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日々の便り

 

ハクセキレイをアップで

昨日は午前中から、ジョウビタキの居る中州の近くで二時間程写真を撮っていました。といっても動かずに待ち伏せしているので、ほとんどの時間は中州の鳥達の観察です。狙いは勿論ジョウビタキ。でも、この日は中州にセグロセキレイのペアがずっと陣取っていたため、結局ジョウビタキは中州の向こう岸までしか接近してくれませんでした。

その代わりと言ってはなんですが、この日はハクセキレイがいつになく接近してくれたので、思い切りアップで撮ることができたのです。まずは一枚目、セグロセキレイが飛び去った後の中州に降り立って、移動しつつ囀るハクセキレイです。

ハクセキレイ
ハクセキレイ posted by (C)circias

このサイズでも今まで撮った中では大きい方だと思いますが、この日はハクセキレイの方からさらに接近してくれまして。警戒しつつも次第に距離を詰めて来て、とうとう1.5mくらいまで。そうして撮影出来たのが、次の写真です。

ハクセキレイ
ハクセキレイ posted by (C)circias

トリム無しで画面一杯になるほどのサイズで撮影出来たのは、さすがに今回が初めてでした。ツグミですらここまで大きく撮れたことはないのではないでしょうか。セキレイは小さい鳥ですから、サイズからどれほど近くまで来ていたのかが伺えます。相手は別に珍しい鳥でもないのですけれど、この時は思わず夢中でシャッターを切り続けました。というわけで、同じ場所での写真を、もう一枚。

ハクセキレイ
ハクセキレイ posted by (C)circias

写真を拡大してみると、羽毛の一本一本までクッキリと写っていることが分かります。さすがに肉眼では、ここまで鮮明にセキレイの姿を捉えることはできませんね。この鮮明さは、写真ならではと言ったところでしょう。それにしても、こうしてじっくり見てみると、ハクセキレイも可愛いですねぇ。色はいまひとつ奇麗ではないと思いますが、顔立ちはなかなかの美形です。

この中州では以前、ハクセキレイがセグロセキレイを追い立てていました。ところが、いつのまにやらパワーバランスが逆転してしまったようです。一対一では追われる立場だった筈のセグロセキレイがペアになり、二匹がかりでハクセキレイやキセキレイを追い立てるので、かつて我が物顔で中州を跳ね回っていた彼等も、いまではすっかりセグロセキレイの留守狙いです。

こういう鳥達の世界の事情が見えてくると、バードウォッチングはさらに楽しくなりますね。昆虫にも行動パターンはありますが、動物のそれほどバリエーション豊かではありませんし、あまり社会的な感じはしません。こういうところは、相手が動物ならではだと思います。以前は分かりませんでしたが、今なら、河原に偽装テントを構えて一日中鳥を待ち構えているような、本格的なバードファンの気持ちも少し分かる気がしました。

ハクセキレイの羽繕い

今日の東京は強い風の吹く、酷く埃っぽい一日でした。風に運ばれて雲が流れて来るので、天気も晴れたり曇ったり。そんなわけであまり条件は良くなかったものの、今日も河原へ出掛けて来ました。でもそのお話の前に、まずは水曜日の話の続きを。昨晩は早々に力尽きてしまったので間が空いてしまいましたが、ハクセキレイの羽繕いの様子をご紹介したいと思います。

ハクセキレイの羽繕い1
ハクセキレイの羽繕い1 posted by (C)circias

上の写真は、羽繕いのために尾羽を広げたハクセキレイの様子。水浴びをした後は、こんな風に尾羽を広げてから羽繕いを始めます。もしかすると、羽を乾かす意味もあるのかも知れませんね。セキレイは尾羽を広げたままの姿勢を維持して、まずは尾羽の付け根当たりから整え始めました。次の写真は、尾羽の付け根の毛を繕う様子です。

ハクセキレイの羽繕い2
ハクセキレイの羽繕い2 posted by (C)circias

尾羽の付け根を整え終えたら、次は右足。次の写真は一見羽を整えているようにも見えますが、写真を拡大して嘴をよく見てみたところ、足の付け根のふわふわした毛を嘴でしごいているのだと分かりました。あまりイメージにはない部分ですが、ちゃんと足回りも整えるのですね。割と優先順位が高いのも、ちょっと意外です。

ハクセキレイの羽繕い4
ハクセキレイの羽繕い4 posted by (C)circias

足の次は、脇腹。羽の下になる辺りの毛を整え始めました。次の写真は、脇の下にあたる部分を繕う様子です。この後は、羽の下に頭を入れて、念入りに毛を繕っていました。この足から脇に掛けての羽繕いの動作は、左側についても同様に行います。

ハクセキレイの羽繕い5
ハクセキレイの羽繕い5 posted by (C)circias

胴回りの羽繕いを終えたら、次は再び尾羽。但し、今度は付け根ではなく、尾羽そのものを嘴で整え始めました。次の写真は、尾羽を繕うハクセキレイの様子です。写真を拡大してみると、黒い羽の一枚を咥えて引っ張っているようでした。もしかすると、そこに何か汚れがついているか、あるいは羽に乱れがあったのかも知れませんね。

ハクセキレイの羽繕い7
ハクセキレイの羽繕い7 posted by (C)circias

尾羽の次は、背中です。以前目にしたカワウの羽繕いもそうでしたが、セキレイも同じように首を反らせて、嘴でと言うよりは頭全体で背中を撫で付けるようにして整えます。次の写真は、背中の毛を整えるハクセキレイ。むしろ、顔を擦り付けているようにも見えますね。カワウのように長い首があるわけでもないのに、よくもまぁ、こんなに柔らかく体を曲げられるものだと思います。

