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日々の便り

 

漱石の文体

「道草」を読み終えたのは一昨日の事ですが、なんとか読み終えてみて、ふと気がついた事があるのです。それは、読み終えてみて酷く疲れたという事と、いつもよりかなり読むのに時間がかかってしまった、ということ。

分量が多いというのもあるのでしょうけど、どうもそれだけではなさそうなのですよね。読んでいて、こう、前へ前へとぐいぐい引っ張ってくれるような、あの漱石独特のリズム感が無いのです。おかしいなと思って少し読み直してみたのですが、すぐに文体が違う、ということに気がつきました。

猫、倫敦塔、文鳥、琴の空音、草枕などといった前期の作品に共通して言えるのは、文章がたいへんリズミカルで、特に文末のリズムのよさが読むものを先へ先へといざなうところにあります。これらの作品を読むとき、私の読書スピードはかなりのものですが、それでいてあまり疲れません。

ところが、門や道草の場合、「た」切りが非常に多い。特に「道草」は、た切りがかなり長く続く傾向が強いようです。
この特徴は後期作品に共通で、作品ごとに度合いの違いはありますが、少なくとも門、道草、彼岸過迄、硝子戸の中はこの傾向にあります。どの作品も時間がかかり、同時に読んだあとの疲労感が少々堪えました。

各作品を比較して読んでみると、た切りが連打される部分には、幾つか共通点があるようです。それは主に、過去の回想および述懐と思われる部分。なるほどこうして見ると、後期作品がた切りを多用するのも無理からぬ事です。

というのは、前期作品が専ら現在進行形の物語を描くのに対し、後期作品の多くは非常に思索的であると同時に、過去にとらわれた物語であるからです。
門然り、道草然り。しかも物語の特徴は停滞と言ってよく、主人公も周囲もこれといって進歩しませんし、何か劇的な事件があるわけでもありません。

それだけ停滞し切った内容でもなお読ませられるのは、ひとつひとつの文が長く、それぞれの中でのリズムが良いからなのでしょう。た切りの連続とはいいましたが、それは昨今の小説家がしばしばやらかす、短文のた切りマシンガンとは根本的に性質の異なるものです。

そういえば、以前読んだ内田魯庵の夏目漱石評の中に、「後期作品の方が名高いが、自分は好きではない。自分は前期作品の方が好きだ。」というような内容がありましたが、今更ながら成る程と思いました。私も彼と同意見です。瑞々しい前期作品の文体の方が、やはり好みですね。私の好きな漱石の文体というのは、恐らく前期のそれです。

ちなみに、その盧庵の漱石評というのがこちら。「余と万年筆」のときに、ついでにご紹介した作品です。

○温情の裕かな夏目さん
著者:内田魯庵
初出:1917年
http://www.aozora.gr.jp/cards/000165/card1211.html
※リンクは青空文庫です

文法という点から見れば、過去の出来事を全て「た」切りにするのは正解でしょう。いってみれば、時制に非常に厳密な書き方といえます。
物語の場合はこういった文法論は無視して、視点を過去に移したらあとは現在進行形で書く、という場合が多いのですが、どうも漱石はあくまで視点を現在に置き、過去は過去として過去形で描く場合が多いように見えますね。

これは漱石独特のセンスなのかも知れませんし、あるいは、英文学者であったことが何か関係しているのかも知れません。まぁこのあたりのことは、きっと国文学の専門家の皆さんが、色々と論文を書いておられる事でしょう。
こうして大雑把に眺めるだけでもこれだけ色々思いつく事があるのですから、きっちり時間をかけて、証拠を集めて論じたら、きっと楽しいでしょうね。

気がついたら午前五時

おはようございます。このパターンはそろそろ脱却したいと思いつつ、相変わらず出来ておりませんね。昨晩も潰れてしまいまして、夕食は食べたか否か、記憶が定かではありません。どうも土日がハードなので、その分の皺寄せがだいたい週の頭に出て、週中に体力を回復して週末でまた消費するというパターンで。

