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日々の便り

 

SLEEPWALK

ふと気がついたのですが、そういえばこのところ音楽の話を書いていませんね。ログを調べてみたら、なんと去年の7月頃を最後に、レコードの話題が途切れていました。とはいってもレコードを聴かなくなったわけではありません。それどころか、最近はもうレコード以外は全く聞かないほどで。iPhone用に購入した高いイヤホンが、完全に宝の持ち腐れになってしまっています。

聞くジャンルは相変わらずジャズが多いのですが、ここ一週間くらいは再び集中的にフュージョンを聴いています。なんだか、急にラリー・カールトンが聴きたくなってしまいまして。というわけで今晩は、このアルバムをご紹介したいと思います。

Sleepwalk
タイトル  :SLEEPWALK
アーティスト:ラリー・カールトン

一曲目の「LAST NITE」は、繰り返されるベースのフレーズが印象的な作品。いかにも夜、それも都市の深夜をイメージさせられるような雰囲気ですね。確かこれは、この曲を表題曲とした「LAST NITE」というアルバムがあった筈。あちらで聴いた時も、似たような感想を抱いたように記憶しています。比較してみると、あちらはスモーキーな感じだったのに対して、こちらのアレンジはより都会的でポップになっている気がしました。

二曲目のBLUES BIRDは、名前の通りやや気怠いブルース風味の主旋律が耳に残る一曲。とはいっても曲そのものの雰囲気はむしろ壮大で、イントロから序盤に掛けての雰囲気は、夕陽と地平線の組み合わせが似合いそうです。そこからの展開が少し静かなので、丁度宵の星が輝き始める頃の西の空が似合いそうだと思いました。逆に、明け方のイメージでも良いかも知れませんね。つまりそういう時間帯の、青とオレンジのイメージなのです。

三曲目、SONG FOR KATIEはタイトルから想像される通り、健やかで暖かい曲です。最初は室内っぽい感じがするのですが、そこから明るく爽やかに変化し、最後はなんだかビーチの似合いそうな雰囲気に。色に喩えるなら「青と白」という感じで、良くあるリゾートのイメージが浮かんできました。

A面最後のFRENCHMAN'S FLATは、移動感のあるノリの良い曲です。前の曲の記憶も手伝って、まず浮かんで来たのは帆走のイメージでした。疾走感があると言うよりは、そこそこ速い一定速度でずんずん進んで行く感じがするので、陸上の移動というイメージではないのですよね。あるいは、海外ならハイウェイはこんな感じなのかも知れませんが。

B面一曲目は、表題曲の「SLEEPWALK」。これは夢遊病の事と思いますが、なるほど夢の中をふらついているかのような、ふわふわとした雰囲気の曲です。一口に夢と言っても色々ありますが、この夢はだいぶ健やかで穏やかなもののようですね。終盤は、すやすやと寝息を立てる子供の映像と良く合いそうな、少し可愛らしい雰囲気が少し混じります。聴いていると、肩の力が抜けてリラックス出来るような素敵な曲でした。

UPPER KERNは転じてやや都市的で活動的な雰囲気の曲です。後半にかけて雰囲気が華やいで行くのですが、全体的には光量抑えめで、どちらかというと夜景の方が似合いそうな曲ですね。華やぐ部分は、都市の灯りの中に入って行くようなイメージでした。映像に喩えるならば、さしずめ都市を縫う高速道路から見る夜景といったところでしょうか。

10:00 PMは、タイトル通り夜のイメージ。喩えるなら、ビル街を高めの位置から見下ろしているかのような。少しミステリアスで奥を見通せない深い暗闇と、そこに瞬く幾つかの灯りというような、都市の持つ静の側面を思い浮かべさせられる雰囲気の曲です。

