FC2ブログ

日々の便り

 

アオモンイトトンボを300mmで

今日も東京は真夏日、そしてつい先程までは25度を上回る熱帯夜でした。この時間になってようやく25度を切ったようですが、そもそも5月の夜に24度という時点でどうかしています。これが今日一日ならまだ分かるのですが、このところずっとですからね。よもや、このまま夏に突入してしまうのではないかと些か不安になるほどです。もう一週間以上この調子ですから、周囲の雰囲気もさすがに夏めいて来ました。

空気が夏めいているのは勿論の事ですが、早くも夏仕様にシフトしているのはそれだけではありません。例えば河原のトンボ達など、まだ5月だというのにすっかり成熟した色合いになってしまっているほどです。例年ならば、この時期はまだ未成熟個体だらけのはずなのですけれどね。

これは普通のトンボについてのみならず、イトトンボについても言える訳でして。実は5月の前半から、河原には既にアオモンイトトンボの成体が飛び回っていました。次の写真は、そのアオモンイトトンボ。連休中に撮り貯めたものです。

アオモンイトトンボ
アオモンイトトンボ posted by (C)circias

沖縄では4月から発生しているそうですが、ここは東京。しかもこの色は既に充分に成熟していますので、4月末の時点で羽化していたであろうことは疑いありません。さすがにちょっと早すぎるのではないかと思うのですが、どうなのでしょうね。この日はこの個体の他にも、多くのアオモンイトトンボを見掛けました。

アオモンイトトンボ
アオモンイトトンボ posted by (C)circias

上の写真は、成熟一歩手前くらいのアオモンイトトンボです。一枚目の個体は水上の枯れ草に停まっているところでしたが、周囲を探してみたところ、簡単に別の個体を見付ける事ができました。どうやら、このあたりの水辺にはアオモンイトトンボが結構生息しているようです。

アオモンイトトンボ
アオモンイトトンボ posted by (C)circias

上の写真は、さらに別の個体。これもほぼ成熟済みですね。撮影には例によって300mmを使用しているのですが、こんな風に踏み込みようのない泥濘や水上の被写体を苦もなく撮影出来るのは、300mmならではの利点だと思います。一方で相変わらずAFはアレですから、当然、こんな小さな被写体にきっちりピントを合わせるのは至難。一長一短とでも言いましょうか。

アオモンイトトンボ
アオモンイトトンボ posted by (C)circias

上の写真は、これまでとはまた別の個体。少し離れた、水際の藪の中で撮影しました。どうやらイトトンボは、水際の薮を好むようです。場所によっては川から数m離れた場所で撮影出来る場合もあるのですが、基本的には水面から1m以内の薮を探した方が、確実であるようですね。

ところで、今回アオモンイトトンボを撮影したのは、昨年彼等を撮影したのとは全く別のポイントでした。昨年のポイントにはアジアイトトンボも多く生息していたようですが、この辺りにはアオモンイトトンボしかいないようです。あるいは、羽化のタイミングがズレているだけという事もありそうですが・・・。

去年見付けたポイントに行って、アジアイトトンボを探してみれば、どちらなのか分かりそうですね。近いうちに、去年のポイントを見に行ってみることにしましょう。





イトトンボの見分け方

今日も東京は、たいへん残念なお天気でした。午前中こそ時折僅かに晴れ間が覗いていたものの、午後からは今にも降り出しそうな重い空。お盆からこちら、本当に週末は天気が悪いですね。いえ、週末のみならず、基本的にあまりスッキリと晴れる事がないようです。今週も晴れ間のある日はありましたが、そういった日も大抵半分は曇っていたり、雨が降ったりしていましたっけ。

御陰で今年は、蝶や蝉の写真を撮る機会がほとんどありません。まぁ蝶はいなくなっている訳ではないのですけど、葉っぱの裏に隠れている蝶ばかりで。最初のうちは珍しいと喜んでいましたが、むしろそれしか撮れない今日この頃。他に撮れるものと言えば、主にイトトンボくらいでしょうか。というわけで、今日もイトトンボの写真を撮りに行って来ました。

