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日々の便り

 

プリマベーラブレンド

去年の春も買ってきました、堀口さんの春限定「プリマベーラブレンド」が、今年も発売されました。堀口さんのスペシャルブレンドは毎年同じ名前で出されますが、内容は毎年少しずつ違っているようです。まぁワインの葡萄と同じで、相手は農作物。豆の質がそもそも一定にはなりませんので、当然と言えば当然ですね。

作る側からしてみればそれは悩ましい事なのでしょうけれど、飲む側からしてみれば、毎年楽しみがあって良い事です。というわけで、2014年版のプリマベーラブレンドを試してみました。

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IMG_0882 posted by (C)circias

淹れ方ですが、まず挽きはいつも通りの中挽きで。何度か試してみましたが、お湯は84度〜84.5度くらいが良いようです。少し高めの方が甘味や酸味などといった豆の癖が良く出ますね。蒸らしは45〜50秒くらい、抽出は二回で。

香りはふわっと柔らかく、甘味と香ばしさがほどよく混じり合った、明るい感じです。酸味の成分をあまり感じないので、明るいものの華やかという感じではないですね。むしろ、柔らかで優しい香りだと思います。香りの中の甘い成分は、どこかコロンビアの香りに似ているような。

味もまた、香り同様に優しい感じです。熱いうちから口当たりがとてもまろやかですね。苦みより先にまずコクが来て、コーヒーが舌の上を進むにつれ、柑橘のような酸味と柔らかい苦みが口の奥に向けて広がって行きます。甘味は口当たりから感じますが、あくまで控えめ。後味に至るまで、あまり主張する事がありません。

温くなってくると、今度は少し酸味が目立ってきます。と同時に、カラメルのようなこんみりとした香りが鼻に抜けるようになります。香りのせいでしょうか、甘味も少し強く感じるようになりますね。その代わり苦みが弱くなって、ほとんどコクと区別がない程度に。後味はコクが長持ちします。

すっかり冷めると酸味がだいぶ強くなるので、後味の苦みもちょっと主張するようになります。口当たりはコクより甘味を感じるようになりますね。もしかすると、舌がこの味に慣れてしまったせいなのかも知れませんが。

甘いものとの相性は抜群。チョコ系の味は言うに及ばず、ベリー系の味とも良く合いますし、ビスケットなどを合わせてもとても美味しく頂けます。酸味がそれほど主張しないのと、苦みがあくまでまろやかなので、塩辛いものとの相性も良好。せんべいと合わせてもエグみが出ないほどです。

柔らかい割にしっかりと存在感のあるコクを感じるため、飲んだ感はしっかりとありますから、コーヒーのみを楽しむにも良いですし、食事の後やデザートと合わせるにも良いでしょう。個性的な味でありながら、万能型のコーヒーだと思います。ただ、冷めると癖が強くなるので、熱いうちの方がむしろ飲み易いかもしれません。

2013年のプリマベーラと比べると、より優しく、それでいて存在感が強くなった感じでしょうか。爽やか系というよりは柔らか系と言いたい、飲み易くてとても美味しいブレンドでした。

NEW YEAR BLEND

家に居る時間が長いと、やはりコーヒーの消費量も増えるようです。まして来客まであれば尚更。年末に堀口さんに寄って正月分を買い込んでいたのですが、この正月の3日間で、なんと買ったばかりのケニヤ200gがなくなってしまいました。

でも大丈夫、「足りないのでは?」という店員さんの指摘に従って、いつものケニヤ以外にも、飲み比べセットやらブレンドやらを買い置きしていましたから。というわけで、今日は新しいブレンドのお話でも。

2014-01-04
2014-01-04 posted by (C)circias

毎年恒例、正月前後限定のブレンド。聞いた話では、確かコロンビアが主体ということだったような。豆のうち、香りはどちらかというとまったりとしたナッツ系です。シティローストのなので、挽きは中挽き、お湯は84度、抽出二回のスタンダードなやりかたで淹れてみました。ちなみに、中挽き中挽きと言っていますが、実物はこれくらいの粒度です。