最後の曲はYOU GOTTA GET IT WHILE YOU CAN。訳すと「やれるうちにやっておけ」。もっと意訳すると、「今だ!」という感じでしょうか。実に活動的でかっこいい雰囲気の曲で、例えばスポーツの試合のハイライト集や、カーレースの予選結果発表のBGMに良さそうです。B面はどちらかというと明るさ抑えめの曲で揃えてきていましたから、一転してエネルギッシュなこの曲は、特に印象に残りますね。

ラリー・カールトンのアルバムは何かと歌ものがつきものですが、このアルバムは珍しく歌無しでした。一番のお気に入りは最後の「You gotta get it while you can」。これはかっこいいし楽しいし、聴いていると元気になれるところが良いと思います。次に好きなのは、「Blues Bird」。あの、宵の空の青とオレンジのグラデーションをイメージさせる、ちょっと壮大な感じがとても印象的でした。

どの曲もメロディがポップで聴き易く、また雰囲気も良いものばかり。しかもラリー・カールトンならではの、あの微妙にヘタウマな感じのボーカルも入りませんので、そういうのが苦手な方でも安心して聴く事ができるでしょう。ラリー・カールトン入門用にもお勧め出来るアルバムだと思います。

STRIKES TWICE

今日の東京は、相変わらずの雨でした。天気がどんよりとしているせいか妙に眠かったので、今日はもう諦めて無意義にだらけて過ごそうと思ったのですけれど、気がついたらそれなりに有意義な一日だったような。植木はしっかり手入れ出来ましたし、久々に漫画を読む事ができましたし、久々にギターの練習もがっつり3時間も出来ましたし。

そして夕食後の時間は、ゆっくりと珈琲を飲みながら、レコードを聴いています。というわけで、今晩はこれまた久々に、今聞いているレコードのお話でも。

ストライクス・トワイス
タイトル  :STRIKES TWICE
アーティスト:LarryCarlton

一曲めは表題曲、Strikes Twice。この曲はリレコーデッドで聞いたことがありますが、それと比べると遥かにテンポが速くて軽やかなのに驚かされます。ファンタスティックな夜のドライブといった趣きの、スピード感溢れるポップな作品でした。意外とシンセが大活躍なところも、以前聞いた再録音盤とは違うところですね。

個人的には、こちらのバージョンの方が好みです。特に、冒頭の速いフレーズのスムーズさが今のラリー・カールトンとは違うところですね。最近の彼は老練さと「枯れ」が魅力ですが、やはり若い頃と比べると指が回らなくなっているのかも。そんなことを考えてしまうくらい、滑らかで勢いのある演奏です。

二曲目は歌もの。タイトルはAin't Nothin' For a Heartacheで、この曲は別の人の作曲のようです。曲調は軽やかに歩くくらいのテンポの明るい一曲。コーラスなどを交えて、なんとも80'sっぽい雰囲気を出しています。この曲と四曲目のThe Magicianが共に歌もので、作曲者も別のようですね。

三曲目のNight Paradeも、多分別バージョンを聞いたことがあると思います。でもやはり、このアルバムに収録されているオリジナルバージョンの方が軽やかですね。音のバランスがいかにも80'sという感じですが、メロディラインがそもそもこの年代のものですから、むしろこの方があっている気がします。

タイトルはNight Paradeですが、キラキラしたファンタスティクさはありません。むしろ爽やかで、私のイメージでは陽光の方が似合いそうな感じです。イントロはなるほどパレードっぽい雰囲気なのですけれど、それ以外はむしろセーリング風景でも似合いそう。爽やかな風を感じるような一曲でした。

B面一曲めのSpringvilleは、星のままたきを見上げているような雰囲気の、静かなイントロで始まります。それが次第に明るく活発な雰囲気になって行き、しまいにはエネルギッシュなロック調に。その変化の様子は、まるで何かの時間経過に伴う活動の推移を記録した映像のよう。後半の感じがちょっと「F1」っぽいので、私はサーキットの一日という印象を受けました。格好良くて、楽しい一曲です。