ちょっとアップ
ちょっとアップ posted by (C)circias

上の写真は、アオモンイトトンボ。このあたりには、アオモンイトトンボとアジアイトトンボの二種類が生息しています。これに気付いたのは先週の事で、二種類を見分けるのは困難だとばかり思っていました。ところが、一度気付いてしまうとそうでもないのですね。という訳で、今日はアオモンイトトンボとアジアイトトンボの見分け方を、今日撮ったばかりの資料写真付きでご紹介したいと思います。


○見分けるためのポイント1・尾の第8〜10節
先日の日記にもちょっと書きましたが、アジアイトトンボとアオモンイトトンボの最も大きな違いは、尾の先端の青い帯の位置です。さすがに距離があると見分けるのは困難ですが、少し近付けば違いは一目瞭然。まずアオモンイトトンボですが、次の写真のように、第8節と第9節の下半分が青く、第10節は黒くなっています。尾の先端がこんな風になっていたら、それはアオモンイトトンボで間違いありません。

アオモンイトトンボの特徴1
アオモンイトトンボの特徴1 posted by (C)circias

これに対して、アジアイトトンボは尾の第9節全体と第10節の下半分が青くなっています。次の写真は、アジアイトトンボの尾の先端を等倍撮影したもの。上の写真と比べてみると、青くなっている部分が違う事がハッキリ分かりますね。

アジアイトトンボの特徴1
アジアイトトンボの特徴1 posted by (C)circias

ちなみに、どちらのトンボも成熟するにつれ、体の青みが増して行くようです。アジアイトトンボの第8節は、上の写真のように、下半分が青っぽく見える場合もあります。いずれにしても、第八節の背側が黒かったらアジアイトトンボということですね。こんな小さな違いは分からない・・・と思われるかも知れませんが、慣れてくるとこれが案外簡単なのです。大抵の場合、尾の先端だけでこの二種類を見分ける事が出来ます。


○見分けるためのポイント2・尾の第2節
アオモンイトトンボとアジアイトトンボのもう一つの違いは、尾の第二節にあります。若いうちはアオモンイトトンボのみ、ここに青い紋があるのですが、成熟してくるとどちらも青くなってしまうので、色だけでは見分けられない場合もあります。そこで注目したいのが、背中を走る黒いラインの形。まずアオモンイトトンボですが、次の写真のようになっています。

アオモンイトトンボの特徴2
アオモンイトトンボの特徴2 posted by (C)circias

第二節の黒いラインが、尾の先端方向に向かって細くなっていますね。これがアオモンイトトンボの特徴。これに対して、アジアイトトンボの第二節のラインは、ほぼ真っ直ぐになっています。次の写真は、アジアイトトンボの第二節付近を写したものですが、アオモンイトトンボには見られる黒いラインの変化が、こちらには見られません。

アジアイトトンボの特徴2
アジアイトトンボの特徴2 posted by (C)circias

この部分は、未成熟のメスの見分けにも使えます。これら二種の未成熟のメスは共に赤く、成熟した雄に見られる青い紋も見られないため、雄以上に見分けが難しくなります。しかし、この第二節の色に注目すれば、間違う事はないでしょう。

アオモンイトトンボ
アオモンイトトンボ posted by (C)circias

上の写真は、アジアイトトンボアオモンイトトンボのメスの成熟個体をアップで撮影したものです。背中を走る黒いラインが、第二節まではっきりと続いているのが分かりますね。未成熟のうちは、こうなっているのはアジアイトトンボのみ。体色が明るいオレンジ色で、このように黒いラインが続いていたら、それはアジアイトトンボのメスです。

これに対して、写真のように体がくすんだ暗めの赤褐色で、このようにラインが繋がっている場合、アオモンイトトンボのメスの「異色型」と呼ばれるタイプの成熟個体なのだそうです。(トンボおじさんさん、ご指摘有り難うございました。)メスは雄と違って、同定がちょっと難しいようですね。