そもそも、ウィークデイの方が楽ってどういうことなんでしょう。これでも毎日5時起きして夜まで働いて、帰ったら家族の食事を作って・・・どう考えたって普通のサラリーマンより厳しい労働をこなしているのに。それよりキツいって、考えてみると私の休日ってどのへんが「休」なのでしょうね。

まぁ愚痴ったところではじまらないので、とりあえず気晴らしにビールを一本。え、出勤前? 構いやしません、どうせ片道2時間なのですから。でも、こういうことをしていると、すっかり世の中を諦めてしまった廃人のような感じですね。
まぁ実際諦めているのですけど、でも廃人になるつもりは無いので・・・自重して一本だけにおきましょう(笑

両親に何か感謝するべき事があるとするならば、恐らくまず挙げられるのはこの酒に強いという体質・・・って、やれやれ。まさに廃人の台詞ですね、これは。

では皆さん、良い一日を。

ペンギン・ハイウェイ

有頂天家族のアニメ化がどうなるか心配、という話を以前書きましたが、どうやら心配は杞憂で済んだようです。まぁ私としては好きなシーンを片端からカットされてしまって残念という気持ちもあるのですが、それでも映像作品として考えた場合、あの編集は素晴らしいと賞賛せざるを得ません。

よくまぁあの原作の筋を曲げずに要約し、余計な事はせずにきっちりと映像化してくれたものです。実にテンポよく進むところは原作譲りで大いに結構。キャラクターデザインも、動かしてみると悪くありませんね。毎週日曜の晩が楽しみです。

ところで、普段はあの通り京都の話ばかり書いておられる森見さんですが、そんな森見さんが京都以外の場所を描いた作品があるのです。今晩はそれをご紹介しましょう。

LINK
表題:ペンギン・ハイウェイ
著者:森見登見彦

いうなればそれはSFのようで、ファンタジーのようで、児童書のようで、それでいて子供では分かりっこない、正真正銘の小説。多分雰囲気だけなら、NHKの子供向け番組で映像化しても差し支えないくらいだろうと思います。「おっぱい」を連呼するのはともかくとして。

そういえば、森見さんの作品ってそこを連呼することが多いですよねぇ。まぁ、どうでも良い事なのですけど。

この作品の主人公は子供、小学生の男の子です。彼はとても博識で、頭脳明晰。それでいて年齢以上に子供っぽい思考をしていて。どうやらその頭の回転の速さの割に、一般的な子供の持つ情緒面への理解がないようなのですね。そんな彼の街に、ある日突然ペンギンが現れることで、物語が動き出します。

お話には、二つの軸があると言っても良いでしょう。一つは、謎めいたあこがれの「お姉さん」と主人公の物語。そしてもう一つは、クラスメイト達と主人公の物語。

お姉さんとの関係は、別に何かが変わる訳ではありません。最初から最後までお姉さんは保護者として振る舞いますし、主人公は最後まで真っ直ぐに彼女に好意を向けています。
一方で、クラスメイトとの関係は大きく動きます。ウチダ君との友情、次第にハッキリしてくるもうひとりのヒロイン、ハマモトさんの好意。そして、主人公への嫉妬を隠せないスズキ君、などなど。

ところが、小さな頃から「知る事」と「考える事」を叩き込まれた影響でしょうか。なにしろ彼は何でもまず確認し、その上で論理的に考えようとします。つまり、照れたり嫉妬したりというような周囲の子供の非論理的な感情を、彼は全く理解出来ないのですね。

そのため、彼はしばしば周囲に対する理解という面では空回りをし、自分が空回りしていて、周囲を理解していないという事実のみを謙虚に捉えます。
自分はまだまだ知らない事が多い。だから、もっと多くの事を知らなくては。そんな無邪気な謙虚さを持つ彼は、何より自身の一番大切な気持ちにも、なお理解がありません。

