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日々の便り

 

そっくりさん

今日の東京は朝から重い曇り空で、気温もだいぶ低めでした。今にも雨が降り出しそうな空なのですが、それでいて全然降らないのですよね。多少は晴れ間も覗くという話だったので、午前中はスニーカーを洗ったりしていたのですが、どうやら当てが外れてしまったようです。しかし、雨が降らないのならば、外出するのに問題はありません。というわけで、午後からは例によって河原へ出掛けて来ました。

以前ならば、こういう日は街へ出るのがパターンだったのですけれど、今月に入ってからは行き先が河原になっています。何故かというと、曇りの日だからこそ撮影機会の多い昆虫が居るからなのです。その昆虫というのがこちら、イトトンボです。

メスの未成熟個体(1)
メスの未成熟個体(1) posted by (C)circias

上の写真は、アオモンイトトンボの若いメス。そっくりさんにアジアイトトンボが居ますが、第一節と第二節の背側がオレンジ色になっているので、恐らくアオモンイトトンボのほうで間違いないのではないかと。アオモンイトトンボのメスは、若い時にはこのカラーなのですが、成熟すると雄と同じカラーリングになるそうです。例えば、こんな感じ。

アオモンイトトンボ
アオモンイトトンボ posted by (C)circias

上の写真は、アオモンイトトンボ。アオモンイトトンボの成熟個体は、腹の第二節と第八、第九節が青くなります。そして第十節が黒なので、尻尾の青い斑点の後ろに少し黒が見える格好になるのですね。それにしても、この姿勢は何でしょう。イトトンボ同士で近付いた時にとるポーズなので、威嚇か交尾拒否か、そのあたりではないかと思うのですが。

アオモンイトトンボの頭
アオモンイトトンボの頭 posted by (C)circias

アオモンイトトンボの頭部を等倍撮影してみました。頭部を見ている分には、アジアイトトンボとの差はほとんど分かりません。ただ、こちらの方が少し大きくて太いという事と、第二節の黒い筋の波打ち方で、アオモンイトトンボであることが辛うじて分かります。

さて、このアオモンイトトンボとほとんど見分けがつかないそっくりさんが居ます。それが、次の写真のイトトンボ。名前は、アジアイトトンボといいます。なんでも、アジアに広く分布しているのでそのような名前になったのだとか。

アジアイトトンボ
アジアイトトンボ posted by (C)circias

パッと見で分かるアオモンイトトンボとの違いは、まず印象が少し細いという事。たまにアオモンイトトンボと一緒に飛んでいる事がありますが、近くに居るとこちらの方が一回り小さく、そして胴も細い事が分かります。より厳密に見分けたい場合、分かり易いのは腹の先(尾の先)の青い斑点の位置ですね。上の写真や次の写真のように、アジアイトトンボは第九節と第十節が青いので、尻尾の先まで青くなっているように見えます。

アジアイトトンボ
アジアイトトンボ posted by (C)circias

最後は、アジアイトトンボの頭部のアップを。暗くて全く絞れなかったもので、ボケてしまって腹の様子が分かりにくいですが、第二節の黒い部分があまり波打っていないのがお分かり頂けるかと思います。また、腹がアオモンイトトンボよりも明らかに細いですよね。これもまた、アジアイトトンボの特徴なのだとか。といってもこんなのは、写真に撮って拡大してみなければ分からないでしょう。

アジアイトトンボの頭
アジアイトトンボの頭 posted by (C)circias

以前はてっきり、この場所にはアオモンイトトンボしかいないものとばかり思っていましたが、どうやらアオモンイトトンボとアジアイトトンボの二種類が生息しているらしい、ということが分かりました。気付いたきっかけは、なんといってもまずサイズの違い。妙に小さく見える個体がちらほら居るのが、どうにも気になりまして。それで調べてみたところ、それがアジアイトトンボであるらしい、ということが分かったのでした。

やはりこういう事は、簡単な写真ガイド本では分からないものですね。こういうときは、細かな解説とイラストが載っているような、専門的な図鑑が必要になります。でも、蝶についてはそういう図鑑を持っているのですが、トンボについては持っていないので、どうしてもネットの情報を探しまわるしかないのですよね。ところが、ネットの情報というのも結構怪しいので、複数を照合しなければなりません。

効率を考えると、ここはやはり、トンボについても学術的な図鑑を買うべきでしょうか。結構高いものですし、ちょっと中古で探してみるのも良いかも知れませんね。

連休疲れ

おはようございます。昨晩も例によって何も出来ずにダウンしてしまい、気がつけばこの時間に。当然風呂も入っていませんので、あまりのんびりともしていられません。二日連続でこの調子ですが、夕食を摂る事が出来ただけ、昨晩のほうがまだマシだったでしょうか。ついでに言うと、昨日は早寝の朝寝坊でしたので、朝食も食べられませんでしたから・・・ここ二日で摂った食事は三食、ということになりますね。

恐らくはそれも影響しているのではないかと思いますが、どうにも疲れてしまって起きていられないのです。ここ二日は夜8時にもなると、眠過ぎて頭痛がするくらいでして。まるで小学生か年寄りかといったところですね。まぁ思うに、先日の連休中の疲れが出ているのでしょう。というのも連休の間じゅうひたすら働いていた訳で、連休(?)という感じでしたから。