Mulberry Streetは街の景色が似合いそうな曲ですね。速めのテンポの爽やかな曲ですが、同時に午後の日差しが合いそうな、どこか蜂蜜色の雰囲気のあるオケです。言うなれば、午後のドライブといったところでしょうか。続くIn My Bloodは再び歌もの。ややロック風味が強いのがA面の曲との大きな違いですが、でもやっぱり普通に80'sです。それともうひとつ、この曲はちょっと音痴ですね。

締めの一曲、For Love Aloneは再び静かな曲。人気の無い夜の新宿に、静かに雪が降り積もるようなイメージ、とでもいいましょうか。非常に神秘的で厳かで静かな映像と言うと、どうも私の中ではそういうイメージになるようです。

ほとんど灯りを消したビルの屋上で瞬く航空障害灯、青白い街灯、人気の無いアスファルトとコンクリートの世界を覆って行く雪・・・そんな映像と合わせたら、とても雰囲気が出るでしょう。大半の曲が明るくエネルギッシュだった中で、この一曲だけが凍てついたような雰囲気だったので、特に印象に残りましたね。他の曲もどれも良い曲でしたが、一押しは最後のこれ。何度も聞きたくなる素敵な曲です。

アルバム全体の印象としては、80's色が強い、ポップなアルバムでした。特に歌ものの持つ雰囲気がそうだったので、全体にそういう影を投げかけているのかも知れません。恐らくメリハリを付けるために、他の作曲者の歌ものを挟んだのだろうと思いますが、個人的には歌ものは要らないような気がします。

一方、インストの方はどれも親しみ易い雰囲気で、とても聞き易かったと思います。聞いた事のある曲もありましたが、今の演奏との違いがハッキリと分かるので、それが新鮮でした。最近のラリー・カールトンから聞き始めた方にとっては、きっと色々な発見ができる興味深いアルバムだと思います。

Singing/Playing

折角の休日だというのに、今日も今日とて朝寝坊。しかも午後は留守番で、結局ほとんど何もしないで一日が終わってしまいました。こういう休日の過ごし方は、精神衛生上たいへん宜しくありませんね。

そういうわけで今日は特に日記に書くべき事もないのですけれど・・・そういえば、またしばらくレコードの話をしていませんでしたね。というわけで、今日はまたレコードを一枚聴きながら、その感想など。

LINK
タイトル  :Singing/Playing
アーティスト:Larry Carlton

ラリー・カールトンと言えばインストですが、このアルバムはそのタイトルの通り、歌ものがメインになっています。他のアルバムにも歌は入っていますが、歌の方が多いのは多分このアルバムだけではないでしょうか。彼のアルバムの中では変わり種と言っても良いかもしれません。

一曲目は"Easy Evil"。Alan O'dayという方の曲のようですが、このメロディは確かどこかで聞いた事があるような。微妙に調子っぱずれな歌声が頭に残っているので、多分ビートルズではないかと思うのですが。やや掠れたような弱い声で甘く歌うスローな曲で、これはムーディとでも言うべきなのでしょうか。古風な雰囲気なので、今となってはこれでも全然上品な気がするのですけれど。

二曲目の"I Cry Mercy"は暖かくて健やかな雰囲気の曲。ふわりと優しい感じではなくて、素朴で爽やかで暖かい感じとでも言いましょうか。一歩一歩踏みしめるような感じのリズムに、風を思わせるような爽やかなストリングス、そして明るい日差しのようなメロディラインがとても魅力的です。

続く"One More Change"はいかにもアメリカっぽい、夜の街のイメージですね。もう死語ですが、ちょい悪な感じとでも言いましょうか。A面最後の"With Respect to Coltrane"はインストで、やはり夜っぽいイメージですが、活動的な大都会の夜景を様々な視点から捉えた映像が合いそうな感じ。要は人間より自動車やビルなどといった、より無機的な都会の夜のイメージですね。

B面一曲目は、健やかなピアノで始まる優しいバラード。タイトルは"American Family"ですが、私のイメージではむしろブリティッシュロックの香りがする気がします。つまりビートルズ的なのですね、この曲も。作曲者はA面一曲目と同じAlan O'dayなので、こういう雰囲気はこの方の癖なのかもしれません。