さすがにこれは、パッと見で判断するのは少し難しい部分ですが、写真撮影をするくらいに真剣に見れば、違いが分かるでしょう。何も知らないで見ていると違いなんて分からないものですが、こうして見るべきところをきちんと知った上で見てみると、案外簡単に見分けがつくから不思議なものですね。これもまた、普段私達が「見ているようで見ていない」ことの、一つの事例なのかも知れません。

そっくりさん

今日の東京は朝から重い曇り空で、気温もだいぶ低めでした。今にも雨が降り出しそうな空なのですが、それでいて全然降らないのですよね。多少は晴れ間も覗くという話だったので、午前中はスニーカーを洗ったりしていたのですが、どうやら当てが外れてしまったようです。しかし、雨が降らないのならば、外出するのに問題はありません。というわけで、午後からは例によって河原へ出掛けて来ました。

以前ならば、こういう日は街へ出るのがパターンだったのですけれど、今月に入ってからは行き先が河原になっています。何故かというと、曇りの日だからこそ撮影機会の多い昆虫が居るからなのです。その昆虫というのがこちら、イトトンボです。

メスの未成熟個体(1)
メスの未成熟個体(1) posted by (C)circias

上の写真は、アオモンイトトンボの若いメス。そっくりさんにアジアイトトンボが居ますが、第一節と第二節の背側がオレンジ色になっているので、恐らくアオモンイトトンボのほうで間違いないのではないかと。アオモンイトトンボのメスは、若い時にはこのカラーなのですが、成熟すると雄と同じカラーリングになるそうです。例えば、こんな感じ。

アオモンイトトンボ
アオモンイトトンボ posted by (C)circias

上の写真は、アオモンイトトンボ。アオモンイトトンボの成熟個体は、腹の第二節と第八、第九節が青くなります。そして第十節が黒なので、尻尾の青い斑点の後ろに少し黒が見える格好になるのですね。それにしても、この姿勢は何でしょう。イトトンボ同士で近付いた時にとるポーズなので、威嚇か交尾拒否か、そのあたりではないかと思うのですが。

アオモンイトトンボの頭
アオモンイトトンボの頭 posted by (C)circias

アオモンイトトンボの頭部を等倍撮影してみました。頭部を見ている分には、アジアイトトンボとの差はほとんど分かりません。ただ、こちらの方が少し大きくて太いという事と、第二節の黒い筋の波打ち方で、アオモンイトトンボであることが辛うじて分かります。

さて、このアオモンイトトンボとほとんど見分けがつかないそっくりさんが居ます。それが、次の写真のイトトンボ。名前は、アジアイトトンボといいます。なんでも、アジアに広く分布しているのでそのような名前になったのだとか。

アジアイトトンボ
アジアイトトンボ posted by (C)circias

パッと見で分かるアオモンイトトンボとの違いは、まず印象が少し細いという事。たまにアオモンイトトンボと一緒に飛んでいる事がありますが、近くに居るとこちらの方が一回り小さく、そして胴も細い事が分かります。より厳密に見分けたい場合、分かり易いのは腹の先(尾の先)の青い斑点の位置ですね。上の写真や次の写真のように、アジアイトトンボは第九節と第十節が青いので、尻尾の先まで青くなっているように見えます。

アジアイトトンボ
アジアイトトンボ posted by (C)circias

最後は、アジアイトトンボの頭部のアップを。暗くて全く絞れなかったもので、ボケてしまって腹の様子が分かりにくいですが、第二節の黒い部分があまり波打っていないのがお分かり頂けるかと思います。また、腹がアオモンイトトンボよりも明らかに細いですよね。これもまた、アジアイトトンボの特徴なのだとか。といってもこんなのは、写真に撮って拡大してみなければ分からないでしょう。