たっぷり眠れるのは幸せな事だろうと思うのですけど、8時間睡眠が習慣化するのは避けたいところです。なにしろ以前は2〜4時間で済んでいた訳で、一日が最大で6時間も短くなってしまう訳ですから、大変な損失なのです。まぁ2時間睡眠はさすがに体に悪いでしょうけれど、趣味をやろうと思ったら、せめて4時間に抑えないとどうにもならないのですよね。

それにしても、寝起きというのは筆が進まないものですね。たかがこの程度の愚痴を書くのにも、もう30分近くかかってしまいました。普段の私なら5分もあればこのくらいは書けそうなものですが、恐らくまだ頭が寝ているのでしょう。実際眠くて仕方ありませんし、できることならもう会社なんてサボって寝てしまいたい気分です。

こういうとき、思い切ってダラダラできたら幸せだろうと思うのですけど、思うだけで実行出来たためしがないのですよね。私の場合、性格的に無理のようで。そもそもそんな事ができるくらいなら、他人の厄介事を押し付けられまくった挙げ句、こんな毎日を送るようにもなっていないでしょうから。というわけで、そろそろお時間のようです。一風呂浴びて、会社に行かないと。

それでは皆さん、良い一日を。


園芸日和

今日の東京は、久々に清々しい青空でした。言うなれば絶好の行楽日和、出来る事なら私も遠出したいところだったのですけれど、しかし今日はぐっと我慢です。というのも、センテッドゼラニウムの植え替えや剪定を行わなければなりませんので。他の事ならばともかく、生き物相手の作業は「待った無し」が多いのですよね。こればかりは先延ばしには出来ません。

もともとは6本の苗から始まったセンテッドゼラニウムでしたが、なんだかんだで増えに増え、今やその数30鉢。剪定するだけでも大仕事なのです。昨日と一昨日で選定作業を終え、今日は朝から鉢の土替えを。ついでに、いい加減老化が無視出来ないレベルに達した、初代の6鉢の株の更新作業も行いました。

まずは鉢から株を引っ張り出し、枯れ葉などを取り除きます。それから大事なのが、根の切り詰め。根を切ってはいけないなんて嘯く本もありますが、それは間違いです。ここで根を詰めておかないと、翌年の夏頃から根詰まりを起こしますので、根の切り詰めは必ずやっておかなければなりません。センテッドゼラニウムはかなり頑丈な植物なので、よほど無茶をしない限りは大丈夫。半分くらいを目安に切り詰めました。

使用する土は、黒土2、腐葉土1、赤玉小粒0.5くらいの割合で。去年はバーミキュライトも加えてみましたが、どうやら逆効果だったようなので今年は使いません。基本的には黒土があればそれで事足りるのですが、水はけ狙いで腐葉土と赤玉土を。赤玉は、夏の時期の保水力を強化してくれる役割もあります。腐葉土と黒土は半々という資料もありますが、腐葉土をあまり加えても分解されないので、今年は減らしました。

肥料は緩効性の化成肥料を好むので、マグァンプKの中粒を用います。そして忘れてはいけないのがオルトラン。春まで残るとコガネムシ以外にも効いてしまうので、こちらは少々控えめに。この時期に産みつけられる卵に対処するだけで良いので、植え付けの際に適量を土に混ぜておくだけで、コガネムシは完全に防除できます。

彦ばえから作った苗
彦ばえから作った苗 posted by (C)circias

古い鉢の土替えが終わったら、今度は新しい苗の植え替えを行います。上の写真は、その植え替え作業が終わったところ。写っているのは、昨年彦ばえから作った苗です。もとは極めてひ弱な、心配になるくらいひょろっとした株だったのですが、無事に大きく育ってくれました。どうやら彦ばえを利用すると、挿し木よりも確実に株を増やすことができるようです。

春先にジフィーポットごと4号鉢に植え付けた苗は、秋にはしっかりと根鉢を形成するほどになりました。そこで今度は鉢を5号に替えると同時に、古い6鉢と入れ替えます。初代の6鉢はろくに剪定もしなかったので伸び放題の酷い姿ですが、今度の苗はきっちりと剪定済み。これがどんな風に育ってくれるのか、今から楽しみでなりません。

挿し木の準備
挿し木の準備 posted by (C)circias

株の更新も済んだところで、最後は来年のための備えを行います。できれば今年も彦ばえを利用したいところでしたが、今年は夏の間ほとんど晴れなかったせいもあってか、彦ばえがありませんでした。仕方がないので、今年は以前のように挿し木を行います。但し、やり方は去年の彦ばえを参考に。

ジフィーポットの利用が思いのほか効果的でしたので、今年は挿し木でもジフィーポットを使ってみる事にしました。やり方は、まずポットを二枚重ねて穴を塞ぎ、赤玉ボールの小粒を入れて、刺し穂を刺すだけ。あとはしっかりと湿らせて、発根を待ちます。ちなみに、二枚重ねにしたポットの二枚目は植え付けの時に外しますので、はめ込みはできるだけユルくしておきました。

うまくいけば、来年は二代目の6鉢を新しい株に置き換える事ができるでしょう。こちらも既に完全に木質化していて、新しい枝がほとんど生えて来なくなってしまっています。根元に苔が生え始めている株は、そろそろ限界と見て良いでしょうね。株があまり古くなると勢いがなくなるだけでなく、つぼみの数も少なくなりますから、早目に置き換えるのが良いのではないかと思います。