その無邪気さが実にもどかしく、実に切なく。しかし、主人公の心は特に変わる事なく、一方で事態はどんどん進行して行きます。それと同時に、お話は次第に不穏で不気味な雰囲気に。なにしろ主人公は、本当に何の力も無い、ただの小学生。なのに無邪気に事件に干渉する彼等のあぶなっかしさには、ハラハラさせられずには居られません。

そして数々の謎は、とうとう具体的な危機という形に収束し・・・そこから先は、まぁ読んでのお楽しみということで。

ただひとつ言えるのは、これは主人公、アオヤマ君の心の成長物語だということでしょう。それはとても切なくて、ある意味残酷で。最後の最後、全てが解決した後で、彼はようやく自身の大切な気持ちを理解するのですが、それでもなお無邪気で、真っ直ぐで。

胸を締め付けられるようで、それでいて暖かくて、清々しくて。なんとも不思議な気持ちにさせられる、とても印象深い作品でした。主人公は子供、雰囲気は児童書。でもこの美しさや切なさを理解出来るのは、大人だけでしょう。
簡単そうに見せかけてその実深い、骨太な物語だと思います。



ソニア・インバチ

丁度良くサマーブレンドを飲み終えたので、今日は昨日に引き続き、コロンビア南部飲み比べセットの新しい豆を試しています。本日開封したのは、ソニア農園の品。昨日の豆とは、品種が異なっています。

2013-07-26
2013-07-26 posted by (C)circias

農園:ソニア・インバチ
地域:ウィラ/ラ・アルゼンティーナ
品種:ブルボン

恐らく、品種としてはこちらのほうがメジャーなのではないでしょうか。以前「いまいち」と思ったのもこの品種。とはいっても、農園ごとの特徴もあるようですので、この品種だからこうと決めてかかることはできません。
なお、シティローストなので淹れ方はいつも通り。中挽き、お湯は83度、蒸らしは35秒、抽出は二回で。

抽出中に気がつくのは、まず、香りは控えめだということです。香ばしい香りが昨日のカルロス農園のものほど強くなく、少し離れると、すぅっと甘い香りだけが鼻をくすぐります。まろやかで控えめの、甘さ中心の香りですね。この香りは、焼いていない食パンの甘い香りに近いと思います。

味は、温度が高いうちは酸味が少し前に出る感じです。但し、全体的にコクとまろやかさが強いため、酸味もまるっこい印象。舌先にとても柔らかできめ細かな苦みと甘味、舌のサイドと奥の方に行くに連れて酸味を感じる気がします。温度が下がってきてもこのバランスは変わりません。

後味は、まったりした苦みを主体に、うっすら酸味が残ります。飲み込んだ直後は結構しっかりと後味が主張するのですが、割とすぐにすっと味が消えていくので、飲んだ後のしつこさがありません。むしろ舌の上より、上あごの方に飲んだ感が残るようです。

ここまで全体的に上品になると、これはこれで個性的のようにも思えますね。昨日のカルロス農園の豆よりも、さらに優等生な印象です。昨日の豆よりさらに飲み易く、よりバランス良く。
特徴の無いコーヒーはあまり好きではないとか言っていた私ですが、この味はちょっと好きかも知れません。

口当たりから後味に至るまで、とっても上品で柔らかいのですね。コーヒーの刺激的なところを無くしたような。それでいてしっかり存在感があるので、今まで飲んでいたコーヒーとは根本的に傾向が違う感じの豆でした。


カルロス・インバチ

ケニア、エチオピア、マンデリン、イエメン・・・私が好んで飲む豆は、どちらかというと癖の強いものが多いようです。しかし、コーヒーと言えばまず有名なのはコロンビア。そしてブラジルでしょうか。

どちらもいかにもコーヒーという味なのですけど、どうもあの没個性的なのが好きになれませんで。堀口さんのコロンビアも飲んだことがありますが、一度きりでやめてしまいました。なにしろ、よくあるあのコーヒーの味をそのままアップグレードしたような印象で、あまり選ぶ意義を感じなかったからです。