アジアイトトンボの頭
アジアイトトンボの頭 posted by (C)circias

以前はてっきり、この場所にはアオモンイトトンボしかいないものとばかり思っていましたが、どうやらアオモンイトトンボとアジアイトトンボの二種類が生息しているらしい、ということが分かりました。気付いたきっかけは、なんといってもまずサイズの違い。妙に小さく見える個体がちらほら居るのが、どうにも気になりまして。それで調べてみたところ、それがアジアイトトンボであるらしい、ということが分かったのでした。

やはりこういう事は、簡単な写真ガイド本では分からないものですね。こういうときは、細かな解説とイラストが載っているような、専門的な図鑑が必要になります。でも、蝶についてはそういう図鑑を持っているのですが、トンボについては持っていないので、どうしてもネットの情報を探しまわるしかないのですよね。ところが、ネットの情報というのも結構怪しいので、複数を照合しなければなりません。

効率を考えると、ここはやはり、トンボについても学術的な図鑑を買うべきでしょうか。結構高いものですし、ちょっと中古で探してみるのも良いかも知れませんね。

アオモンイトトンボ

ふと気がつけば今週もおしまい。一週間って、こんなに短いものでしたっけ。このところ仕事の方もちょっと忙しくなっているので、日々の過ぎ行く速さに圧倒されています。そんなわけで金曜日になってしまいましたが、まだ先週末の写真の話が終わっていませんので、今晩はその続きをば。

蝶達を撮影し終えた私は、藪の中で妙な動きをするものに気がつきました。それは非常に細くて、長さも3cmくらいの糸状のもの。ついっついっと動いては空中に静止し、またついっついっと草をつつきます。よく見てみると、それはこの夏に初めて見た、あのイトトンボだったのでした。

アオモンイトトンボ(メス)
アオモンイトトンボ(メス) posted by (C)circias

上の写真は、その藪の中で撮影した個体。イトトンボは小さいし細いしで、一度見失うと見つけ直すのがとても大変です。しかも飛ぶのに音を立てませんし、そのくせ速いのですよね。普段はゆっくり飛んでいるのですが、本気を出すと瞬間移動をしたかのように見えます。見失っては大変と思ったので、あまり距離は欲張らずに、まずは写真に納める事を優先しました。

ところがです。この時を境に、どうしたわけか私は、次から次へとイトトンボに遭遇するようになったのでした。それも、既に見て回った筈の場所で。何も見つけられずに通過した筈の場所に、イトトンボが普通にいるのです。次の写真は、最初とは別の個体。二匹目なので少し欲張って、できるだけ大きく写してみました。

アオモンイトトンボ(メス)
アオモンイトトンボ(メス) posted by (C)circias

恐らく彼等は、最初からそこに居たのでしょう。僅か数分の間に、イトトンボの活動が突然始まったとは思えません。それまでは、見ているつもりで見ていなかったのですね。イトトンボが居ると気付いた事で、いわばフィルターが一枚外れたのでしょう。これまで捨てていた情報をきちんと認識するようになった結果、彼等を見つける事ができるようになったのに違いありません。

ところでこのイトトンボですが、種類は「アオモンイトトンボ」ではないかと思います。上の二枚についてはちょっと自信が無いのですが、恐らくアオモンイトトンボのメスでしょう。というのも、次の写真のイトトンボが、上の写真の個体に対して求愛行動をとっていたからです。

アオモンイトトンボ(オス)
アオモンイトトンボ(オス) posted by (C)circias

上の写真は、図鑑やサイトで見掛けるアオモンイトトンボとかなり近い見た目ですね。似たような種は他にもありますが、一番似ているのはそれだと思います。アオモンイトトンボは雄と雌、成体と未成熟個体でそれぞれカラーリングが異なっているので、パッと見ではなかなか分かりません。実のところ、私はこの日3種類のイトトンボを見たものとばかり思っていたのですが、皆アオモンイトトンボだったようです。