正直なところ、大きく育った古株を捨てるのにはかなり抵抗があるのですけれど・・・きっとこれも、すぐに慣れるでしょう。最初は剪定もかなり抵抗があったくらいですが、実際には剪定をしない事が、逆に株を弱らせることになっていたわけで。植物は、伸ばし放題にしておけば良いというものではないのです。実際に生き物を育ててみると、ぱっと見は残酷に思えるような事でも、実際には必要な事って多いのですよね。

一通り仕事を終えて、気がついたら時刻は6時を回っていました。今日はまさに丸一日、園芸にかかり切りだった訳です。良いお天気の御陰で作業は順調でしたが、しかし疲れました。今晩はよく眠れそうです。

彼岸花が見頃です

おはようございます。昨日は結構寝坊したので、晩は余裕で起きていられるだろうと思っていたのですが、駄目でした。振り返ってみれば、深大寺に彼岸花を見に行った後、河原でイトトンボを追い回し、帰ってからはゼラニウムの剪定を暗くなるまで。その後は家事に勤しんでいたわけですから、疲れるのも当たり前でしょう。スタートが遅かった割には、密度の高い一日でした。というわけで、今朝は昨日見た彼岸花のお話を。

このあたりで彼岸花が沢山見られるところと言ったら、多摩川沿い、野川沿い、そして深大寺周辺。特に神代植物公園の水生植物園は、かなりの本数の彼岸花が咲くことで知られています。この時期に彼岸花を見るならば、断然、水生植物園がお勧めですが、川沿いの木陰にまばらに咲く彼岸花も、それはそれで風情があります。次の写真は、道中撮影した彼岸花。木漏れ日と合わせると、美しさが倍増しますね。

野川沿いの彼岸花
野川沿いの彼岸花 posted by (C)circias

日当りの良い野川沿いでは、もうだいぶ多くの花が開いていましたが、深大寺周辺はまだ満開という訳ではありませんでした。といっても咲き始めは先週ですから、もう半分くらいの花は開いています。同じ水生植物園の中でも、場所によって開き具合が異なる感じでした。次の写真は、水生植物園に入って左手の砂利道を少しだけ進んだ位置で撮影したものです。

水生植物園入口付記
水生植物園入口付記 posted by (C)circias

彼岸花はつぼみも赤いので、こうして写すとだいぶ咲いているようにも見えますが、実際にはまだそれほどではありません。恐らく見頃は今週中くらいでしょう。満開になった花は、一週間は持たないだろうと思いますので、来週末にはしおれて色褪せた株も多くなるのではないかと思います。

一面の赤
一面の赤 posted by (C)circias

彼岸花の赤は肉眼では鮮やかですが、写真に収めようとすると、どうも白くなりがちで困りますね。露出補正をだいぶきつめにかけてやらないと、ハイライトが白、それ以外はピンクで、影の部分しかあの赤色を再現してくれません。要するにダイナミックレンジの問題なのでしょうけれど、印象通りの明るくて赤い写真を作るのは、なかなかテクニックが要求されるようです。

まだつぼみも多い
まだつぼみも多い posted by (C)circias

ちなみに、今回使用しているのは、M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8。40-150mmも試してみたのですが、色の出方がモニタでも分かるくらいに違うので、こちらを選びました。なんだかんだで、奇麗に撮りたかったらグレードの高いレンズが必要なのですね。

一番奥の木陰で
一番奥の木陰で posted by (C)circias

彼岸花が咲いているのは主に水田沿いですが、思わぬところに咲いている事もあります。上の写真は、水生植物園の一番奥の木陰で撮影したもの。群生しているのも華やかで良いのですが、風情としてはこうしてひっそりと咲いているものの方が勝る気がします。喩えるならあちらは仕掛け花火、こちらは線香花火といったところでしょうか。

水田脇は咲き始め
水田脇は咲き始め posted by (C)circias

最後は、東屋裏を抜けた先、水田横の様子を。このあたりは、入口付近よりもさらに開花が遅いようです。上の写真は、水田の一番奥から東屋方向を振り返った様子。見ての通り、まだ咲いているのは半分以下で、満開にはほど遠い感じでした。この様子ならば、このあたりの株は来週末も奇麗に咲いているかも知れません。水生植物園の彼岸花を見に行くなら、明日から週末あたりが狙い目でしょう。

アオモンイトトンボ

ふと気がつけば今週もおしまい。一週間って、こんなに短いものでしたっけ。このところ仕事の方もちょっと忙しくなっているので、日々の過ぎ行く速さに圧倒されています。そんなわけで金曜日になってしまいましたが、まだ先週末の写真の話が終わっていませんので、今晩はその続きをば。

蝶達を撮影し終えた私は、藪の中で妙な動きをするものに気がつきました。それは非常に細くて、長さも3cmくらいの糸状のもの。ついっついっと動いては空中に静止し、またついっついっと草をつつきます。よく見てみると、それはこの夏に初めて見た、あのイトトンボだったのでした。

