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日々の便り

 

春がそこまでやって来た

今週も、いつも通り高尾山へ行って来ました。今回は人身事故等もなくズムーズに・・・と言いたいところだったのですが、まずのっけから鉄道遅延。しかも何のアナウンスもないので、いつも通りのつもりでJRのホームに入ったところで、いつもの電車がホームを出て行くところではありませんか。どうやら小田急が、5分以上遅れたのに何も言わずに誤摩化したようです。妙に徐行しているからおかしいとは思ったのですけれど、相変わらず酷いですね、小田急。

そんなこともあって20分ほど遅れて到着した高尾山、今週はお天気の方も生憎でした。空には大分厚い雲がかかり、空気はひんやりとしています。しかし、登っているうちに段々と明るくなり、山頂に着く頃には陽が射すようになってきました。次の写真は、山頂からのいつもの一枚、富士山が大きな雲の影になっています。

山頂から
山頂から posted by (C)circias

この日の気温は約9度と少々肌寒いくらいでしたが、直射日光が当るところはとても暖かく、体感では15度くらいはあったように思います。先週までとは明らかに違う、暖かく力強い日差し。空気の臭いも、どこか春めいているような気がします。周囲の風景はまだ冬景色なのに、冬独特のあの物寂しい雰囲気は、もうどこにもありません。そして城山山頂に到達すると、景色にも春らしさが見られるようになりました。

城山山頂にて
城山山頂にて posted by (C)circias

写真は、小仏方面への降り口に咲く白い花。日当りが良い枝から先に、花を開き始めています。なんだかそこだけ景色が明るいようで、思わず立ち止まって撮影してしまいました。花は小振りで、丸っこくて可愛らしい花弁と球状のつぼみからして恐らく梅ではないかと思うのですが、樹形が街の園芸種とはかなり違うため、ちょっと自信がありません。次の写真は、花をアップで撮ったものです。

城山の梅
城山の梅 posted by (C)circias

さて、城山を下り小仏に到達したところで、景色が変わっている事に気がつきました。次の写真は小仏峠に下りる少し手前、かつて茶店の廃墟が残っていた広場です。最近その廃墟も解体され、残されているのは見窄らしい、風化し切ったベンチだけになっていました。ところがそこに、真新しいベンチが設置されたのです。

小仏峠に新しいベンチが
小仏峠に新しいベンチが posted by (C)circias

かつてここにあったのは、茶店にありがちな、統一性のない適当な造りのベンチでした。しかし、今回のこれはかなり頑丈なコンクリート製。しかも、並びも整然としていて奇麗です。このポイントからは相模湖を眺める事ができるので、恐らく休憩所として整備し直したのでしょう。陣場方面から下って来た人達にとっては、距離的にも丁度良い休憩ポイントになるのではないかと思います。

小仏より相模湖を望む
小仏より相模湖を望む posted by (C)circias

上の写真は、ベンチから眺めた相模湖。城山まで行って茶店で休むのも良いですが、人気の少ないこの場所で、相模湖を見ながらお弁当というのも悪くないですね。特に夏にはホトトギスも鳴いていますし、木陰の空気がひんやりとしていて心地良い場所です。ちょっぴり不気味だった廃墟も片付いたので、ここを利用する登山客は増えるかもしれません。梅が咲いたら、次は桜。混み合う桜のシーズンに向けて、奥高尾の整備が続いています。

城山〜小仏峠は工事中

昨日は予報通りの曇り空でしたが、気温の方はそれほど低くはなかったようです。景信山山頂の気温は約7度で、個人的にはむしろ暖かく感じる程でした。まぁ、冷蔵庫の中より低い気温を「暖かい」と言うのもどうかしているとは思いますが、冬の山の気温に慣れてしまうと、5度以下にならないと寒いとは感じないのですよね。実際、今日は上着も手袋も使わずに歩いていましたし。

生憎の天気のため、写真の方は無理だったので、今日は歩く事だけに集中。幸い人出も少なかったため、いつになく速いペースで歩く事が出来ました。コースはいつも通り、稲荷山からはじめて高尾山山頂を経由し、紅葉台は巻いて一丁平へ。城山山頂で休憩したところまではいつも通りだったのですが、山頂を離れる際に、いつもとは違うものを見つけてしまいました。それが、こちら。