そんな感じであまり印象の良くないコロンビアでしたが、このほど堀口さんで、南部産の豆の飲み比べセットというのを出していまして、面白そうなので久々に買ってみる事にしました。

2013-07-26
2013-07-26 posted by (C)circias

セットは三つの農園から、100gずつ。それぞれ豆の品種が異なっています。その中から、まずは写真中央の以下の豆を試してみる事にしました。

農園:カルロス・インバチ
地域:ウィラ/ラ・アルゼンティーナ
品種:カトゥーラ

シティローストなので、気温も考慮して、中挽き、お湯は83度、蒸らしは35秒、抽出は二回で。先日まで飲んでいたケニアもこの条件で美味しく入りましたし、問題は無いと思います。

毎度思うのですけど、コロンビアって香りは良いのですよね。癖の無い、とても香ばしくてコーヒーらしい香りがふわぁっと立ち上ります。これがとても美味しそうで。街のコーヒー屋さんなどで香る、あの香りです。

しかし、味の方はやや淡白。甘味は弱いし、苦みもほどほどだし、酸味も殊更強くはない。ただマッタリとしたコクと独特の存在感のある口当たりで、サラリとドロリの中間くらいの、バランスの良い舌触りです。
後味も、何かが特に残るというよりは、全てがそのまま残る感じ。実に素直で、いや、素直過ぎて、これといって語るべきところがないというかなんというか(笑

冷めてくると、酸味と甘味が少し前に出てくるようです。苦みは特に変わりなく、角のとれた柔らかい苦みが持続。このまろやかさは、特徴と言えば特徴かも知れませんね。香りを鼻に回すと少しカラメルっぽい印象なのですけど、カラメル系よりはきめが細かくて甘味成分が少ないので、これまた独特です。

以前コロンビアを飲んだ時は、正直あまり美味しいとは思わなかったのですけど、このコロンビアはまろやかさが強いので、結構美味しいかも知れません。まぁ、ケニアやマンデリンのような強い個性が無いので、なんというかこう、あまり飲んだ感は無いのですけど。
ただその分、飲み飽きるという事はなさそうです。沢山飲む方には、お勧めかも知れませんね。


早寝早起きもほどほどに

早寝早起きといえば健康的なイメージですが、私のこれは果たして健康的なのかどうか。昨晩も夕食を作るところまでで力付き、自分は食べずに寝てしまいました。
思い返せば去年の夏もこんなことを繰り返していましたっけ。恐らく私は、どちらかというと寒い方が疲れないのでしょう。暖かくなってくるにつれ、体がきつくなってきます。
好みでいえば、断然夏の方が好きなのですけどね。まあ、冬の風呂や毛布の幸福感、とりわけ干した布団のあの魅力もまた、捨てがたいものではありますが。

今朝は4時ごろに起きたので、幸い朝ごはんはゆっくりとれたのですけど、量の方は全然食べられませんでした。やはり早すぎるのも考えものですね。多分、体がまだ起きていなかったのでしょう。
メニューは昨晩の残り物で、焼きなす二本と枝豆と、豆腐とオクラの味噌汁、以上。シャケの混ぜ御飯もあったのですが、一口で吐き気がしてきてダメでした。疲れていると、肉とか魚ってキツイですよね。

近頃特に、自分の好みが変わってきたことを感じます。まだ、そんな歳ではないのですけどね。そうそう、好みといえば娯楽の好みもだいぶ変わってきましたねえ。例えば、夕方や日曜朝にやっている集英社系のアクションアニメとか、音を聞くのも嫌になりましたし、アクション系のゲームの音も苦手になりました。
あの、下品な怒鳴り声とか叫び声が癇に障るのです。同じ理由でドラマも苦手。昨今のドラマは男女共に叫びすぎです。

昔は、バトルものは結構好きだったのですけどねえ。これも、歳のせいかなあ、なんて。いやいや、まだそんな歳ではないですよ。枯れるには10年以上早い筈なのですが(笑
こんな私には、なにより活字が合っているのかもしれません。近頃読書にはまっているのも、そういう変化が関係しているのかも知れませんね。