アオモンイトトンボ(メス)
アオモンイトトンボ(メス) posted by (C)circias

上の写真は、その藪の中で撮影した個体。イトトンボは小さいし細いしで、一度見失うと見つけ直すのがとても大変です。しかも飛ぶのに音を立てませんし、そのくせ速いのですよね。普段はゆっくり飛んでいるのですが、本気を出すと瞬間移動をしたかのように見えます。見失っては大変と思ったので、あまり距離は欲張らずに、まずは写真に納める事を優先しました。

ところがです。この時を境に、どうしたわけか私は、次から次へとイトトンボに遭遇するようになったのでした。それも、既に見て回った筈の場所で。何も見つけられずに通過した筈の場所に、イトトンボが普通にいるのです。次の写真は、最初とは別の個体。二匹目なので少し欲張って、できるだけ大きく写してみました。

アオモンイトトンボ(メス)
アオモンイトトンボ(メス) posted by (C)circias

恐らく彼等は、最初からそこに居たのでしょう。僅か数分の間に、イトトンボの活動が突然始まったとは思えません。それまでは、見ているつもりで見ていなかったのですね。イトトンボが居ると気付いた事で、いわばフィルターが一枚外れたのでしょう。これまで捨てていた情報をきちんと認識するようになった結果、彼等を見つける事ができるようになったのに違いありません。

ところでこのイトトンボですが、種類は「アオモンイトトンボ」ではないかと思います。上の二枚についてはちょっと自信が無いのですが、恐らくアオモンイトトンボのメスでしょう。というのも、次の写真のイトトンボが、上の写真の個体に対して求愛行動をとっていたからです。

アオモンイトトンボ(オス)
アオモンイトトンボ(オス) posted by (C)circias

上の写真は、図鑑やサイトで見掛けるアオモンイトトンボとかなり近い見た目ですね。似たような種は他にもありますが、一番似ているのはそれだと思います。アオモンイトトンボは雄と雌、成体と未成熟個体でそれぞれカラーリングが異なっているので、パッと見ではなかなか分かりません。実のところ、私はこの日3種類のイトトンボを見たものとばかり思っていたのですが、皆アオモンイトトンボだったようです。

アオモンイトトンボ(オス)
アオモンイトトンボ(オス) posted by (C)circias

上の写真は、先程の写真とは別の個体。やはりアオモンイトトンボの雄でしょう。このタイプは既に撮影済みだったので、今度は接写を試みてみました。ちなみに停まっているのはオオバコの葉。どうやら彼等は、オオバコの花にやってくる小さな虫を狩っているようなのです。

実はこの日、まったくもって幸運な事に、彼等の狩りの様子も写真に納める事ができたのでした。たまたま見掛けた赤いイトトンボをなんとか撮影しようとつけ回していたら、突然オオバコの花にタックルを始めるではありませんか。残念ながら決定的な瞬間を奇麗に撮る事は出来ませんでしたが、その後の様子はアップで撮影することが出来ました。

アオモンイトトンボ(メス・未成熟)
アオモンイトトンボ(メス・未成熟) posted by (C)circias

イトトンボが、小さな羽虫の頭をがっちりと咥えているのがお分かり頂けるかと思います。ちなみに、実際は体長3cmちょっと、太さなど1mm程度の極小のトンボなので、獲物のほうはさらに極小。でも縮尺が違うだけで、狩りの風景は大きなトンボと何も変わらないのですね。こうして拡大してみると、結構「獰猛」という印象を受けます。

アオモンイトトンボ(メス・未成熟)
アオモンイトトンボ(メス・未成熟) posted by (C)circias

上の写真は、先程のと同じ個体です。風が強くなり始めたため、細い草の花の上では食事が困難になった事から、より大きくて安定した葉の上に移動して来ました。その間もせっせと獲物を食べ続けているので、最初と比べると、獲物がだいぶ小さくなっているのが分かります。

できればもっと撮影を続けていたかったのですが、残念ながら、短くなった日がそれを許しませんでした。秋の日は釣瓶落としなどと言いますが、曇った日のそれはさらに急激です。明るいマクロレンズを持ってしてもとうとう感度が追いつかなくなり、この日の撮影はここまでとなりました。

まあもともと、この明るいマクロレンズがなければ、蝶だってまともには撮影出来ないほど暗かったのですけれどね。この日ほど、M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroを買っておいて良かったと思った事はありません。なにしろその御陰で、目標にしていたイトトンボの接写を、存分に楽しむ事が出来た訳ですから。でもできることなら、次はもっと明るい環境で、彼等の体色の美しさをきっちりと写したいものです。

曇り空の下で

引き続き、蝶の写真のお話を。今度は、月曜日に撮影した写真についてです。月曜日は朝から生憎の天気で、ずっと今にも雨が降り出しそうな重い空でした。当然写真の方は全く期待出来ませんので、レコードでも漁りに行こうと思って家を出たのですけど、なんとなく気になって、ここ二日の撮影場所に立ち寄ってみたのでした。

蝶は基本的に、天気が悪いとあまり活動しません。とはいっても別に居なくなる訳ではなくて、大抵の場合は草の影や木の葉の影で休んでいるのですね。ただ、広大な林の中や草原の中から彼等を見つけ出すのは至難なので、なかなかその様子をカメラに納める事ができないのです。

ところが、どうやらこの場所は特別のようでした。恐らくは個体数が多いからなのでしょう、そんな休息中の蝶達の様子を、実に簡単にカメラに納める事ができたのです。まずはお馴染み、ツマグロヒョウモンから。映っているのは、葉の影で休むツマグロヒョウモンの雌。丁度この場所に飛んで来たばかりで、葉の裏に入るところを見る事が出来ました。