2014-01-04
2014-01-04 posted by (C)circias

香りは割と普通に、いかにもコーヒーらしい甘くて香ばしい感じ。味は、熱いうちはまず甘味と苦みが前に出ます。しっかりとした存在感のある苦みですが、渋くはないので飲みにくい感じはありません。酸味はこのふたつの味の後でしっかり自己主張し、後味まで残ります。

ぬるくなっても香りは変わりませんが、味の方はバランスが変わってきます。まず、口当たりから酸味の主張が強くなって、苦みは引っ込んでしまいます。最初の甘くて苦いコーヒーから、今度は甘酸っぱいコーヒーへ。後味は、酸味はそのまま残るかわり、まず甘さをしばらく感じた後、それがすっと引いて苦みが出て来ますね。しっかりした苦みを感じた後は、それが次第に減衰して再び甘味が残ります。

口に含んだ時の感覚は割と普通のコーヒーなのですが、後味の苦みと酸味、こんみりとしたカラメルのような香ばしさが長い時間口の中や喉に留まるため、口の中をさっぱりさせたい時にはあまり向かないかも知れません。何かのついでではなく、コーヒーを飲みたい時に飲むコーヒーという感じです。

それから、冷えてしまうと味がだいぶシンプルなってしまいますので、できるだけ熱いうちに飲むのが良いでしょう。冷えると不味いという事はなく、飲んだ後のしっかり感も変わりありませんが、温かいうちの方ががぜん美味しいと思います。

淹れる時の注意点は、温度を低くし過ぎないことでしょうか。私のやり方だと、お湯が84度未満になると甘味があまり出ないようで、なんだか缶コーヒーのような間抜けな味になってしまいます。初めて淹れた時はこの失敗をやらかしてしまいまして(ケニヤは83.6度くらいまでは大丈夫なので)、なんだかガッカリなコーヒーになってしまったのですけど、温度を上げてみたらまるで別物のように豊かな味わいになりました。

ほんのちょっとした加減で大きく味が変わるようなので、温度管理はくれぐれも慎重に。

夏限定です。

今日の東京は、とても過ごし易い一日でした。夜になってだいぶ蒸してきましたが、日中の湿度は50%。しかも風がとても涼しくて、思わずウトウトしそうになります。
朝から始まる予定だった工事も先方の事情で週明けに延期となり、今日は久々に静かな土曜日でした。

というわけで、ラジオを聞きつつ朝からコーヒー。なんだかとても贅沢な時間を過ごしている気がしますね。それでブレンドの8番を切らしてしまったので、午後からは買い物に。
本来なら8番を買い足す予定だったのですけど、買って来たのはこれでした。

2013-06-29
2013-06-29 posted by (C)circias

堀口珈琲の新ブレンド、サマーブレンドです。クジラのマークが可愛いですよね、いかにも夏っぽいデザインが良い感じです。
8番がお好きならこちらもいかがでしょう、という感じで、店員さんに勧められまして。別にマークに釣られた訳じゃぁないのですよ、本当ですとも。

店員さんのお話では、ホットでも勿論美味しいですが、アイスコーヒーにするとさらに良いです、とのこと。なるほど、夏用にアイスコーヒーを想定してブレンドした訳ですね。しかし私はあまり冷たいものは飲まないので、とりあえずホットで。

深煎りなので、まずは8番と同じ条件で淹れてみたのですけど、ちょっとあっさりし過ぎたようで。そこで、二回目は少し温度を上げて、お湯は83度、挽きは粗挽き、蒸らしは45秒で抽出3回にしてみたところ、良い感じになりました。

香りはどちらかというとナッツ系でしょうか。まったりとした、刺激の少ない柔らかな感じ。華やかではないのですが、甘味を帯びた香ばしさがふわっと立ちこめて、とても美味しそうです。この、ナッツ系のまったり感の上にトーストの香りを混ぜたような甘い香りは、8番とも似ています。