工事の看板
工事の看板 posted by (C)circias

恐らく先週はまだ立っていなかったと思うのですが・・・このあたりにはあまり近寄らないので、少々記憶が曖昧です。それはともかく看板によると、城山から景信山までの道において、歩道整備の工事が行われるとの事でした。そういえば毎年この時期は、どこかしらで少し大掛かりな整備工事をやっていましたね。昨年は確か、紅葉台の階段。一昨年は一丁平から紅葉台までの歩道が整備されたのだったと思います。で、今年はこの区間と。

どんな風に整備されるのだろうと思いつつ、城山を小仏方面に下ってみたところ、早速工事の影響を目にする事になりました。それが、こちら。城山の下りはこれまで、下り易いルートが数本あったのですが、そのうち最も使用されていたルートがロープで塞がれてしまっています。新たにルートとして指定されたのは、つい最近になって手が加えられた、マイナーな方のルートでした。

城山下り
城山下り posted by (C)circias

画面左のルートの方が歩き易いのですが・・・どういうわけで右のルートのみに制限されてしまったのでしょうね。この場所以外にも何箇所か、これまで最もよく使用されていたルートが塞がれ、所によっては次の写真のような看板がぶら下げられていました。

旧コースは通行止め
旧コースは通行止め posted by (C)circias

登山道を外れないでください・・・って、むしろ今コースになっているところは、つい先日まで歩けなかったところなのですけれど。この謎のルート設定は、小仏峠手前、かつては茶店があった広場からの下り斜面でも同様に行われていました。次の写真は、広場から下るところの様子です。

小仏峠手前下り斜面
小仏峠手前下り斜面 posted by (C)circias

新たに階段が作られ、ルートも今まで使われていなかったコースに。恐らく滑ったり転んだりしにくいようにということなのでしょうけれど、このコースが安全なのは晴れの日だけなのですよね。この先の緩い斜面はアイスバーンや泥濘になると、全くグリップしない恐怖の滑り台になるのです。今のままだと、梅雨時あたりには転倒者が続出しそうなのですけれど。

小仏峠
小仏峠 posted by (C)circias

小仏峠周辺での作業は、小型重機も持ち込んでの本格的なものでした。どうやら巻き道の方で色々とやっているようで、新しく作られたルートを下っている間中、重機のエンジン音が聞こえてきます。

今のところ作業区間はここまでのようで、最後にみかけた工事跡は、上の写真の砂利舗装でした。ここはいつも泥濘なので、歩き易くしたのでしょう。ただ、この奥はさらに酷い泥沼になるので、そちらを舗装しないとあまり意味はなさそうですが。局所的に砂利舗装しただけだと、すぐに登山客の靴が運んだ泥が堆積して、効果が無くなってしまうのですよね。

それにしても、こういった整備は高尾山に近い場所のみで行われるものとばかり思っていましたので、整備予定区間に景信山が含まれているのは意外でした。景信山までの道は難所が多いので、歩き易くなるのであれば歓迎です。特に最近は高齢者の登山客が多いので、滑りにくくするのは良いでしょう。一方で「登山らしさ」は失われてしまう訳ですが・・・まぁ、安全には替えられませんね。


雪の奥高尾(2)

小仏城山を下る道は、しばしアイスバーンになります。次の写真は、山頂を出てすぐのあたりの様子ですが、ここから先はアイスバーンである上に急傾斜なので、気をつけないと転倒の恐れもあるでしょう。運動靴で進むのはちょっと無謀だと思います。トレッキングシューズの方も、ここではアイゼンなりスパイクなりを使った方が安全でしょうね。

城山から小仏へ
城山から小仏へ posted by (C)circias

城山〜小仏峠の道は気温が低いせいか、雪の残る区間が沢山ありました。特に雪が多かったのは、やはり一番低い位置にある小仏峠です。城山の下りも危険でしたが、小仏峠の下り階段はツルツルに凍り付いていて、もっと危ない感じでしたね。ここはさすがに、私もアイゼンを使おうかと思ったくらいです。使いませんでしたけれど。次の写真は、小仏峠の様子。お馴染みの狸の前に、子供が作った小さな雪だるまが立っています。