お休み中のツマグロヒョウモン
お休み中のツマグロヒョウモン posted by (C)circias

土曜、日曜は賑やかに飛び回っていたモンシロチョウ達も、この日はほとんど飛んでいません。彼等は相変わらず同じ場所に群れているのですが、飛ばずに草の上や葉の影で休息しているのです。次の写真は、葉の影で休息していたモンシロチョウの様子。個体同士では距離を取っている事が多いのですが、この二匹は偶然にもペアでした。サイズが違うので、もしかすると雄と雌のつがいなのかもしれません。

二匹並んで休憩中
二匹並んで休憩中 posted by (C)circias

多くの蝶が休息中であるのに対して、元気よく動き回っている個体も居ました。ヒカゲチョウの類いは勿論なのですが、同じタテハでも、キタテハはこのくらいの明るさならば普通に活動しているようです。次の写真は、ニラの花でせっせと吸蜜中のキタテハ。羽を開いたり閉じたりしながら動き回るので、羽が開いた瞬間を狙ってみました。

吸蜜中
吸蜜中 posted by (C)circias

モンシロチョウもそうですが、キタテハもまた、直射日光の下でない方がむしろ奇麗に写る蝶ですね。光が強過ぎると羽の色がちょっと汚い感じに見えてしまいますけれど、このくらいのぼんやりとした光の下だと、むしろオレンジが奇麗に見えます。特に羽の裏の色合いは、光線が弱い方が奇麗に見えるような気がするのは、私だけでしょうか。

ニラとキタテハ
ニラとキタテハ posted by (C)circias

見ての通り枯れ葉のような色合いの羽ですけれど、このくらいの明るさだと、ニラの花とのコントラストが柔らかくて、ちょっと良い感じに見えますね。思わず、色々な角度から何枚も写真を撮ってしまいました。一般に言う「奇麗」という言葉のイメージとはちょっと違いますけれど、これはこれで奇麗な蝶だと思います。

ニラとキタテハ(2)
ニラとキタテハ(2) posted by (C)circias

もっとも色が奇麗に映っているのは、半分はレンズの御陰だろうと思うのですけどね。というのも、あまりに暗かったもので、この日はM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroで撮影していましたから。さすがにF5.6の150mmでは、感度を上げてもシャッター速度が遅くなり過ぎて使い物になりません。こういうときは、F2.8の有難さが身にしみます。

とはいえさすがに暗くなり過ぎたようで、このキタテハもほどなく飛び去って行きました。もう少し明るければ他の蝶がやってくることも期待できたのですが、さすがにもう、蝶には期待できそうもありません。そこで、一応ここ二日で歩いた範囲をざっと流して、何もないようなら帰ることにしたのですが・・・ここで、思いもよらぬ昆虫を見付けてしまったのです。

それは何かと言いますと・・・また長い内容になりそうなので、次回のお楽しみということで。

河原の蝶達

ふと気がつくと、もう水曜日なのですね。いつも同じ事を言っていますが、本当に毎日が飛ぶように過ぎてしまって、振り返る度に唖然とします。つい昨日の事だと思っていた事が、油断しているとあっというまに一昨日の事になり、そして先週の事になり。

本来、その日の出来事はその日のうちに話題にしていけば良いのでしょうけれど、なにぶんこのところ体力に余裕がないので、それもなかなか厳しいのです。かといってあまり日が経ってしまうと、掘り出してまで話題にするほど価値のある話でもありませんし。日々の話題の賞味期限はせいぜい三日程度と言ったところでしょうか。というわけで本日は、まだギリギリ賞味期限内であろう、日曜日に撮影した写真のお話の続きでも。

あの日は午前中を用事で潰されたため、河原に出掛けられたのは昼過ぎになってからでした。この日も時折分厚い雲が日差しを遮ったりしていましたが、天気は概ね晴れ。御陰で、土曜日ほどではありませんが、モンシロチョウ以外の蝶の写真も沢山撮る事ができました。まず一枚目はヤマトシジミ。そのものは地味なのでバックを選ぶ蝶ですが、彩度の高い色にはよく合います。

ヤマトシジミ
ヤマトシジミ posted by (C)circias

この写真は、あえてISOを400に固定した上で、F10まで絞っています。日陰とはいえ充分に明るかったのでISO200でもいけたのですが、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6Rは、少し多めに絞った方が良い感じの絵になるようなので。土曜日にミスでISO640を使っていたのですが、その時の感じが案外良かったため、この日はあえてISO400以上を使ってみました。でも、絞った割にはエッジがふわっとしていますね。

続いてはモンキチョウ。羽の向こうが透けている事からもお分かり頂けるように、この一枚は強烈な逆光の中で撮影しています。このレンズはハレーションには強いようで、逆光をまともに捉えても、あまり画面が白くなりません。F11まで絞っていますが、それでもシャッター速度は1/320まで上がっています。もう少し絞っても良かったかも知れませんね。

