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日々の便り

 

大雪と民家園(2)

加藤家、城田家と回った後は、旧安藤家を見に行きました。まずは最初の一枚、旧安藤家の門と塀を、旧城田家横から写した一枚です。通りは雪かきされていますが、塀際の雪は程よく残されているので、なかなか雰囲気がありますね。肉眼で見るともう少し視界が広いので、ちょっとした観光地気分を味わえます。

旧安藤家門前
旧安藤家門前 posted by (C)circias

そして門をくぐると、旧安藤家の母屋が見えるのですが・・・実はこの家、今年屋根を葺き替えたそうなのですね。真新しい茅葺は雪の滑りが良かったのか、次の写真のように、ほとんどの雪は前庭に落ちていました。30cm近い積雪がある庭に、さらに屋根からの雪が積み上がっているのが写真からもお分り頂けるかと思います。

旧安藤家
旧安藤家 posted by (C)circias

この庭には、旧秋山家の土蔵も移築されています。次の写真は、旧安藤家の台所付近から門の方向を写したもの。写真の左側に写っている漆喰壁の建物が、旧秋山家土蔵です。普段は影になっているので気づきませんでしたが、屋根が白くなったお陰で、よく目にする蔵とは屋根の造りが異なることが分りますね。

旧秋山家土蔵
旧秋山家土蔵 posted by (C)circias

旧安藤家の中では、職員さんが機織り機を動かしていました。何やら忙しそうな雰囲気でしたし、履物が長靴だったこともあり、今日は台所の土間までで遠慮しておきました。次の写真は、土間から見た庭の様子です。

旧安藤家台所より
旧安藤家台所より posted by (C)circias

土間からの風景をもう一枚。こちらは、裏手の戸から見た井戸の様子。そういえば、加藤家も台所の構造は似たようなものなのですけれど、あちらは裏の戸を開けていませんでしたね。普段は通り抜けができるようにしているのですが、今日は何か事情があったのでしょうか。

旧安藤家台所より裏手
旧安藤家台所より裏手 posted by (C)circias

安藤家の周りも他の建物と同様、雪上にはほとんど足跡がありませんでした。本当は裏口から出て井戸周りの撮影もしておきたかったのですけれど、折角の綺麗な景色を踏み荒らすのも気が引けたので、ここまでで我慢。裏手は諦めて、旧安藤家を後にしました。

その後ややあって、急に正門が騒がしくなったかと思ったら、なんと小学生の団体さんが、先生に引率されてやって来たではありませんか。どうやら社会科見学だったようで、子供達は三つのグループに別れて、加藤家、城田家、安藤家に入って行きました。

なるほど、今日は妙に職員さんが多いなぁとは思っていたのですが、彼らの対応をするためだったのですね。もしかすると、朝からやたらと綺麗に雪かきをしてあったのも、あの子供達のためだったのかもしれません。そうして見ると、雪を踏み荒さないでおいたのは大正解でしたね。

というわけで、これ以上長居するとお邪魔になりそうでしたので、撮影はここまで。自主的に退散することにしました。それにしても、この大雪のタイミングで民家園に社会科見学だなんて、運の良い子供達ですよね。入り口で歓声をあげていましたし、きっと良い思い出になったことでしょう。

大雪と民家園(1)

当初からの予報通り、東京は昨晩から未明にかけて大雪に見舞われました。まぁ大雪といっても雪国のそれと比べたら可愛いものなのですが、普段ほとんど降雪のない東京近辺では、これでも大事件です。道路は渋滞し、電車は遅れ、商店は軒並み早じまい。まだ5cmも積もっていないうちから、関東地方は大混乱でした。

うちの会社は午後になってから15時上がりを決めたようですが、時すでに遅く。既に大渋滞に陥っていた道路のおかげで、吹雪く屋外で1時間もバスを待たなければならなかった上に、乗ったら乗ったで駅までさらに3時間以上かかり・・・15時に上がったのに、家に着いたのは21時過ぎでした。所要時間約6時間30分・・・ありえないでしょう、これ。