アオモンイトトンボ(オス)
アオモンイトトンボ(オス) posted by (C)circias

上の写真は、先程の写真とは別の個体。やはりアオモンイトトンボの雄でしょう。このタイプは既に撮影済みだったので、今度は接写を試みてみました。ちなみに停まっているのはオオバコの葉。どうやら彼等は、オオバコの花にやってくる小さな虫を狩っているようなのです。

実はこの日、まったくもって幸運な事に、彼等の狩りの様子も写真に納める事ができたのでした。たまたま見掛けた赤いイトトンボをなんとか撮影しようとつけ回していたら、突然オオバコの花にタックルを始めるではありませんか。残念ながら決定的な瞬間を奇麗に撮る事は出来ませんでしたが、その後の様子はアップで撮影することが出来ました。

アオモンイトトンボ(メス・未成熟)
アオモンイトトンボ(メス・未成熟) posted by (C)circias

イトトンボが、小さな羽虫の頭をがっちりと咥えているのがお分かり頂けるかと思います。ちなみに、実際は体長3cmちょっと、太さなど1mm程度の極小のトンボなので、獲物のほうはさらに極小。でも縮尺が違うだけで、狩りの風景は大きなトンボと何も変わらないのですね。こうして拡大してみると、結構「獰猛」という印象を受けます。

アオモンイトトンボ(メス・未成熟)
アオモンイトトンボ(メス・未成熟) posted by (C)circias

上の写真は、先程のと同じ個体です。風が強くなり始めたため、細い草の花の上では食事が困難になった事から、より大きくて安定した葉の上に移動して来ました。その間もせっせと獲物を食べ続けているので、最初と比べると、獲物がだいぶ小さくなっているのが分かります。

できればもっと撮影を続けていたかったのですが、残念ながら、短くなった日がそれを許しませんでした。秋の日は釣瓶落としなどと言いますが、曇った日のそれはさらに急激です。明るいマクロレンズを持ってしてもとうとう感度が追いつかなくなり、この日の撮影はここまでとなりました。

まあもともと、この明るいマクロレンズがなければ、蝶だってまともには撮影出来ないほど暗かったのですけれどね。この日ほど、M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroを買っておいて良かったと思った事はありません。なにしろその御陰で、目標にしていたイトトンボの接写を、存分に楽しむ事が出来た訳ですから。でもできることなら、次はもっと明るい環境で、彼等の体色の美しさをきっちりと写したいものです。

マクロレンズの実力

おはようございます。東京は昨日から急に涼しくなりましたね。現在も気温は29度、湿度60%。あまり快適と言える数字ではないのですが、それ以前の猛烈な暑さの事がありますので、これはかなり涼しく感じます。それに加えて、空気の匂いがなにやら急に秋めいて来た気がするのは私だけでしょうか。

そのせいか、昨日はだるくて体に力が入らない状態で、結局夕方まで寝て過ごしてしまいました。夕方からのそのそと起き出したのですが、晩はそれでも起きては居られず。今朝になってようやく、なんとか普通に活動出来るようになった格好です。言うなれば、昨日は一日中体が眠っていたという感じですね。

それで今日こそは有意義な休日を過ごそうと意気込んでいたのですが、天気の方は生憎のようです。まぁ予報通りと言えば予報通り。しかし、「晴れ時々曇り、所により雨」という全部入りの予報は果たして予報足り得るものなのでしょうか。お盆休みの辺からこちら、毎日のように「大気の状態が云々」で全部入りの予報を聞いている気がします。

そんな訳で、今週末もこれといって話題がないのですが・・・そういえば、お盆休み中の晴れ間に撮った写真が幾らか溜まっていましたので、そのお話でも。

シオカラトンボ
シオカラトンボ posted by (C)circias

写真は、お馴染みシオカラトンボです。ただ、これまでの写真と比べると、妙に重量感があると思いませんか。いつものM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6Rと接写リングの組み合わせでは、こういう風には写りません。この妙に高精細な写りは、M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroならではのものです。