モンキチョウ
モンキチョウ posted by (C)circias

モンキチョウの写真を撮った直後あたりから、天気は急激に悪化してしまいました。午後4時頃にはかなり暗くなり、さすがに写真はちょっと厳しいかなぁというレベルに。ところが、こういう時に限ってあまり見れなかった蝶に出会ったりするのですよね。この日もまさにそのパターンでした。次の写真は、久々に見るルリタテハ。一頃はよく撮影していたのですが、今年はあまり機会がなかった蝶です。

ルリタテハ
ルリタテハ posted by (C)circias

曇っていたという割に画面が明るいのは、iPhotoの調整機能でダイナミックレンジを少し弄っているから。具体的には情報のほとんどなかった部分、下7%と上20%をごっそりと捨てています。やり過ぎると色がおかしくなりますが、露出補正を弄るよりは色を損なわずに画面を明るくはっきりとさせる事ができるようです。

ルリタテハ
ルリタテハ posted by (C)circias

上の写真は、同じ個体が羽を閉じたところ。かなり暗くなってからの一枚なので、F解放で、ISO500、シャッター速度は1/60で撮影しています。まぁなんとか許せる画質かな、という感じですが、こういうボケの多い絵だと、ISO500からはもうノイズが見えるのですよね。

ヒメアカタテハ
ヒメアカタテハ posted by (C)circias

最後は、ルリタテハとは対照的に、最近やたらと遭遇率の高いヒメアカタテハ。この個体は羽がだいぶ痛んでいますので、土曜日に撮影した個体とは別でしょう。この狭い範囲で二匹見る事が出来たということは、探せばもう少し見付けられそうですね。どうやらこのあたりにはそこそこの数が住んでいるようです。

この写真を撮ったときの明るさは、背景からお察し下さい。ここまで暗いとさすがに赤が死んでしまうので、ホワイトバランスを「日陰」に設定しています。この「日陰」という設定がかなりのくせ者で、色温度が極端に高くなるので、普段は日陰でもまず使い物になりません。ただ、赤を強く出したり、黒を鮮やかにしたりしたい場合には有効なホワイトバランスなのですよね。断じて自然ではないのですが。

それにしても、この場所は本当に沢山の蝶が居て良いですね。この他にミドリヒョウモン、キタテハ、モンシロチョウ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ、ベニシジミを撮影しましたし、コミスジとナミアゲハを目撃しています。これだけの種類と数が居るポイントというのも、なかなか珍しいのではないでしょうか。

一見ただの荒れた河原なのですけれど、もしかするとそれが良いのかも知れません。必要以上に整備されていない事が、彼等が生きる上で好都合なのでしょう。野川では、河原を整備し過ぎて生き物を絶滅させないよう、幾つもの区画を設けてローテーション方式で草刈りをするようにしているそうなのですが、これはそういった気配りの、目に見える成果なのかも知れませんね。

モンシロチョウあれこれ

土曜日と日曜日に撮影した写真の中で、最も枚数が多かったのは、やはりモンシロチョウでした。単純に数が多かったというのもあるのですけれど、それ以上にパッと見が奇麗なので撮りたくなるのですよね。それに彼等は警戒心が薄くて近付き易いですし、しかも食欲旺盛で、様々な花にとまってくれるというのもポイントが高いところです。

というわけで今日は、この連休の成果の中から、モンシロチョウの写真をまとめてご紹介しようと思います。まずはこちら、ニラの花にとまるモンシロチョウを写した一枚。

モンシロチョウ
モンシロチョウ posted by (C)circias

モンシロチョウはどんな色の花にも合いますが、その奇麗な白い羽が最も映えるのは、やはり同じく白い花にとまった時でしょう。但しそれは花弁の大きな花ではなく、こんな風に小さな白い花の場合に限ります。春ならばハルジオンが良い絵を作ってくれますが、秋ならばこのニラに限りますね。野川沿いには野生のニラが沢山生えていて、様々な蝶が蜜を吸いに来ていました。

訪問者
訪問者 posted by (C)circias

上の写真は、既に一匹停まっているところへ、もう一匹飛んで来たところを偶然捉えたものです。本当に偶然の産物なので、構図など全く考えられていない絵になってしまいましたが。求愛行動以外では、こんな風に同じ花の上で蝶が鉢合わせする事はあまりありません。

さて、次はランタナの花にやってきたモンシロチョウの様子です。ランタナの花は長い筒状なので、どうやら口吻が奥まで届かないようですね。一生懸命に花の中に頭を突っ込んでは蜜を吸う様子が、ちょっと滑稽で可愛らしいと思います。彼等の奇麗な白い羽は、トロピカルな色合いのランタナともよく合いますね。

ランタナとモンシロチョウ
ランタナとモンシロチョウ posted by (C)circias

ランタナとモンシロチョウの組み合わせを、もう一枚。こちらは丁度花から顔を出したところです。モンシロチョウはランタナの花にとまっている間中、こんな風に花の中に頭を入れたり出したりを繰り返して、花の上を歩き回っています。この一枚は丁度良い具合に光が当たったので、羽の白さが際立っていますね。

ランタナとモンシロチョウ
ランタナとモンシロチョウ posted by (C)circias

最後は、岸に自生している派手な黄色い花にとまっているモンシロチョウを一枚。奇麗な黄色の花なのですが、この花の生えている場所は午後になると逆光になってしまうため、ちょっと写真を撮り辛いのが難点。しかし、丁度影になっているところにとまった個体がいたので、少し強めに露出補正をかけて撮ってみました。