味も然りで、トーストの香ばしさのような程よく粒子の荒い苦みと、口当たりから存在感のある甘味が印象的。ただこの甘味は、砂糖のような甘味というよりは、デンプン系とでも言いましょうか。むしろじわっと感じる甘さで、後になるほど甘味が強くなります。

後味は、苦みも甘味も結構しっかりと残りますね。それでいて、口に含んだ感じはサラッとしているから不思議なのです。まったり系のコーヒーによくある、質量感のあるような口当たりではなく、爽やかなのですね。

つまり飲み易いサラサラ感と、しっかりと残る味が両立されているコーヒー、という感じでした。なるほど、確かにアイスコーヒー向きかも知れません。
8番と似たような傾向にはあるのですが、8番の方が味が重い感じです。サマーブレンドは、8番を爽やかに軽やかにした感じとでも申しましょうか。

何か突出した特徴がある味ではないので、沢山飲んでも飽きは来ません。甘いものにも良く合うので、冷やしてアイスクリームのお供にというのも良さそうです。
このくらいの気温ではまだ気分になりませんが、もう少し暑くなったら、アイスコーヒーを試してみるのも良いかも知れませんね。




好きな豆、全部入り。

台所の修理はやはり難航しているようです。結局、大引と呼ばれる太い材木を全部交換することになってしまったため、本日は根太を張ったところまでで作業終了。この調子だと、台所が使えるようになるのは日曜あたりになりそうですね。

本日の夕食は王将の餃子にしてみたのですけど、これはちょっと外れだったかも知れません。内容の豪華さという意味では松屋以上ですが、美味しさという面では松屋の方が良かったかも。餃子の味は悪くないとは思うのですけど、皮の食感がいまひとつでしたね。まぁこのあたりは調理したバイトの責任なので、日を変えればまた結果は違ったかも知れませんが。

そんなこんなで屋内キャンプ状態の我が家ですが、それでもなぜかコーヒーだけはいつも通りに淹れています。そう、豆を手挽きして、ハンドドリップして。これだけは譲れない習慣です、なんて書いたらちょっと格好良いでしょうか。

でも実際は、できるからやっているだけ。なにしろ全部手作業で、あとはカセットコンロがあればどこでだって実施出来るのが、ハンドドリップ。電気に頼らない手作業ならではの強みです。というわけで、今晩は最近飲んでいるブレンドのお話を。

2013-06-14
2013-06-14 posted by (C)circias

堀口さんの、この時期限定のブレンド、「PAPA'sブレンド」です。私がこれに気がついたのは、確か先月末くらいだったかと思いましたが、どうだったでしょう。既にこれで二袋目なので、もう2週間は飲んでいるのは間違いありません。

店員さんに伺ったところ、このブレンドの構成は主にケニア+エチオピア+マンデリンなのだそうです。要するに、我が家の定番ストレート全部入りという事ですね。
煎りはシティローストなので、淹れ方はいつも通り。挽きは中挽きで、お湯は83度、蒸らしは35秒くらい、抽出は二回。

味は、主にケニアの酸味とエチオピアの甘味が前に出る感じです。その二つの味に隠れて、マンデリンの複雑な苦みとコクが、ボリューム感を出しているような印象ですね。
酸味と甘味がストレートに出ると、全体的に飲み易いさらっとした印象になりがちですが、このブレンドはコクと苦みがしっかりと舌に残るので、軽さは感じません。

マンデリンはかなり独特の癖がある豆ですが、このブレンドではほとんどマンデリンっぽさは感じません。ともすると嫌味にもなる部分を、他の豆の味でしっかりとカバーしているようです。多分、マンデリンは他の二つに比べると少量なのではないかと。
御陰で、口当たりは飲み易く、それでいてしっかりと飲んだ感があるブレンドになっています。

高級な豆はとかく一般的なコーヒーのイメージとは異なる香りや癖を持っているので、コーヒーらしくないことこそが高級さの証だったりするのですけど、そこはそれ。あまり癖が強いと違和感を覚える人も多いでしょう。
あくまで一般的なコーヒーのイメージを大事にしつつ、それを一回り上質にしてちょっと尖らせた、コーヒー好きのお父さんのためのブレンドという感じでした。なかなか美味しくて、特に淹れ方も難しくないブレンドですので、贈り物にも良さそうです。