曲の雰囲気は、暖かい家族の思い出のアルバムを開いているような感じ。この曲をバックに家族の歴史を写真で辿ったりしたら、素敵なムービーが出来るでしょう。といっても、やはりアメリカやイギリスの家族でないと、曲の雰囲気と絵が一致しそうにありませんが。

"Wavin' and Smilin'"のメロディラインはEasy Evilと似ているのですが、雰囲気がよりパワフルで爽やかになっています。最初は夜っぽいかなと思ったのですが、途中から入る高音のエレキギターの雰囲気がどうにも明るいのですよね。ピアノのキラキラ感は夜景っぽいので、夜景を見ながらのドライブのような絵が合うかもしれません。

三曲目の"Captain, Captain"はスローなピアノのバラード。健やかで素朴な感じの曲です。やはりストリングスが入るので傾向としては一曲目と似ていますが、より昔語り的なノスタルジックな印象を受けます。太いシンセリードのフレーズが独特の雰囲気を持っていて、ぐっときますね。特にラストの引き方は胸にじんわりくる感じです。

ラストの"Free-Way"はいかにもラリーカールトンという感じのインスト。作曲者が彼自身なので、彼の持ち味が遺憾無く発揮されています。このメインテーマは最近のCDでも聞いたことがあるような気がしますね。大人しい序盤は近頃のラリーに近いのですが、途中から曲が激しくなり、演奏も若さ溢れるエネルギッシュなものになっていきます。

全8曲を収めたアルバムですが、どの曲もとても聞き易い良い曲ばかりで、聞いていると時間が経つのが短く感じました。他のアルバムに収められている彼の歌はあまり好きではないのですけれど、このアルバムは調子っぱずれという事もなくて良いですね。彼のようなインスト系のアーティストが歌うとろくなことにならないものですが、このアルバムに限ってはむしろ素晴らしいと思います。

健やかな雰囲気の曲が多いのも好みですね。エリック・クラプトンのようないかにもアメリカらしい曲も好きですけど、ブリティッシュな感じの方がより好みなのです。そんなわけで、ビートルズっぽい曲が特に良かったと思います。とても心地良く、何度でも聞きたくなる素晴らしいアルバムでした。

LAST NITE

今日は実に冷えますね。階下ではとうとうギブアップして、暖房のスイッチを入れたようです。私の方はといいますと、スイッチを入れようにもまだストーブがガラクタに埋もれておりまして・・・。

実をいうと、無理をして吉祥寺まで強行軍してきたせいか、夕方からちょっと熱っぽくて鼻水がとまらないのですよね。本当なら今直ぐにでも暖房を入れるべきなのでしょうけれど、あの埃の中からストーブを引っ張り出して掃除して・・・を今からやるくらいなら、とりあえず厚着して凌ぐ方が良いかなぁと。

そうそう、吉祥寺での戦果ですが、本日は4枚でした。最大の戦果はジャコパスのワード・オブ・マウスのLP盤を買えた事ですね、しかも300円で。最近CD版の販促がアマゾンから来ていまして、買おうかどうしようかと迷っていたのですけれど、LP盤があるならばそちらの方が良いに決まっています。飛びつくようにして買ってしまいました。

しかしまぁ本日購入分はまだ洗浄が終わっていませんので、まずは先々週の成果についてのお話を。

LINK
タイトル  :LAST NITE
アーティスト:ラリー・カールトン

盤面評価はBランクだったのですが、実は汚れているだけでしたという御買い得品。先日ご紹介した"ALONE/BUT NEVER ALONE"と一緒に購入した一枚です。実はこのアルバム、今はCD版もなかなか新品が手に入らないようですね。そういう意味でも掘り出し物でした。