私はこれまで、このレンズをF5くらいまでで使っていたのですが、この時はとても強い日差しがあったので、思い切ってF10まで絞ってみたのですね。するとどうでしょう、ただでさえ高かった解像度がさらに高くなり、なんだかどっしりと質量感のある写り方になったではありませんか。カメラのモニタ上では、少し奇麗に写るようになったという程度の変化ですが、パソコン上で見るとその違いは歴然です。

シオカラトンボ
シオカラトンボ posted by (C)circias

光線が充分にある状態で絞りを多くすると、色合いの微妙なニュアンスもよりよく再現されるようです。光沢と透明感のある目に対して、美しい艶消しの胴の質感の違いがこれほどきちんと写るとは。ここまでくると多分、肉眼で見た場合よりも奇麗に写っていると言って良いでしょう。少なくとも視力1.0に補正された私の目では、ここまでは見えません。

シオカラトンボの目
シオカラトンボの目 posted by (C)circias

上の写真は、同じくF10で撮ったシオカラトンボの目です。これまでは目の一カ所にピントを合わせると、それ以外の部分はボケボケになってしまっていまひとつでしたが、F10まで絞ればこの通り。かなり良い感じに立体感が得られました。実はこの写真、オリジナルサイズで見ると、なんとトンボの目の表面の、六角形のレンズ一枚一枚がクッキリハッキリと写っています。

凄いのは解像度だけではありません。普通は「黒」としか写らないところに隠れた、本来の色を写す事が出来るのです。次の写真は、オオシオカラトンボの目を同じ条件で写したもの。普通はただ光沢のある黒にしか写らないオオシオカラトンボの目の中に、様々な色があるのがお分かり頂けるかと思います。しかもこの黒いレンズにも透明感があって、下に何かが透けているのが分かりますよね。

オオシオカラトンボの目
オオシオカラトンボの目 posted by (C)circias

肉眼でも、30cmくらいまで接近しなければこの感じは見えないでしょう。大抵の人が、「オオシオカラトンボの目は黒一色だ」と思い込んでいる筈。でもこのレンズを使うと、その微妙な色合いや立体感が、きっちりと写るのです。F5ではボケにごまかされてしまって気付かなかった部分ですが、F10で使ってみて初めて、その凄さに気付かされました。

もっとも、この解像力が果たして必要なのかと問われると、それは用途次第と言うしかないのですけれどもね。実際こうして縮小画像をブログに載せる分には、マクロだろうとズームだろうと、パッと見の印象が少し生々しいか否かという程度の違いでしかありません。ハッキリ違いを認めるには、せめてこの二倍くらいのサイズで見る必要があるでしょう。ただ撮っている側としては、やっぱり奇麗に写ってくれる方が嬉しいのは間違いありません。

それにしても、シオカラトンボの目って本当に奇麗ですね。宝石などより、こちらの方がよほど美しいと思います。以前は体の地味な色合いがあまり好きではなかったのですが、目に注目するようになってからこちら、シオカラトンボがとても魅力的な被写体であるように思えてなりません。勿論、だからといってオオシオカラトンボの魅力が薄れたという訳ではありませんけども。

ただ、この色合いや解像度を得るにはこのマクロレンズを使わなければならず、絞りもF10以上が必須というのがちょっと厳しいところです。夏場はともかく、それ以外の季節にここまでの明るさは期待できませんので、なかなかどうして難しいですね。

それから、この撮影でE-PL5の悪い癖に気がつきました。以前からISOオートはいまひとつだと思っていましてかれど、マクロ撮影ではISOオートは「絶対使ってはいけない」ようです。F10まで絞ると、これだけ明るい環境でも馬鹿みたいに感度を上げたがるのですね。画面内に黒い部分が少しでもあれば、すぐにISO1600を選択します。なので、こういう時はISOは200に固定して使います。