雪が降ると、だいたいいつもこのパターンなのですが、当社には学習機能が無いようで。ついでに、翌日の朝も必ず同じパターンを繰り返し、会社に着くのは昼前になるというのがセットイベント化しているのです。というわけで私は、雪が降った時点で欠勤を宣言したのでした。以前は律儀に付き合っていたのですが、毎度必ず体調を崩すので、もういい加減堪忍袋の尾が切れまして。

そんな訳で得た雪の休日、折角なので雪景色の写真でも撮ろうかと、今日は次大夫堀公園へ行ってきました。交通手段は、勿論徒歩。道は20cmを超える積雪に埋もれているので、自転車は使えません。そんな状況ですから、臨時休園の可能性を心配していたのですけれど、民家園は今日もちゃんと開園していました。

裏口側から旧加藤家を望む
裏口側から旧加藤家を望む posted by (C)circias

上の写真は、いつも利用している裏門側から入って、旧加藤家側を見たところです。画面左手の建物が、旧加藤家ですね。手前の雪原になっているところは畑なのですが、分厚い雪に埋もれて、辛うじて畝の形がわかる程度になっていました。一方、歩道はしっかりと雪かきがされています。雪のない歩道を歩いて、まずは旧加藤家へ。

旧加藤家
旧加藤家 posted by (C)circias

見慣れていたはずの旧加藤家も、こうして雪化粧するとまた雰囲気が違いますね。民家園通ひは長いものの、雪景色を見るのは初めてだったので、何やら少し浮かれた気分になってしまいました。もっとも、それは職員さんも同じだったのでしょう。まだ足跡も少ない前庭には、職員さん作と思しき雪だるまが。思わず童心に帰ってしまったのですね。

旧加藤家前庭の雪だるま
旧加藤家前庭の雪だるま posted by (C)circias

ちょっといびつですが、そこがまた味かもしれません。次の写真は、加藤家と雪だるまを写したものです。昭和の初期ごろまでは、こうした景色がどこででも見られたのでしょうねぇ。こうした景色をリアルタイムで見てきた人は、もうほとんどご存命ではないのでしょうけれど。初めて見るこの景色に、ノスタルジーを感じてしまうのですから、不思議なものです。

旧加藤家と雪だるま
旧加藤家と雪だるま posted by (C)circias

さて、旧加藤家の次は、旧城田家の様子をご紹介しましょう。まずは、正門を入ってすぐの広場奥から撮影した、旧城田家の様子を一枚。なんだか雪国っぽい雰囲気があって、良い感じだと思いませんか。時間が早かったお陰で、雪にあまり足跡がないのもポイントですね。今日撮影した写真の中では、これがいちばんのお気に入りです。

旧城田家と広場
旧城田家と広場 posted by (C)circias

次の写真は、城田家入り口の様子。一面の雪景色ではありますが、人の通るところはしっかりと雪かきがされていて、歩きやすくなっています。よく見ると、汚れた雪をその場に積み上げていないのが分かりますね。景観にも配慮して、どかした雪はどこか別の場所にでも運んだのでしょう。素晴らしい心遣いです。職員のみなさんが、朝早くから頑張ってくれたのでしょうね。

旧城田家前
旧城田家前 posted by (C)circias

さて、長くなりましたので、続きはまた後ほど。次は雪の旧安藤家の写真をご紹介したいと思います。

桜レポート2017(2)

昨晩は不覚にも寝落ちてしまいましたが、今晩も桜の開花状況のお話の続きを。世田谷方面の桜を回った私は、次に野川方面へ行ってみる事にしました。昨日の時点では、川沿いの桜は全く開いていませんでしたが、この分なら多少は開花が始まっているかもしれないと思ったからです。というわけで世田谷通りから野川まで一気に下った訳ですが、そこで思いがけず、満開の桜を目にする事になりました。