一曲目の"SO WHAT"は、複雑なギターの動きがいかにもJazzっぽい一曲。ラリーカールトンというとメロディラインのハッキリしたポップな曲が多い気がしますが、この曲は夜を思わせるちょっとミステリアスな感じのバックに乗って、ひたすらにギターが動き回ります。

そのため、とても聴き易いのにこれといって印象に残る主旋律がないという面白い曲に。バックのブラスなどが時折繰り返すフレーズが"So what?"に聞こえる部分があるので、そこだけが印象的だったでしょうか。このフレーズ、ラストで主旋律として繰り返されていますし、もしかすると本当に"So what?"のイントネーションがモチーフなのかも知れません。

もしそうだとすると、逆にそのワンフレーズ以外を記憶に残さないことを狙ってのこの構成なのかも知れませんね。考えてもみれば、ほとんど繰り返しらしい部分のない曲の中で、このフレーズだけがしばしば繰り返されています。

そう考えると、あのフレーズだけが印象に残ったというのは、まさに狙い通りの大成功なのかも知れません。退屈させずに約8分も聴かせ、それでいてそのワンフレーズのみを記憶に残すというのは、なかなか難しい事ではないでしょうか。

二曲目の"DON'T GIVE UP"は、うきうきと弾むリズムに、低めの音程で唸るギターフレーズが格好良い一曲。モータースポーツのピットレポートや予選ダイジェストのBGMによさそうな曲だなぁ、というのが第一印象ですね。続く"THE B.P.BLUES"はタイトル通りブルージーな一曲。突然、西部劇の世界です。このぐったり感がブルースの魅力ですよね。

ただこの曲、2011年のパリコンサート版のCDを持っているのですが、そちらのほうがよりグッタリ感が出ていて良かったですね。それはもう、夜更けにカウンターで酔いつぶれていそうなくらいのグッタリぶりで。ブルースはやっぱり老練さが求められるのかも知れません。こちらのブルースは旋律こそグッタリながら、演奏は些か活きが良いようです。

B面一曲目もブルースです。曲名は"ALL BLUES"。やはりいかにもブルースという雰囲気の旋律ですが、相変わらず若々しくて元気が良いのですね。音を跳ね上げたりするところはどちらかというとご機嫌な感じで、全然怠そうではありません。パワフルでちょっとテンションの上がりそうなブルースです。

続くのは表題曲、"LAST NITE"。タイトル通り、深夜の暗さを思わせるようなベースで始まるイントロと、中音域低めのギターの旋律が印象的。ミステリアスであると同時にとても都市的な雰囲気には、深夜の静かな幹線道路沿いをイメージさせられます。

最後の"EMOTIONS WOUND US SO"は、山の上から遠い夜景を見下ろしているような雰囲気で始まる、とても穏やかな一曲。最初のうちはいかにも夜の静けさという雰囲気なのですが、やがて曲は明るく、力強くなっていきます。その過程は、まるで空が白んでやがて朝になって行く過程を見守っているかのよう。最後に旋律が微かになるところで地平線から太陽が顔を出して、目映い光でホワイトアウトするような映像をイメージさせられました。

ちなみにこのアルバム、ライブ盤のようです。曲の合間には観客の拍手や歓声も少し入っていますが、演奏の方はなんというかビシっとしていまして、よくあるライブらしいユルさは全く感じられません。あるいは、私がラリー・カールトンのファン歴が浅いためかも知れませんが、歓声が入らなかったらスタジオ録音といわれても信じたと思います。

ラリー・カールトンというと技巧派というイメージがありましたが、それを裏打ちするようなアルバムでした。それにしても、若々しいブルースが面白いですね。近頃のラリーはこういった曲を実に枯れた味わいに演奏してくれるので、そういう変化を知る事の出来るアルバムと言う意味でも実に貴重な一枚だと思います。

Alone/But Never Alone

昨晩の事、レコードプレーヤーの側に寄ると、何かが擦れるような音がすることに気がつきました。あれこれ動かしたり分解したりしてみて判明した原因は、なんとテーブル軸受けの油切れ。直してまだ半年程度だと思いますが、これだけ毎日使っていると、注油が必要になるものなのですね。