さてと、そろそろいつもの駅ですね。それでは皆さん、良い一日を。

倫敦塔

長編で約5日、中編以下なら2、3日、短編なら日に数本というペースで夏目漱石を読み漁っているのですが、こうハイスピードで貪っていると、頭の中で作品の背景や時期の繋がりが理解出来ると同時に、色々こんがらがってくるものですね。

特に、何をご紹介して何をご紹介していなかったか・・・という記憶が、甚だあやふやになってきます。そこでふと過去のログを辿ってみたのですが、どうやらまだ文鳥も倫敦塔もご紹介していなかったようで。

とりあえず、初秋の一日繋がりは一通りご紹介したと思いますので、再び漱石のロンドン留学時代に戻り、まずは倫敦塔について書いておきたいと思います。

○倫敦塔
著者:夏目漱石
初出:1905年(帝国文学)
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card1076.html
※リンクは青空文庫です

漱石にしては珍しいと思われる、幻想文学風の作品。比較的リアルな風景や社会風俗を描く事の多い漱石ですが、本作品は半分以上ファンタジーです。そういう意味では非常に異色な作品とも言えますが、それでいて冒頭から落ちへの繋がりなどは、良く知られた皮肉っぽい漱石のそれ。漱石らしくない面と、実に漱石らしい面の二つを同時に持っている作品とも言えるのではないでしょうか。

「吾輩は猫である」や「こころ」等といった主要な長編ほどではありませんが、短編の中では比較的有名な作品でもあります。そのため、内容については概要をご存知の方も多いかも知れません。

方々で語り尽くされている通り、本作は漱石がロンドン滞在中に行った、ロンドン塔見物の体験をベースに作られたお話です。作品の最初の方は恐らく実体験を正直に書いたものでしょう。まだ右も左も分からない頃の彼の気分を表した以下の描写は、実に分かり易いと同時に哀れっぽい滑稽さを想像させ、笑いを誘います。

「まるで御殿場の兎が急に日本橋の真中に抛り出されたような心持ちであった。」


そんな中、漱石は迷っては人に訊き、迷っては人に訊きを繰り返して、やっとの思いでロンドン塔に辿り着きます。

ロンドン塔というのは、塔とは名ばかりの城塞の事です。もとは王宮でしたが、その歴史の後半は牢獄兼刑場として大くの無辜の人の血を流した、血なまぐさい場所でもあります。
ロンドン塔を前にして、まず鮮やかに描かれるのはその佇まい。ただでさえ暗い歴史を持つ建物が陰鬱なイギリスの空の下に佇んでいるわけですから、思わず底に何か深く暗いものを想像せずにはいられません。斯くして、物語は幻想の世界へと移ります。

とはいえ、それは物語というよりは、ごく短い幻想の連続といったほうが良いかも知れませんね。ときに夢にときに現に、互いを行き来しながら語られる、不思議な体験の物語。

前半は様々な人物の幻想が現れますが、中でも重きを置かれているのは、このロンドン塔で「失踪」したとされる二人の王子でしょう。失踪扱いではありますが、後世にはこの二人と思われる子供の遺骨も発見されており、罪無き二人はいかにしてその命を奪われたのかというのは、様々な創作物の格好の題材になっています。

彼等の最期の日の様子が健気にかつ美しく描かれているのですが、それだけに、その後の展開があまりに不快で胸が悪くなります。とはいっても、別に漱石に文句がある訳ではありません。というより、これは賛辞でしょう。そこで止めてしまおうかというくらい不快な気分にさせられるのは、それだけ表現が見事だったからなのですから。

二人の顛末で登場する処刑人二人は、その後も幾度も登場します。なにしろロンドン塔と言えば幽閉、幽閉と言えばその結末は抹殺。処刑もあり、暗殺もあり。汚れ役の二人の半ば投げやりな会話が、再び読むものの胸を悪くします。
彼等はこの呪われた歴史の証人であり、そしてこの物語の案内人でもあるのでしょう。なぜならここで流された血は、最終的には彼等の手によるのですからね。