雪の小仏峠
雪の小仏峠 posted by (C)circias

小仏峠を過ぎてからは、転じてぬかるみが多くなります。場所にもよりますが、だいぶ酷いぬかるみの区間もありました。次の写真は景信山近くの山林ですが、見ての通り日陰になる側に雪が残っているものの、だいぶまばらになってきています。山道も然りで、特に景信山手前の細い尾根から最後の急坂にかけてはぬかるみが酷く、登りはともかく下りはどうしたものかと考えてしまうほどでした。

雪の残る山林
雪の残る山林 posted by (C)circias

ぐちゃぐちゃの沼のような道をなんとか登り切ると、最後はコンクリートの上を歩く事が出来ます。以前来た時は無粋な足場だなどと思っていましたが、こうなるとコンクリートの有り難みが身にしみますね。次の写真は、景信山山頂から周囲の山林を見下ろして撮影したものです。日向と日陰で雪の有無がはっきりと分かれて、きれいな縞模様が出来ていますね。

景信山山頂から
景信山山頂から posted by (C)circias

景信山山頂では、陣場山方面からやってきたグループが幾つも休憩をしていました。茶屋は二軒とも開いていましたが、三角点側の茶屋はお品書きが見当たらず、しかもなにやら世間話中。メニューが分からなくては注文もできませんので、諦めて下の茶屋へ。次の写真は、前回も立ち寄った茶屋のカウンター前から見下ろした風景です。今回は甘酒を注文したのですが・・・それについてはまた別の機会に書くとしましょう。

茶屋から見下ろす
茶屋から見下ろす posted by (C)circias

この日の景信山は気温が8度もあり、寒さはそれほど感じませんでした。山の上でもこうなら、下界はよほど暖かかったのでしょうね。甘酒を飲み終えた私は、直ぐに高尾山へと引き返しました。普段ならば余裕があると言える時間でしたが、なにしろ悪路です。下りは慎重に行かないと転倒、最悪転落もありそうな勢いでしたので、時間には余裕を持たせておきたかったので。

城山巻き道
城山巻き道 posted by (C)circias

復路では、往路では通らなかった道を積極的に使用してみました。小仏峠からの登りと城山は巻き道でパス、逆に一丁平と紅葉台は頂上経由で行きます。上の写真は、城山の巻き道の様子。日陰になる巻き道はだいたいこんな感じの雪の道になっていましたが、日陰沢林道から先は酷いぬかるみでした。このあたりが荒れているのは、工事車両が往復しているせいもあるかも知れませんね。なにしろ、深い轍が残っていましたし。

高尾山到着は、15時頃の事。約1時間の道のりでした。これも、普段とあまり変わりありませんね。復路は景信山からの下りこそちょっと恐かったですが、それ以外の区間は思った程には苦労せずに済みました。とは言っても普段とは違う歩き方をしましたから、当然体への負担はいつも以上な訳でして。帰りの電車に乗る頃には、いつになくへとへとになっていました。

この時期の奥高尾は基本的にはぬかるみ、そしてアイスバーンとの戦いになるようです。なにしろ登山客が多いので、雪がすぐに踏み固められてしまうのですね。これではアイゼンを使いたくなるのも無理ない、とは思うのですけれど、同時にアイゼンが環境に及ぼす影響を目の当たりにすると、使いたくないという気持ちの方が勝ります。

山に登るのは楽しいことですが、それは同時に山を痛めつけることでもある、ということを、今回はまざまざと見せつけられてしまいました。特にこの時期は、歩き方一つとっても環境に大きく影響するのだという事を、肝に命じて歩かなければならないと思います。まぁ一番良いのは、ぬかるんでいる時期は山に入らないことなのでしょうけれど・・・。そこは甘えさせて頂きたいなぁ、と。

小仏城山〜小仏峠

いやはや、セーターの毛玉取りに夢中になっていたら、不覚にもこんな時間になってしまいました。それにしても、毛玉取り機というのは凄いですね。使ってみるまでは半信半疑だったのですが、笑えるくらいに毛玉がとれるとれる。化繊も毛もOKで、あまりにスイスイと毛玉がとれるものですから、つい我を忘れて熱中してしまいました。