まぁしかし、欠点のない機械などある筈もなく。それにこういった装置には、想定された本来の用途というものがあります。女性などがお手軽に本格っぽい写真を楽しむために設計されたこのカメラで、こういう写真の撮り方をする方がむしろ特殊なケースなのでしょう。いずれにしても、使いこなすというのは長所も短所も全て把握するということであり、その上でいかに性能を引き出せるかが使い手の技量なのだと思います。

使い始めてもう半年以上になりますが、ようやくカメラに振り舞わされるのではなく、カメラを使っているレベルに到達出来たかな、という気がしますね。

プロフィール

circias

Author:circias
FC2ブログへようこそ!

Counter
カレンダー
07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
検索フォーム
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム
タグクラウド

タグ一覧

E-PL5 OLYMPUS PEN 単焦点レンズ ズームレンズ 25mm 随筆 F1.8 寺田寅彦 高尾山  レコード LP 75-300mm 夏目漱石 60mm 40-150mm 野鳥 オーディオ  DIY マクロレンズ JAZZ 堀口珈琲 ELEKIT 野川 小説 17mm シティロースト TU-8150 アートブレイキー MU-61 紅葉 次大夫堀公園 修理 青梅 小仏城山 接写リング 御岳渓谷 開花情報 ブレンド PB-400 AriaPro 御岳山 神代植物公園 写真 CD トンボ 300mm 実写テスト 東京 景信山 ライトノベル 古民家 カートリッジ JAZZ/FUSION 開花状況 神代植物園 ロック クラシック センテッドゼラニウム 森見登美彦 TU-877 シモバシラ 多摩川 哲学 マイケル・サンデル コロンビア  深大寺 バラフェスタ 3結 6号路 骨董市 ラリー・カールトン 鳩ノ巣渓谷 ハイレゾ音源 故障 e-onkyo 江戸東京たてもの園 岡本公園民家園 小仏峠 奥高尾 東宝撮影所  エリック・クラプトン もみじ台 上野 TU-H82 野川公園 OPA2134PA JPOP 東日本大震災 ハクセキレイ 2015 東照宮 砧公園 フレンチロースト 水生植物園 東京国立博物館 仙川 布多天神社 調布 ニューイヤーコンサート  ミツバチ ハイロースト つくる市 これからの正義の話をしよう レコード洗浄 ニカラグア 大蔵住宅 リー・モーガン HDD NF-15X/2 FF15XmkII 発芽実験 オジロトウネン アオジ A'pis 速度比較 SDカード 水耕栽培 カワセミ アボカド 細田屋 ダイミョウセセリ 回転数不良 カワウ 整備工事 縦走路 井の頭自然文化園 一丁平 植物多様性センター DENON 中仕切り KT88 コゲラ ペグ 磨き GoldLion 90MB/s ピックガード 根津美術館 iPhone 調布飛行場 メッキ 分解 蘆花恒春園 オーディオテクニカ バド・パウエル LM4562NA 白丸ダム Class10 武蔵野公園 ボリューム UHS-I 国産 ジョウビタキ Apple TempoDrop 布多天神 クロヒカゲ BUMP スミナガシ かき氷 ジフィーポット 彼岸花 アゲハ アブラゼミ 2017 浜離宮 イチモンジセセリ テンポドロップ Transcend Eagles ストームグラス ZO-3 FUSION ミンミンゼミ M97xE 低速病 コミスジ 大雪 アニメ 冲方丁 SHURE ツクツクボウシ クイナ WD10EADS ウェザーリポート モズ ツマグロヒョウモン 表参道 正月特別開園 工事 天地明察 RAW インドネシア アレニウス・スヴァンテ オジロビタキ 被害 初詣 シジュウカラ フラックス 白鳥士郎 