語り口に激しさは微塵も無く、淡々とただ陰気に、まるで暗い回廊をとぼとぼと歩いては立ち止まることを繰り返しているかのような雰囲気で続きます。それでいて、そこに渦巻く悲哀、憎悪、怨嗟が伝わって来るようで、妙な迫力があるのもまた事実。

中盤以降は、美しい、それでいてどこか気味の悪い女と子供の登場で、さらに盛り上がりを見せますが、なんとこれは落ちへの伏線でもあったりします。
そしてその落ちというのがまた身も蓋もない・・・これは、読んでのお楽しみとしておきましょう。盛り上がった分、一気に脱力させられることは請け合いです。

そしてその落ちを読んだ瞬間、序文の本当の意味を理解出来るというカラクリで。それに気がついた瞬間、さらに脱力して皮肉な笑みを浮かべてしまったのは、きっと私だけではないでしょう。
決して甘美ではない陰鬱な幻想と漱石らしい意地悪が光る、幻想小説のようでそうでもない、なんとも印象深くて不思議な読み物でした。


二度寝の条件

おはようございます。昨日は妙に眠くて、一日中ぼーっとしていたのですが、その勢いのまま晩の早いうちに眠りこけてしまいまして、気がついたら朝でした。もちろん家事はこなした上ですので、多分寝たのは9時過ぎだと思います。

こういうことは別に珍しくもないのですが、今朝は少し、普段とは状況が異なっていました。何がかと言いますと、腕時計を外していた事です。夕方の集中豪雨の折、運悪く自転車に乗っている最中だったもので、外してカバンにいれたままになっていたのですよね。なにしろ私より歳上の時計で、防水なんてついてませんので。

私は寝起きに時計を確認する癖があります。起きた瞬間ピンチなんてことも珍しくありませんからね。しかし、その時時計がないとどうなるかといいますと・・・何故か寝直してしまうのです。自分でもこれは不合理だと思うのですけど、寝起きのまだ意識がハッキリしない状態で、時間を確認する一瞬のチャンスを逃すと、それきりまた眠りに落ちてしまうようなのですね。半分は無意識の所作なので、これはどうにもなりません。

今朝も何時かは分かりませんが、確か一度、時計を見ようとした覚えはあるのです。しかし、二度目に起きた時、残り20分であることを私に知らせたのは、iPhoneのアラームでした。

そこからはまあ、いつも以上の修羅場で。しかし、とっさの判断で洗顔を簡略化したのが功を奏し、一風呂浴びて、昨晩の残り物をつまんでから出ることが出来ました。
新しい風呂場になってから、ここまでのピンチは初めてですけど、なんとかなるものですね。
さて、そろそろいつもの駅です。それではみなさん、良い一日を。

LONG ROAD OUT OF EDEN

今日の東京は一日中重い曇り空でしたが、気温がさほど高くない割に湿度が高くて、少々堪えますね。なんだか梅雨時に逆戻りしたような空模様です。
こういう晩は、何もせずに大人しくしているに限りますね。なにしろ少し動くだけで、汗が滴ってきますから。というわけで、先程から冷たいものを嗜みつつ、聴いているのがこちらのアルバムです。

LINK
タイトル  :「LONG ROAD OUT OF EDEN」
アーティスト:イーグルス

イーグルスと言えばもう何十年も前のバンド。私が物心つく頃にはもう活動を休止していた筈です。そんな彼等が2007年、なんと28年ぶりにリリースした新作がこれなのだとか。もちろん、購入したのはLP盤です。
長い年月を経ての新作ですが、ブランクは全く感じません。それどころか、より整った美しいハーモニーに聞き惚れます。恐らく、メンバー夫々がずっと腕を磨き続けていたのでしょうね。

メロディラインもイーグルスらしいものばかりで、これは28年前のアルバムだと言われたとしても、疑う気にはならなかったでしょう。むしろ、これがブランク明けの新作だという方が驚きなくらいです。