さて、それはともかく。昨日に引き続き、今晩も先日の縦走のお話の続きを書きたいと思います。今回は、小仏城山山頂を出て、小仏峠に至るまでの行程をば。

景信山方面
景信山方面 posted by (C)circias

上の写真は、城山山頂の小仏峠・景信山方面出口に立てられた案内板です。小仏峠方面に向かうには、この山頂に入ったのとは丁度反対側にあたる位置にある出口を使います。この出口は茶店の影に隠れるような位置にあり、他に日陰沢林道方面と相模湖方面の出口があるので、初めての方は少し戸惑うかも知れません。斯く言う私も少し迷いましたし。

山頂を出るとすぐに急な下り坂になりますが、道が悪いのはほんの少しの間だけ。すぐに歩き易い階段になり、そして城山を下り切ったところで、比較的なだらかな道になります。次の写真は、城山を下りてしばし進んだ地点の様子。小仏峠が近付くまで、しばらくはこの調子です。日当りが良く明るい道ですが、気温はかなり低かったようで、右手の斜面は霜柱だらけでした。

城山の先
城山の先 posted by (C)circias

道はやがて、幾つものベンチを備えた広場に行き当たります。営業してはいませんが、どうやら茶屋のようですね。少し調べてみたところ、これは茶屋の跡で、現在は使用されていないとの事でした。この広場の縁からは、相模湖方面を見渡す事が出来ます。次の写真は、その広場から見た相模湖の様子。案外近いようですね。この程度の距離なら、いずれ歩いてみても良いかも知れません。

相模湖を望む
相模湖を望む posted by (C)circias

小仏峠はこの広場のすぐ隣なのですが、ここからは急斜面に設けられた階段を下りて行く事になります。広場には右手奥の隠れた位置に大きな出口、左手には細い分岐があって、まず目に入るのは左手なのですが、どうやら正解は広場奥右手の目立たない方の出口のようです。ここも何の案内もないので、少しばかり迷いました。広場奥右手の出口から階段を下りて行くと、すぐに眼下に建物が見えて来ます。

小仏峠を見下ろして
小仏峠を見下ろして posted by (C)circias

上の写真は、その建物周辺を見下ろして撮影したもの。どうやら眼下に見えるこの広場こそが、小仏峠であるようです。茶屋と思しき建物の前には、明治天皇がここにおいでになった事を記念する石碑が建てられていました。次の写真は、その石碑。上の写真では、画面中央上側に見えている灰色の構造物がこれです。

石碑
石碑 posted by (C)circias

小仏峠は鬱蒼とした森の中の広場でした。比較的大きな、ついでに言うとひどくボロボロの茶屋がありますが、この時期は当然営業などしてはいません。調べてみたところ、この二軒の建物は現在はただの廃墟のようですね。とはいえ荒れ完全に廃れている訳ではなく、多少のメンテナンスはされているように見えました。広場にはこの石碑の他に、なぜか狸の置物と峠の頂上を示す標識が建てられています。

小仏峠頂上
小仏峠頂上 posted by (C)circias

標識はかなり痛んでいますが、しかし、周囲の状態からして、恐らく人の手は入っているようです。もしかすると、付近に住んでいる方か誰かが時折手入れをしてくれているのかも知れません。広場には明るい木漏れ日が射していますが、どういうわけか薄ら寒い雰囲気が漂っています。かつての関所も今は人通り少なく、往路で数名がバス停方面へ行くのを見た程度でした。

広場には半ば廃墟化した建物の他に、幾つものベンチや用途不明の容器、ドラム缶等々が放置されており、さらに景信山方面の出口付近には封鎖された脇道と、その奥にはまた謎のオブジェクトが放置されています。休憩に適した場所の筈なのですけれど、廃墟のせいでしょうか、何故かあまり長居したくない雰囲気でしたね。

小仏城山から小仏峠までの所要時間は、やはり15分程度でした。時折分岐で迷いながら来たので、それがなければもっと早く着いたのではないでしょうか。城山から先は、思ったほど長い道のりではないようです。とはいえ、この時点で13時15分を回っており、折り返しまでのタイムリミットはあと僅か。急いで次の目的地、景信山へと向かいます。



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