ところで、父の日っていつでしたっけ・・・というわけで調べてみたところ、日本では6月の第3日曜日でした。これは恐らくアメリカ準拠なのでしょうね。
ということは、このブレンドの販売期間もあと少しです。興味のある方は、お早めに。



それは焦がしたトーストに似て

なんだか急激に暑くなりましたね。この時間に窓を開放していても、室温は23度をキープしています。日中はよほど暑かったのでしょう、部屋に帰った時には26度もあり、さすがに参りました。
こう暑くなってくると冷たい飲み物に切り替える方も多いかと思いますが、実は私は夏場でもあまり冷たいものは飲まない派でして、今日も変わらず熱い珈琲をたしなんでおります。
というわけで、今晩は久々に珈琲の話を。

2013-05-15
2013-05-15 posted by (C)circias

オリジナルブレンドの新レシピのうち、ご紹介していなかった最後の一種類、#8。フレンチローストですが、黒光りする豆の苦そうなルックスとは裏腹に、ふわりと甘い香りがします。ただ、その香りがちょっと面白くて・・・そう、どことなく食パンの甘い香りに似ているのです。

淹れ方によってかなり味が変化するブレンドですが、豆のときの香りを一番生かせるのは、恐らく次の条件のときでしょう。
挽きは粗挽きよりさらに気持ち荒いくらい、お湯は82度、蒸らしは50秒。注ぐ際にはできるかぎりお湯を細くして、時間をかけてじっくりと抽出します。

こうすると、苦みと甘味のバランスがとれた、非常に飲み易い珈琲になるのです。フレンチローストなので、苦みはしっかり。ただ、渋さは全く感じません。熱いうちはややきめの粗い感じの香ばしさで、ちょうどトーストの焦げた部分のような。

#2のような口に残る砂糖系の甘さではなく、食パンのようなやや控えめの甘さが特徴的です。この甘味がなかなか良いのですよね。結構しっかりと感じる味でありながら、甘過ぎないので沢山飲んでも飽きません。
なお、酸味はあまりなく、専ら甘味と苦みという印象です。

普通にごくりと飲む場合、まず柔らかい香ばしさと苦みがあって、すぐに甘味を感じて、余韻は軽い苦みが残ります。ところが、珈琲を舌先で転がすように少量で味わうと、最後にウイスキーっぽい強い苦みがすっと現れるので、飲み方によっても印象が違ってくると思います。シンプルなようで、分析するとなかなかに複雑な表情をもっているようですね。

何より良いのは、沢山飲んでももたれないし、胃に負担もかからないというところ。とにかく飲み易い割とオールマイティな味で、目覚ましにしてよし、喉が渇いた時に飲むのもよし、まったりしたいときに飲んでよし、甘いものには飛び切りよく合いますし、意外とポテトチップスなどの塩辛いものにも合います。

あまりに万能なので勢い消費量も多くなってしまい、近頃は一週間に二回買い足すこともあるほどで・・・ちょっと珈琲代も馬鹿にならなくなってきてしまいました(笑
当分は、#2とこの#8が我が家の定番になりそうです。

ところでこのブレンド、深煎りの常ではありますが、淹れ方を失敗した場合の味がとにかく悲惨。ほんの僅かでも温度が高過ぎたりすると、すぐに渋くなります。挽きが細か過ぎたら最悪。すぐに目詰りしますし、できた珈琲も、もう苦いと言うか渋いと言うか焦げ臭いと言うか。

かといって、温度が低過ぎたりすると、自称味自慢の缶コーヒーのような味になってしまうのですよね。まぁ不味くはないのですが、とてもドリップしたものとは思えないような、単純な味になってしまって。
というわけで、自宅でのベストな条件が見付かるまでは、少なめに淹れて色々試してみたほうが良いでしょう。お湯の温度管理は必須。ドリップするひとの腕前が問われるブレンドでもあるようです。

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