とはいっても、さすがは新作。音質の方はベールが一枚取り除かれたかのような新鮮さです。マスタリング技術の進歩が伺われますね。クラプトンの「Unplugged」の新鮮さに度肝を抜かれた後なので、そこまでの驚きはありませんでしたが、だいたい同じくらいの鮮明さなのではないでしょうか。

レコード一枚目は、厳かで神聖な感じの「NO MORE WALKS IN THE WOOD」から。イーグルスお得意のアカペラ曲で、しんと静まり返った深夜に天高く輝く星を見上げるかのようなイメージの曲です。星のついでに白い息も似合いそうですね。私は、冬の清冽な空気の中に輝く星を連想させられました。

一枚目のインナージャケットはクリーム色なのですが、ジャケット色の通り、一枚目は専ら健やかでやや牧歌的な色も混じる曲が多いような気がします。
特に好きなのは、B面の一曲目、「WAITING IN THE WEEDS」。真夏の麦畑の風景が似合いそうな、なんとも素朴で、同時にどこか切ない曲でした。

明るくて切ないこの独特の感じは、カントリーの影響が強いイーグルスの十八番でもありますね。似たような雰囲気を感じる「YOU ARE NOT ALONE」も好きなのですが、しかしやはり、この一曲目の方が明確に風景が浮かんで来るようで、ぐっとくるのです。

ところが、アルバム二枚目はのっけから雰囲気が変わります。まずは表題曲の「LONG ROAD OUT OF EDEN」ですが、イメージは砂塵と濁った空と赤く淀んだ太陽、という感じ。渇き切った荒野をとぼとぼと歩いて行くかのような。
ちなみに二枚目のインナージャケットは、赤。そういえばアルバムジャケットも砂漠ですし、多分この解釈で合っていると思います。

曲のタイトルだけ見ても、まるで楽園を追放されたものがかつての居場所を懐かしむかのような、そんな印象。Hotel Californiaで享楽主義的だった当時のアメリカを痛烈に批判した彼等の事です。このアルバムにも、やっぱり深い意味がありそうですね。

二枚目のA面はその他の面とは異なり、インストが入るのも特徴的です。私はこの二曲目、「I DREAMED THERE WAS NO WAR」がお気に入り。若干、鎮魂歌的な響きがある気がするのは気のせいでしょうか。
そしてタイトル、過去形なのも気になるところです。それはかつて見た夢であって、今見ている夢ではないのですね。まぁ単純に、昨晩くらいの近い過去をさす過去形なのかも知れませんが、内容が内容だけに深読みせずには居られません。

曲調に目を向けてみると、この二枚目はカントリー色よりロック色の方が強くなっており、前半のような牧歌的な感じはなくなっています。優しく健やかな雰囲気は鳴りを潜め、代りに強く叫んだり訴えたり、渇望を感じるような雰囲気とでも言いましょうか。
どうやら、エデンを出た彼等の旅路は、決して健やかなものではなかったようです。

B面の一曲目、「LAST GOOD TIME IN TOWN」は、なぜか突然のエスニック風味。相変わらず熱風が吹いていそうな感じではありますが、これまでのシリアス風味から変化して、少し晴れやかな雰囲気になります。

次の「I LOVE TO WATCH A WOMAN DANCE」はもうセピア調全開。「BUSINESS AS USUAL」でシリアス風味が戻りますが、次の曲は再び黄昏れて・・・といった具合。なんだか、一気に年老いたようなイメージですね。まるで余裕の無い日常に疲れて、過去を懐かしんでを繰り返しているかのよう。

ラストの一曲は何故か突然、レトロでゆったりとした、リゾートっぽい雰囲気になります。「IT'S YOUR WORLD NOW」・・・このタイトルと曲調の意味するところは何でしょう。新しい居場所を得た、ということなのでしょうか。しかし「YOUR」ですからね。どちらかというと、昔調子の別れの挨拶を告げているかのような。ちょっと気になるので、あとでちゃんと歌詞を読んでみましょう。

