted by (C)circias

比べてみると、ツクツクボウシとは微妙に違いますね。頭の外周の色合いはそっくりですが、中央の緑のラインの面積が、ツクツクボウシの方が広いようです。そして、最も目立つ違いは以下の二つ。

1)ヒグラシには、頭と胸の継ぎ目に二つ、黒の斑点がある
2)ヒグラシには、胸部外周の金色のライン上、両サイドに黒の斑点がある

胸部外周に金属光沢のラインがあるところと、その上に緑色のラインが入るところまでは両者共通。でも、この黒斑がヒグラシの特徴です。
正直、この程度の違いだと、屋外ではほとんど見分けられません。光線の具合で隠れてしまうこともありますし、暗いところだと色の面積なんて判然としませんし。

やはり一番確実なのは、鳴いてもらう事ですね。少なくともヒグラシは目の前で鳴いてくれましたので、これで絶対間違いないと自信を持って言えます。
ヒグラシの声と言うのはこれが異様に通る上に強力なので、目の前で鳴かれたときには耳が壊れるかと思いました。どのくらい物凄いかというと、びっくりしてカメラを落としそうになったくらい。凄まじいの一言です。

ヒグラシといえば哀愁、ヒグラシと言えば涼しげというイメージがあるのですけど、単体での声量はむしろニイニイゼミのそれを超えるかも知れません。アブラゼミなんて可愛いものです、ヒグラシに比べたら。

ヒグラシの蝉時雨なんてものはありませんが、もしあったら、さすがにちょっと風流とは言えないものになりそうですね。ヒグラシは、数が少ないからこそ映えるものだと思います。

蝉の日

いやはや、猛烈な暑さですね。既に深夜1時を回ったというのに、ファンで外気を取り入れている状態で、気温33.5度。もうこれは、常軌を逸していると言ってしまっても良いでしょう。
真夜中だというのに、私が子供の頃の日中の最高気温より2.5度も高いなんて。
まぁ日中の気温は37度ありましたので、これでも涼しくなったと言えば、涼しくなったのですけどね。

今日はこの暑さの中、午前中から緑地や植物園を渡り歩いていたのですが、さすがにこれは、虫達にも堪える暑さだったようです。表に虫がいないと思ったら、暗い森の中にわらわらと。僅かに表を飛ぶものも居ましたが、オニヤンマなどは定期的に森に戻って休んでいましたね。

一方で、暑さなんかお構い無しといった風で、元気一杯な虫も居りました。そう、言わずと知れた夏の象徴、蝉達ですね。まぁ彼等は基本的に木陰に居るものなので、逃げるまでもなく常に避暑モードではあるのですが。
そんなわけで今日は、蝉達を追いかけてみました。

アブラゼミ
アブラゼミ posted by (C)circias

まずは都市部セミ代表、アブラゼミ。これは本当にどこにでも居ますね。そして、割と鈍いので近寄り易くて助かります。まぁ猫に喰われる訳だなどと思いつつ、一枚。
一見何の変哲も無い蝉の写真ですが、良く見ると、口を幹に突き立てているのが分かります。ついでに言うと、これは全力で鳴いている時の姿勢。良い声でした。

ニイニイゼミ
ニイニイゼミ posted by (C)circias

二枚目の写真は、ニイニイゼミです。これはあまり見掛ける機会がないですよね。そして、ものっすごく五月蝿い蝉です。アブラゼミが「ジジジジジ」なら、この蝉は「ジー!」というか「ギー!」というか、とにかく継ぎ目の無い機械的な音で鳴きます。
しかもよく聞くと低音成分がウィンウィン唸っていて、本当にブザーかなにかのよう。ちなみにこれも、全力で鳴いている姿勢です。腹が反っているのが分かるでしょうか。

ツクツクボウシ
ツクツクボウシ posted by (C)circias

三枚目は、ツクツクボウシ。目立つ声なのでよく聞きますが、それでいてあまり姿を見掛けませんね。というのも、こうして日陰の枝のしたに隠れている場合が多いからのようです。
アブラゼミやニイニイゼミのように、表から見えるところで鳴いているところはほとんど見掛けません。

この他にミンミンゼミとヒグラシも追ってみたのですが、写真を撮れる位置にとまっている個体が見当たらず、撮影は断念しました。

それにしても、蝉も近くで見ると可愛いものですね。特にツクツクボウシは色合いといいお洒落です。また、ニイニイゼミも羽の模様がいいですね、黙っていれば可愛い奴とはまさに彼等の事だと思います。まぁ、蝉は鳴いてこそなのですが。

至近距離で聞く蝉の声は、本当に凄い迫力です。どの蝉も全力で鳴いてみせてくれたので、その朗々たる声をたっぷりと堪能出来ました。まぁ、ニイニイゼミにはむしろ手加減してもらいたかったのですが・・・しかし、あんなに近くでニイニイゼミの声を聞く機会もなかなかないでしょう。貴重な体験だったと思います。

そんなこんなで今日はずぅっと外に居たのですが、その間飲んだ飲料は何と2.5リットル。それでもトイレに行かずに済んだという事は、全て汗になったと考えてもよいでしょう。
なにしろ、シャワーを浴びて体を拭かずに居る時のような勢いで、汗が地面に滴っていましたから。

動いている時は割と平気だったのですが、今になってちょっと堪えてきました。初日から少しばかりはしゃぎ過ぎてしまったようですね。でも、こんなに充実した休日も久しぶりかな、と。
やっぱり、夏は緑の中にいるのが気持ち良いですね。空気も良いし、景色も良いし、何より見るものに事欠かなくて、退屈しませんから。



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