次大夫堀公園(4)
次大夫堀公園(4) posted by (C)circias

写真は、次大夫堀公園の下流、トンネルをくぐった辺りに咲いていた桜です。野川に下るついでに次大夫堀公園も見て行こうとは思っていたのですが、まさかここでこれほど見事に咲いている桜に出会うとは思いませんでした。次の写真は、同じ木を17mmで撮影し直したもの。歩道からだと、60mmではアップになり過ぎてしまうので、レンズを換えました。

次大夫堀公園(1)
次大夫堀公園(1) posted by (C)circias

ここの桜はとりわけ日当りの良い場所に生えているので、その分開花が早かったのでしょう。このところずっと気温は低めですが、直射日光が当たりさえすれば、上着が要らない程度には暖かく感じますから。桜の近くにはベンチがあり、恐らくはご近所さんと思しき方々が、桜を見上げて寛いでおいででした。日当りの良いベンチで、小川のせせらぎを聴きながら桜を見上げるだなんて、なんとも羨ましい時間の使い方ですね。

次大夫堀公園(2)
次大夫堀公園(2) posted by (C)circias

ところで、次大夫堀公園と言えば民家園を思い浮かべてしまいますが、実はあれは次大夫堀そのものではないのです。次大夫堀公園の本体はむしろ、民家園の裏手を流れる用水路とその周辺に設けられた緑道なのですね。この桜はその緑道を用水路に沿って下流側へ下ったところにあるもので、次大夫堀公園の一部なのです。恐らく、地理に詳しい地元の方以外で、こちら側まで足を伸ばす方はあまりいないと思いますが。そういう意味では、ちょっとした穴場とも言えます。

ちなみに、ここ以外の桜はどんな感じかと言いますと・・・次の写真をご覧下さい。これは、民家園の裏手の桜並木を写したものなのですが、見ての通り花はほとんど見当たりません。次大夫堀公園にはこれ以外にも数本の桜の木がありますが、どれもまだまだ蕾ばかり、開花が始まったばかりという感じでした。

次大夫堀公園(3)
次大夫堀公園(3) posted by (C)circias

この分でしたら、見頃は今週末以降になるのではないでしょうか。

次大夫堀公園の正月(2)

さて、次大夫堀公園ではこの時期、園内の建物に正月飾りを施しています。各戸の戸口には小さなしめ縄飾りが飾られ、床の間や仏壇にはお供えが。裏口付近の祠にも、鏡餅が供えられていました。特にお飾りが豪華だったのは、やはり名主の邸宅である安藤家。次の写真は、旧安藤家前の門松です。

旧安藤家の門松
旧安藤家の門松 posted by (C)circias

玄関にも当然、正月飾りが。ついでに、門から入って右手にある蔵にも、入口前の柱に飾り付けが施されています。そして庭では、数組の親子連れが、羽子板でわいわいと賑やかに遊んでいました。

旧安藤家玄関
旧安藤家玄関 posted by (C)circias

しかし、一方で室内は静かなものでした。玄関先に靴は一組もありませんでしたので、このとき屋内に上がっていたのは私だけでしょう。ただ、一人上がるとそれが呼び水になるようで、後から何組ものお客さんがゾロゾロとついてきましたけれど。最初の一人になるのを遠慮する傾向が強いのは、やはり日本人独特の特性なのでしょうか。

旧安藤家室内
旧安藤家室内 posted by (C)circias

玄関を入って右手方向を奥に進むと、床の間を備えた立派な部屋があります。床の間には、大きな鏡餅が飾られていました。それにしてもこの鏡餅、なんだか色が濃いと言うか、やや褐色味がかっているような気がしますね。