それぞれの曲が素晴らしい事はもちろん、全てを貫く物語があるように感じる、とても深みのあるアルバムでした。これくらい徹底的に作られていれば、アルバムで買う意味もあろうというものです。
きっちりした仕事をするアーティストのものに限られますが、やはり、アルバムというのはジャケットから曲順まで全て揃って、ひとつのアートなのですね。

手作りの重み。

昨日に引き続き、今日も出掛けたついでに鬼燈市に顔を出してきました。まぁ小さなお祭りではありますが、夏のお祭りって、良いじゃありませんか。
内容は昨日一通り見てしまった筈なのですけど、いつのまにやら手作り市の第二会場が出来ておりまして、今日はそちらを中心に。

第二会場の出店内容は、ガラス細工、天然酵母パン、手作りジャム、天然木のキーホルダー、手染めのブックカバーに革細工、そして女性向けのアクセサリーや香りものなどなど。まぁ、手作り市というとだいたいこのラインナップになりますね。井の頭公園の露店もこんな感じでしたし。

そう広くはないスペースなので、ゆっくり歩いても10分もあれば回れるでしょう。出展数は十数店舗くらいだったと思います。
その中で、私の目を惹き付けたのはこちらのお店でした。

手作り市
手作り市 posted by (C)circias

ガラス細工の店は他にもあったのですけど、細工の緻密さや柄のセンスが全然違うのですよね。ガラスの器にハートやデフォルメの猫を彫って、数千円と言われましても、ねぇ。
その点このお店は立派なものです。まず何より柄が細かいですし、彫った上からガラスをかけて更に彫るなんて、凝った事をしてある器もあります。

モチーフも主に日本の植物で、適当な似非ファンシー風味でお茶を濁すようなことはありません。きちんとした食卓にだって並べられる、渋い柄です。
伺ったところ、どうやらこのお店はちゃんとしたガラス工房からの出店なのだそうです。なるほど、仕事が細かい訳で。

最初はただ冷やかすだけのつもりだったのですけど、眺めているうちに、何か一つくらい買おうかな、という気分になってきました。まず何より奇麗ですし、それに安いのです。
デパートなんかに出ているこの種の器は、例えばぐい飲みでも3000円は下りません。しかも、こんなに緻密な細工を施されていない、どうだって良いようなものがですよ。

しかしここのは1500円から。機械加工で量産されたものならばともかく、手作業で作られたワンオフの器ですからね。これは、ぐっときます。というわけで悩んだ末、結局買ってしまったのがこちら。

ぐいのみ
ぐいのみ posted by (C)circias

本当は4000円の多重彫りのが一番欲しかったのですけど、サイズが半端で用途がありませんでしたから。置き場に余裕はありませんので、普段使い出来るものという条件に合致した、このぐい飲みにしました。なかなか涼しげでしょう。

なんでもこれは自信作なのだそうで、包む時にちょっと解説がつきました。それによると、手作業で柄を彫るからには、やはり直線や円を奇麗に出すのが一番難しいのだそうです。
腕のいい職人でないと、きっちりとした直線は出せないのだとか。

なるほど、この器の縁の下の直線は、微妙に蛇行はしていますけど、幅はほぼ均等です。そういえば、素人さんのお店のガラス細工には、こういうライン加工はなかったですね。
単純そうに見えるところほど技が要るというのは、モノ作りには共通の特性なのかも知れません。例えば切削加工の平面出しやら直角出しやらもそうですし。

それにしても、ただ手作りというだけで、モノの有り難みが増すというのは不思議なものですね。その魅力を手作りの暖かさと呼ぶ方もありますが、私はむしろ、それを重みと感じています。手作りの重み。軽い酒器にも、しっかりと。

さて、今夜はこれで一杯頂くとしましょう。一風呂浴びて、折角だから甚兵衛に着替えて。晩の楽しみが、一つ増えましたね。

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