白と黄色
白と黄色 posted by (C)circias

モンシロチョウの白を見た目通りに撮りたい場合、直射日光は避けて撮影した方が簡単である場合が多いようです。人間の目には単純に「白」と映っていても、カメラにとってはそうでない場合が多いようなのですよね。光線が強いと日差しや周囲の環境の色を拾ってしまいますし、陰影で暗くなりがち。しかし、日向でプラス方向に補正をかけると白飛びするので、なかなか思い通りにはいきません。

モンシロチョウは接近し易いし数も多いし、大抵の植物には似合う初心者向きの蝶である一方で、パッと見のイメージを写真で再現しようと思うとなかなか難しい、奥の深い被写体。拘るとなかなか難しい、上級者向きの蝶でもあるのかも知れません。


ロジック不在

家族と雑談していて、とても気になった事があるので書いておこうと思います。テーマは首記の通り「ロジック不在」。ぼんやりとした雰囲気や曖昧な概念で勝手に納得してしまって、あたかもそのトンデモ雰囲気論が、なにがしかの「論理」足り得ているかのように勘違いしてしまうという、人のありがちな性質についてです。

今日話題になったのは、「細胞の記憶」というお話。なんでも、あるマウスに餌と恐怖体験をセットで与え、特定の餌を見ると怖がるようにしておいて、その鼠を繁殖させると、その子供達にも同じ反応が現れて云々。そんな実験を「科学」と称して論文を出した人がアメリカに居るのだそうです。

まぁそれについてはいいでしょう。良くないけど、いいでしょう。ちゃんとした科学畑の人間ならば、実験の手法についてこれでもかとばかりに突っ込める筈ですが、生物学の実験なんて100年前からそんなものです。物理学の実験とは根本的に性質が異なるのは、まあいいのです。勝手にやって勝手に納得しててくれれば。

問題は、それを聞く人間が雰囲気に流されてしまうことなのですよ。例えば、「細胞に情報を蓄積して」という一言。それでなんとなく、細胞が危険についての知識を覚えてしまうようなアニメ的な絵面が浮かんで来るのでしょうね、そう言われて首を傾げない方は、少なからずおいでの筈です。というのも、世の中の大半の人々は、そんな風に主観的な雰囲気で物事を捉えているのですから。

でも、少し冷静に考えてみれば分かる筈です。そもそも、「危険」って何ですか。「恐怖」とは何ですか。その情報はどこで作られ、どのような形態のもので、記録するにはどのくらいの物理量が必要で・・・etc。そもそも日常的に「危機」に晒されている各細胞が、個々の危機と個体としての危機をどう見分けるのか、という問題があります。細胞の危機など個体の危機とは無縁なのですよ。

判断するのが脳ならば、脳が遺伝子書き換えを指令する事になり、逆に細胞が判断しているとなると、各細胞が個体の概念や与り知らぬ筈の他の細胞の状況までを認知している事になってしまいますね。ちょっとロジックを考えるだけでも、大変な事になっているのは一目瞭然でしょう。ところが、そこで誰も突っ込みを入れない現実に、私は思わず頭を抱えてしまったのでした。

恐ろしい事に、こういう雰囲気論は、なにも文系だけの病気ではないのですよね。しっかり理系を出た筈の自称技術者でさえ、専門外の事にはこういう雰囲気論を平気で持ち出すのですよ。例えば「モータの異常をソフトで記録してくれ」とか。

それだけ聞くとまともな注文のように感じるかも知れませんね。でも、考えてみてください。そもそも異常とは何なのか。温度なのか速度なのか電流なのか音なのか、あるいはその全部か。ただのモーターについてそれを誰がどのように収集し、何をもって「異常」と判定するのか。少なくとも「異常を記録する」という単純な概念を実現するためには、最低限でもそれだけの機構とロジックが必要なのです。

異常、正常、恐怖、歓喜、愛、憎しみ、悲しみ。そうやって私達が主観的に認識している「なんとなくの世界」は、あくまで人の言葉の上でしか成立しない、おままごとのようなものです。それ以下の物理的な反応や制御の世界には、そんなぼんやりとした雰囲気論は全く通用しません。ところが、そんな雰囲気論をこねくりまわして、あたかも世界の真実を知ったかのような顔をする人間が、あまりにも多いのですよね。

そんな風にロジック不在のまま雰囲気で納得してしまうから、似非科学や変な宗教が流行るのでしょう。変な政治的なイデオロギーにしても、記録に基づかない不可思議な歴史観にしても、一頃の放射能ヒステリーにしても全ては同じ事。何だか良く分からない、それっぽい雰囲気論をよく考えもせずに信じ込む人が多いからこそ、そういうものが世にはびこるのではないでしょうか。

世の中の人々は、もっとロジックを考えるべきだと思います。細かいところまで分かる必要はないのですよ、まず第一歩は、なんとなく分かった気になっているある事象について、それはつまりどういうことなのかと考えるだけでも良いのです。冒頭の話で行くならば、そもそも「記憶」とは何か、もっと突き詰めるならば「情報」とは何かというところからですね。

それっぽい単語を並べて、考えたような気分になるのは危険です。それは他人の与えてくれた雰囲気に便乗しているだけで、実際には何も考えていないからです。例えば、「平和」といえば思考停止してしまう人達のように。「人権」といえば全てが正義になってしまう人達のように。「かわいそう」の一言で、あらゆる事実を無視できる人達のように。