床の間の正月飾り
床の間の正月飾り posted by (C)circias

お飾りはこの他に、神棚にも。次の写真は、台所横の、囲炉裏のある広間の神棚です。この屋敷は大きいので、この他にも幾つもの正月飾りを屋内に施されていました。

広間の神棚
広間の神棚 posted by (C)circias

屋内はひんやりとしていて、その雰囲気は静謐そのもの。庭先で子供達が騒いでいる筈なのに、不思議とあまり奥までは音が届かないのですね。こうして座敷に座っていると、なんだか時間が止まったかのような雰囲気です。こんな場所で静かに過ごす元旦というのも、風情があった良いものですねぇ。尤も、足下の冷たさには閉口しましたが。

広間から
広間から posted by (C)circias

さて、戸口や神棚、床の間といったところに正月飾りを施すのは、現代でも割と知られた習慣だと思います。しかし、これを知っている方はあまり居られないのではないでしょうか。次の写真は、井戸の上に載せられた鏡餅と、つるべに施されたお飾りです。水が汲めなくなってしまって、困りそうですけれど、正月は井戸もお休みなのでしょうか。

井戸にも正月飾り
井戸にも正月飾り posted by (C)circias

というわけで、以上、M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8で撮った、お正月の民家園でした。ちなみに、一つ前の記事(次大夫堀公園の正月(1))の写真は全てスナップショットフォーカス、対してこの記事の写真は全てAFで撮影しています。あちこち撮って回った御陰で、スナップショットフォーカスの使い方もだいぶ馴染んできました。屋外限定ではありますが、これはなかなか使えますね。今年は、去年以上にカメラが活躍しそうです。

次大夫堀公園の正月(1)

毎年行こう行こうと思いつつ、いく事が出来なかったイベントのひとつ、次大夫堀公園民家園の正月特別開園。朝10時から午後3時という時間設定のため、年末の疲れと大晦日の夜更かしのせいでいつも寝坊する私には、ちょっと厳しいイベントだったのですよね。しかし今年は新しいレンズというモチベーションもあり、是が非でもと準備していたため、無事に行って来る事ができました。

入口から
入口から posted by (C)circias

民家園は年末から休みに入りますが、元旦の10時から15時半まで、特別開園します。特別開演中、園内では無料の甘酒が振る舞われるなど、有志による幾つかのイベントが開かれており、ご近所からと思しき家族連れで、いつになく賑わっていました。次の写真は、甘酒コーナー。場所は、旧加藤家の庭先です。

甘酒コーナー
甘酒コーナー posted by (C)circias

園内で開かれるイベントはこの他に、紙芝居や正月飾りの解説会、そして昔の遊具の貸し出しと使い方の指導を行う、昔遊びのコーナーがあります。次の写真が、その貸し出しコーナー。内容は竹馬、羽子板、コマにベーゴマ、そして剣玉と言った具合。ベーゴマコーナーでは親子連れがベーゴマに挑戦していましたが、小さな子供がなかなかの腕前を披露している一方で、大人は苦戦気味でした。

昔遊びコーナー
昔遊びコーナー posted by (C)circias

それにしても、民家園にこんなに人が居るのは珍しいですね。まぁ賑わうと言っても混んでいる訳ではないのですけれど、それでもファインダーに人が入る事の方が少ない普段からすると、数倍の人入りは間違いないでしょう。なにより、大人と子供が古い遊具で試行錯誤しつつ遊んでいる姿は楽しそうで、たいへん微笑ましいものでした。

旧城田家前の賑わい
旧城田家前の賑わい posted by (C)circias

子供達が大人になる頃にはきっと、ここで感じた事なんて殆ど忘れてしまうのでしょうけれど。しかし、こうして見た風景が少しでも記憶に残るなら、彼等もまた古民家や日本の古い文化にノスタルジーを感じるようになってくれる筈。そうして醸成される空気が、こういった民家園を維持するための推進力に少しでも寄与してくれるなら。そう願わずには居られません。

何故そんな事を言うかといいますと、暮れに埼玉で見てきた風景が関係しているのですが・・・それについてはいずれ、またの機会に。

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