大森藤ノ 天災 デジタルテレコンバータ ツグミ 橙乃ままれ ElectroHarmonix フレディ・ハバード 翻訳 ログ・ホライズン 幼虫 鈴木三重吉 書簡集 レコードスタビライザ コルディリネ 小箱とたん ケニヤ エディ・ヒギンス ウラナミアカシジミ シジミチョウ ドラゴンフルーツ ヒグラシ バルトーク 村井秀清 鬼灯市 JET セセリ 森山良子 OPAMP ヘッドホンアンプ 電子工作 ケース NT-500M NAGAOKA 竜ノ湖太郎 ER-4S フルシティロースト 和屋東京店 iBooks イタリアンロースト 震災 葦原大介 羽化 スズメバチ 榊一郎 レーベル 吉祥寺 AT-MONO3/LP グアテマラ パナマ 地雷 ジャコ・パストリアス マクロコンバータ MCON-P01 オリンパス ハービー・ハンコック クロマチックハーモニカ 秦基博 OSX キアゲハ 世田谷ボロ市 モンキアゲハ 通り名報道 ヒメアカタテハ 鍍金 ニイニイゼミ 3.11 高浜虚子 豆知識 アカボシゴマダラ ヒカゲチョウ アキアカネ アカスジカメムシ コムラサキ 霜除け 桜の蛾 ハンディクリーナー MERCURY ミニバケツ ペン立て ダイソン Trigger クルトガ シャープペン Dyson V6 発泡PPシート スナップショットフォーカス タフソーラー 電池切れ TIMEX Weekender CTL1025 AWG-100BR-1AJF 植物 CASIO G-SHOCK デルガード 文房具 土地 建築基準法 地上げ 不動産屋 富士山 夕陽 不具合 再起動 充電中 アサギマダラ  ヤマカガシ 12AU7 JJ 改造 ペンケース WD20EZRZ キタキチョウ イチモンジチョウ アカシジミ スジグロチャバネセセリ 茶谷産業 ラジオメーター ピアノの森 組立て 指板 塗装 親族トラブル 魚道 放鷹術 REGZA RD-BZ800 皆既月食 ラッカー 防錆 工作材 ピックアップ コントロール サドル調整 木栓 ミニカッティングソウ プロクソン PROXXON No.28151 台風18号 6V6S 野草 日原鍾乳洞 奥多摩 Focusrite 紙の博物館 ハクキンカイロ 平和ボケ 人道主義 ZIPPO ハンディウォーマー Scarlett Solo LME49720NA MUSES8920D MUSES8820D MUSES02 OP275GP NJM4580D オーディオインターフェース UL接続 5極管接続 iOS8.3 iPhone4s シチズン デクスター・ゴードン 瀬那和章 DL-103 Q&Q 腕時計 カクテル リキュール キアシドクガ 仕上げ 草市 30MB/s 亀屋樹 越谷オサム 軍畑 軍畑大橋 階段途中のビッグ・ノイズ AU-305 TOSHIBA 95MB/s SanDisk 電気ブラン 取木 蟲師 大沢グランド 寝落ち 回転数 東宝 OSX10.9 絶滅危惧種 テングチョウ M2Tech hiFace モーター 注油 上野公園 栄西 花園稲荷神社 アントニイ・バークリー KENKO 電源回路 先生と僕 香日ゆら タンザニア ついんくる 花火 ペルー PIONEER レコードプレーヤ 志田用太朗 フレディ・ハーバード キタテハ J-POP 星野源 真空断熱食器 平和フレイズ 三月 似鳥鶏 世田谷 アオモンイトトンボ マンデリン オオスズメバチ 大沢 ヒオドシチョウ 青藍病治療マニュアル 稲荷山 城山 甘酒 城山茶屋 うみまち鉄道運行記 伊佐良紫築 戸部淑 KeG セグロセキレイ 自然現象 挿し木 天体 3号路 古橋秀之 鷹見一幸 ヤマガラ ゴイサギ 幼鳥 カワラヒワ スズメ タシギ グレン・グールド コーヒー バッハ ゴールドベルク変奏曲 ベルグソン 


12345678910111213141516171819202122232425262728293031 08