それはつまり、その「雰囲気」を作った人達の思惑に、無条件に賛同する事を意味しています。それが遺伝子の思い出なんて他愛もない話題のうちはまだ良いでしょう。でも、思考の習慣というのは多くの場合、全ての事柄に反映されるもの。雑談についてそのように反応する人が、その他の事柄についても同様に反応することはないと考えるのは、少し楽天的過ぎますよね。

そうして形成される世論、世の中の「空気」というものがどれほど悪質で破壊的なものであるかということは、世界の歴史が今なお実証を続けている通りではありませんか。

例えば「魔力」だの「エネルギー」だの「想い」だの「記憶」だの。実体のよくわからない雰囲気がいつも都合良く具体的な現象を引き起こしてくれるのは、日本人の大好きな二次元世界の中だけの事。現実はそんなに便利ではありません。フィクションを楽しむ時はそれで良いでしょう。しかし現実を考える時は、もう少し地に足をつけて現実を見るべきなのではないのでしょうか。

もしそれができないというのなら、せめて、自分たちは何も考えていないという事くらいは、自覚するべきだと思うのです。でないと、「乗せた者勝ち」の歴史は、何度でも繰り返される事になるでしょうから。



蝶の繁殖地

今日も東京は、比較的よい天気でした。時折分厚い雲が日差しを遮ったりもしていましたが、基本的には晴れ。御陰で今日も河原で有意義な時間を過ごす事ができたのですが・・・あまりに沢山写真を撮ってしまったため、その整理がなかなかつきませんで。とりあえず、昨日撮影した分のお話の続きをしようと思います。

そもそも昨日河原に降り立ったのは、対岸から求愛行動をする蝶の群れを見つけたからでした。その場所は、河原に降りた地点から離れていたため、少し歩かなければなりません。具体的には橋二本分、人気のない狭い河岸を歩いて、川を下ります。そうして二本目の橋をくぐると、そこでは沢山の蝶が繁殖行動をしていました。

まずは、対岸からも見えたモンシロチョウ達の様子から。生憎、大規模な求愛のダンスは終わってしまったようで、辿り着いた時には二匹ずつのペアがそこかしこで舞っているだけでした。まるで蝶のつむじ風のような不思議な絵だったので、是非ともあれは写真に撮っておきたかったのですが、残念。しかし代わりに、蝶達の交尾の様子は撮る事が出来ました。

モンシロチョウ(交尾中)
モンシロチョウ(交尾中) posted by (C)circias

交尾中のペアはそこかしこで見る事ができました。ここは、いわゆる繁殖地とでもいうべき場所なのかもしれません。同じ河原でも、別の場所では求愛行動こそ見掛けるものの、こんな風に交尾しているペアを見掛ける事はありません。ところがここでは、そこらじゅうに交尾中のペアがいるのです。次の写真は別のペア。他にも、ざっと見回すだけで6、7組はペアを見付ける事が出来ました。

モンシロチョウ(交尾中)
モンシロチョウ(交尾中) posted by (C)circias

興味深い事に、ここに群れているのはモンシロチョウだけではありませんでした。数はモンシロチョウほど多くはありませんが、ツマグロヒョウモンもまた、ここに集まって求愛行動や交尾をしていたのです。次の写真は、交尾中のツマグロヒョウモン。ツマグロヒョウモンの交尾を見るのは、これが初めてです。

ツマグロヒョウモン(交尾中)
ツマグロヒョウモン(交尾中) posted by (C)circias

最初にこのペアを見付けた時には、随分珍しいものを見る事が出来たものだと思ったのですが、どうやらここではツマグロヒョウモンのペアも珍しくはないようでした。というのも、少し注意して見回してやると、他にも数組のつがいを確認する事ができたからです。例えばこちらは、別のペア。ほんの10m四方程度の狭い範囲内に、数組のつがいが集まっているのです。

ツマグロヒョウモン(交尾中)
ツマグロヒョウモン(交尾中) posted by (C)circias

モンシロチョウやツマグロヒョウモンには、群れをなして繁殖行動をする習性でもあるのでしょうか。恥ずかしながら、あまり生態には詳しくないものですから、どうして彼等がこの場所にだけ集まっているのかは良く分かりません。別の場所でも求愛行動自体は見掛けるので、必ずしも群れを作るというわけではないらしい、ということは分かるのですけれどね。

地形的条件は、比較的開けていてあまり草の深くない開けた場所、日当りの良い橋の袂といったところで、周囲と比べて変わっているのは、他の場所よりコンクリートが多く、草が少ない事くらいです。似たような条件の場所は他にも幾らでもあるのですが、こんなに蝶が群れをなしているのはここしかありません。きっと蝶にしか分からないポイントが何かあるのでしょうけれど、なんとも不思議なものです。

そういえば昔、もっと上流の方に、アゲハがあつまるポイントがありましたっけ。あの場所は河原の整備で潰されてしまい、「親子で自然に触れ合える場所」とやらになった結果、皮肉な事に、今はもう人間以外は何も居ないのですけれど。かつてそこで目にしていた光景は、この場所のそれとどこか似通っていたような気がします。もしかすると蝶というのは、何か条件が整うと、同じ場所に群れる習性があるのかも知れませんね。


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