あるいは軸にダメージを与えてしまったかと心配しましたが、軸を手で回したのでは抵抗は感じられない程度の軽い症状だったので、多分大丈夫でしょう。シリコンオイルを少し注して慣らしをしたところ、無事に復活。今後はこういう事がないように、半年ごとに注油を忘れないよう、カレンダーに予定でも書き込んでおこうと思います。

ところで最近、かけるレコードのバリエーションがまた増えました。その増えたレコードというのが、こちらです。

LINK
タイトル  :Alone/But Never Alone
アーティスト:ラリー・カールトン

ディスクユニオンで偶然見付けた投げ売り価格の一枚。状態が悪いというので傷を覚悟していたのですが、実際には油のようなもので酷く汚れているだけで、アルコール洗浄で新品同様になってくれたのは暁光でした。お値段たったの300円、これは掘り出し物です。

ラリーカールトンといえば、日本でも割と有名なアーティストですね。私は近年出されたベスト盤の再レコーディングものなどを何枚か持っていましたので、むしろこの方のLPがあったのだというのが驚きでした。てっきりCD時代の方だとばかり思い込んでいたので。

さて肝心の内容ですが、一曲目はベスト盤にも収録されている"Smiles and Smiles To Go"。恐らくベスト盤より少しゆったりとしたテンポだと思いますが、反面一音一音が弾むように演奏されていて、聴いていると自然と肩を揺らしたくなるような、朗らかな雰囲気が魅力的です。この曲については、こちらのオリジナル盤の録音の方が好みですね。

"Perfect Peace"は黄昏れた雰囲気の一曲。私はどういう訳か、以前横浜で見た夕方の風景を思い出しました。この曲からは、少しずつ夕方から夜へと変わっていくときの、光の移ろいをイメージさせられます。続く"Carrying You"は、すっかり夜という感じ。空に瞬く星の絵を合わせたら、きっとよく合うでしょう。

A面ラストの"The Lord's Prayer"は、アコースティックな作品です。とても穏やかで健やかな雰囲気のギターソロは、これまでの流れでいくなら、寝静まった夜の街を丘の上から見渡しているようなイメージですね。空には輝く星々、眼下には眠る街。夜は静かに更けていく・・・といった感じ。思わず溜息が漏れるほどに、穏やかで、かつ情感豊かな素晴らしい作品でした。これは一聴の価値ありです。

B面は、再び活動的な雰囲気の曲で始まります。"High Steppin'"・・・この曲もベスト盤入りしていますが、最近のアレンジよりもシンプルなこちらのアレンジの方が好みですね。シンプルなのに繰り返しにしつこさがなくて、むしろこの方が飽きません。

"Whatever Happens"は、少しリゾートっぽい感じのする爽やかな一曲。穏やかな潮騒と、明るすぎない午前中の日差しが似合いそうです。続く"Pure Delight"は、穏やかながらも弾むようなリズムが快活さを感じさせる一曲。引き続きリゾートっぽい雰囲気なので、少し日が高くなって、港を散歩しているようなイメージですね。

最後の表題曲、"Alone/But Never Alone"は、再びアコースティックな作品。今度は穏やかさと同時に明るさを感じます。時折陰ったり、再び明るくなったり。まるでキラキラとした木漏れ日が、流れる雲に遮られたり再び輝いたりを繰り返しているような雰囲気でした。

全体的に健やかで穏やかな雰囲気の漂うアルバムでしたが、特に両面の最後の一曲は素晴らしいですね。流れでいうとどちらかといえばA面のほうが好みでしょうか。時間の経過を感じさせるような構成のA面に対して、B面は比較的短い時間を描いているようなイメージです。もちろん、あくまで私の勝手な連想ですけれど。

聴いているとなんだかとても落ち着いた気分になる、とても優しいアルバムでした。これは、寝る前のひと時に聞くにはもってこいの一枚かも知れません。

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