ハクセキレイの羽繕い8
ハクセキレイの羽繕い8 posted by (C)circias

体を一通り繕い終えたら、最後は左右の羽を。念入りにやるかと思いきや、しかしこれが大雑把なもので。次の写真のようにぐっと伸びをするような動作をして、背中の上で左右の翼を擦り付けるようにスライドさせただけで終わりにしてしまいました。専ら体を繕っていたところをみると、この時は主に体の汚れを落とすのが目的だったのかも知れませんね。

ハクセキレイの羽繕い9
ハクセキレイの羽繕い9 posted by (C)circias

ちなみにこの個体、一度の水浴びと羽繕いでは満足出来なかったようで、再び水に飛び込んでひとしきり水を撥ねかした後、再び岸に上がって羽繕いをしていました。やはり突き回していたのは体で、今度はお腹ばかり念入りに。もしかすると、ダニでも居て痒かったのかも知れません。

鳥というのは猫や犬と比べると表情が乏しく、不合理なこともあまりしないので、滑稽な可愛さとも縁がありません。そんな彼等の行動の中で、とりわけ大きな仕草の変化を見る事ができるのが、この羽繕いです。そのせいでしょうか、どうも私は水浴びや羽繕いをしている鳥が好きなのですよね。しゅっとしたスマートさを見せる普段よりも、ずっと可愛く見える気がするのです。

特にハクセキレイはツートンカラーの尾羽が美しいので、その尾羽を強調するようなポーズは魅力的です。羽繕いを始める時の、あの扇のように広げられた尾羽が一番好きなのですよね。まぁこれって、人間に喩えてしまうと風呂をのぞいて喜んでいるようなものなので、どうなのかしらという気もするのですが・・・相手は鳥なので、健全、ということで。

ハクセキレイの水浴び

今日も昨日に引き続き、暖かい一日になりましたね。只今の室温はドア開放の暖房無しで13度。この時間でこの気温というのは、恐らく3月半ば以降くらいの暖かさに相当するのではないでしょうか。手がかじかんだりせず、ほどよく頭の冷える割と快適な気温です。だというのに、会社ではこれでもかとばかりに暖房を焚いてくれるので、日中は茹で蛸のようになっていました。

どうも世間一般では、やたらと部屋を暖めるのが流行るようでいけません。こんなことなら有給でもとって、今日も河原を歩き回っていた方がどんなにか良かったろうと思います。考えてもみれば、平日の日中ならばそれほど人出も多くないでしょうし、実は絶好のバードウォッチング日和だったのではないでしょうか。まさに後悔先に立たずといったところですが、過ぎた事は仕方ありません。とりあえず、昨日の成果のお話の続きでも。

カワセミの写真は希少性という意味では大きな成果でしたが、個人的にはそれよりももっと気に入っている写真があります。それが、次からの一連の写真。連写モードで撮影したもので、写っているのはハクセキレイです。シャッター速度を1/1000まで上げて、水浴びの様子を撮ってみました。

ハクセキレイの水浴び1
ハクセキレイの水浴び1 posted by (C)circias

上の写真では既に水滴が飛び散っていますが、これはセキレイが一旦水に突っ込んで、水を振り払った後の状態だから。反応が遅れたため、撮り始めた時点で既に一回水浴びの動作を済ませています。短い場合はこれで終わりになる事もあるのですが、この時は続けてくれました。次の写真では、頭を再び水に突っ込んでいます。

ハクセキレイの水浴び2
ハクセキレイの水浴び2 posted by (C)circias

続いて、羽を動かしつつ体を揺らして、バシャバシャと水を撥ねかしました。普段の設定だとここはボケてしまうのですけれど、1/1000ならばこうして静止画像として捉える事ができるようです。跳ね上がる水滴の動きがきれいに写っていますね。

ハクセキレイの水浴び3
ハクセキレイの水浴び3 posted by (C)circias

そして次の写真は、まさにぶわっと頭を上げて、派手に水を飛び散らせたところ。連写のインターバルに入ってしまう事も多いのですが、今回は決定的な瞬間を捉える事が出来ました。一連の写真の中でも、この一枚は特にお気に入りです。

ハクセキレイの水浴び4
ハクセキレイの水浴び4 posted by (C)circias

最後は、さらにぐっと頭を上げたところ。飛び散った水滴も治まり始めています。もしもう一度水浴びの動作を行うなら、この次の一コマは一枚目のようになるわけですね。水浴びの回数だけ、この動作を繰り返す事になります。ここまでほんの数秒間。ずっと連写していると詰まるので、数回に分けて連写を行いました。

ハクセキレイの水浴び5
ハクセキレイの水浴び5 posted by (C)circias

暖かい日とは言ってもまだまだ冬。水も冷たいのですが、セキレイはそんなのはお構い無しに水浴びをします。なにしろ、先々週のような風の強い日にでも、普通に水浴びをしているのを見掛けるくらいですから。これはハクセキレイに限った事ではなく、キセキレイやセグロセキレイも同様でした。タフなのか、あるいはよほど奇麗好きなのでしょうか。

ハクセキレイは、セキレイの中では一番警戒心が薄く、接近を許してくれる種です。しかもやたらとどこにでも居るので、近頃はあまり注目しなくなっていたのですが・・・こうしてじっくりと観察してみると、やはり可愛いものですね。居て当たり前と無視するのではなく、撮影機会が多い事を活かして、より魅力的に撮る方法を研究するべきなのかも知れないと、少し考えを改めました。

ところで、こうして水浴びをしたセキレイは、その後陸に上がって、今度は羽繕いを始めます。昨日はその様子もバッチリ連写で撮る事ができたのですが・・・枚数が多いので、それはまた次の記事で。

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