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日々の便り

 

白丸ダム(2)

魚道入り口の建物に入ると、左手に管理事務所がありますが、特に入場手続きなどはないので、そのまま正面の階段へと進むことができます。なお、建物内には川魚の遡上調査の統計などの資料が張り出されていますので、興味がある方は一通りみてみると良いでしょう。魚道が意外と生態系に貢献していることがわかると思います。

次の写真は、魚道へと降りる階段を上から見下ろした様子です。魚道はダム下流の水面からダム湖の水面近くまでを繋ぐスロープですから、当然その位置はこの入り口よりも遥か下方になるわけでして・・・それにしても、すごい高さの螺旋階段ですね。しっかりとした作りではありますが、そこはかとなく怖さを感じます。

魚道入り口から
魚道入り口から posted by (C)circias

階段は、見ての通り少し急勾配なのですが、それでも一番下まで降りるには時間がかかります。体感では1分以上、もしかすると2分くらいはかかったのではないでしょうか。一番下まで降りると、蛍光灯に照らされた薄暗い地下空間に出ます。見上げれば、頭上に入り口の灯りが見えました。

入り口を見上げて
入り口を見上げて posted by (C)circias

この魚道が作られたのは2001年のことらしいですが、施設には目立った劣化は見られません。がっしりとしたコンクリート造りの、比較的きれいな地下空間です。階段は、魚道の地下区間のちょうど中央あたりにあります。なので、そのまま出口に向かってしまうと、後半のトンネル魚道区間しか見ることができません。

一般的な形式の魚道の地下区間を見るには、向かって右手方向へ進みます。次の写真は、右手の角を曲がって、地上区間への出口方向を写したものです。魚道の中央に並んでいるコンクリートのブロックは、遡る魚のための待避所です。魚道はとても流れが速いため、一気に遡ることはできません。そこで、こうして作られた人工的な岩陰で休みながら、一段ずつ遡っていくことになるわけです。

魚道地下区間
魚道地下区間 posted by (C)circias

戻って階段正面の区間は、トンネル魚道です。こちらは水深が深く、外から中を確認することはできません。途中に、中を確認するためと思しき覗き窓がある区間もあったのですが、水中は真っ暗ですので、何も見えませんでした。

トンネル魚道
トンネル魚道 posted by (C)circias

魚道の地下区間は、あまり長くありません。全体を見学しても、せいぜい5分から10分程度といったところでしょう。トンネル魚道区間の終わりには登り階段があり、それを登れば再び地上に戻ります。次の写真は、魚道出口階段からトンネル魚道を振り返って撮影したものです。こうしてみると、なんともいえない迫力がありますね。

出口からトンネル魚道を見下ろす
出口からトンネル魚道を見下ろす posted by (C)circias

階段を上りきると、コンクリート製の小さな建屋の中に出ます。右手には、おそらく魚道の水門と思われる金属製の構造物が設置されていました。特に説明はありませんでしたが、この水門で魚道の水量を調整しているのでしょう。万一の場合は施設が水没しないように、閉鎖することもあるのでしょうね。でないと、魚道が放水路になってしまいますから。

魚道出口の水門
魚道出口の水門 posted by (C)circias

建屋から出ると、目の前にはダム湖が広がっていました。次の写真は、出口の先にある階段を登り、その途中から出口方向を振り返って写したものです。階段を登りきって進める方へ道なりに進むと、行きに登った魚道への階段の途中、ベンチのあった広場に出ました。

魚道出口階段から
魚道出口階段から posted by (C)circias

少々あっけないですが、魚道見学はこれにて終了。思いの外時間が余りましたし、体力的にもまだ余裕がありましたので、次はダム湖の湖岸を歩いてみることにしました。



白丸ダム(1)

本日の東京は、朝から晴れたり雨がぱらついたりと、はっきりしないお天気です。せめて曇りで安定していてくれれば、山へ行くこともできたのですが、これではちょっと難しそうですね。まぁ、ブログの更新をするには良い機会です。

本当は平日の晩にコツコツと更新するのが理想なのですけれど、体力的にも時間的にもそれは難しく。昨晩など、帰ってスーツを脱ぐなりそのまま寝てしまいまして・・・気がついたら朝の7時でした。

というわけで更新が遅くなりましたが、今回は白丸ダムのお話を。遊歩道はダムの堤体の上を通っておりまして、特に手続きもなく普通にダムの上を歩くことができます。ダムから下流方向を見下ろすと、長い長い魚道が目に入りました。これが、日本最大級という白丸ダムの魚道です。

ダムの上から見た魚道
ダムの上から見た魚道 posted by (C)circias

魚道はダムのすぐ下流から川と平行に伸び、その先で地下に入ります。地下区間は水深の浅い通常の魚道と水深の深いトンネル魚道の二つの区間からなりますが、この地下区間を見学できるというのが、このダムの売りです。ちなみに、写真左手に魚道へと降りる階段が写っていますが、残念ながらここは閉鎖されていて通ることはできません。

ダムの上を対岸まで渡りきると、正面に次の写真の案内板があります。指示に従って進むと階段があり、それを一番上まで登らなければならないのですが・・・途中、幾つか分岐があるため、初めてだとちょっと不安になるかもしれません。ちなみに私は、建物に釣られて途中の発電所に行ってしまったりしました。

案内板
案内板 posted by (C)circias

次の写真は、階段の最後の区間を下から見上げて写したもの。結構急で長い階段なので、頑張って登りましょう。相変わらず湿気がすごいので、汗だくになることは請け合いです。なお、中間地点にはベンチ等の設置された広場もあるので、少し休むのも良いかもしれません。

魚道への登り階段
魚道への登り階段 posted by (C)circias

階段を登りきると、少し開けた場所に出ます。正面には、次の写真のように建物や駐車場が見えるのですが・・・不親切なことに、案内板がありません。実は写真の建物が魚道の入り口兼管理事務所なのですが、これは分かりにくいですよね。建物はダムから離れているので、初見でこれを魚道入り口と気付くのは難しいと思います。せめて看板くらいかけろよと思うのは、私だけでしょうか。

階段出口から
階段出口から posted by (C)circias

ここはダムよりもだいぶ高い位置なので、反対側を振り返ると、白丸ダムを一望することができます。次の写真は、魚道入り口を探してウロウロしながら撮った一枚。なかなかいい眺めですね。白丸ダムは、ダムとしては小さい方だと思うのですが、それでも建物としては充分に巨大です。なんともいえない迫力には、確かにダムならではの魅力があるような気がしました。

白丸ダムを見下ろして
白丸ダムを見下ろして posted by (C)circias

しばし階段周辺をウロウロした私でしたが、周囲にはそれらしいものは勿論、案内すら何もないので、物は試しと建物の方へ行ってみることにしました。そこで次の写真の表札を見つけて、ほっと一安心。農家のガレージみたいな建物ですが、これが魚道の入り口でした。トラクターとか入っていても違和感のない佇まいですが・・・。

魚道入り口
魚道入り口 posted by (C)circias

なお、建物前には駐車場と公衆トイレが設置されていました。どうやらこの施設は、主に自動車での来訪を想定して設計されているようです。しかし、駐車場に車はなく。周囲には何組か観光客がいましたが、皆徒歩で白丸渓谷を歩いてきた方々のようです。

ここに限ったことではなく、奥多摩の観光案内はどこもピントぼけといいますか、ズレているんですよねぇ。もうちょっとこう、案内を工夫するだけでも、訪れる人は増えると思うのですけれど・・・まぁこのズレた感じと独特のサビレ感が魅力といえば魅力ではあるのですが。

さて、次はいよいよ魚道に入ります。
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