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日々の便り

 

シモバシラ

霜柱という植物をご存知でしょうか。シソ科の多年草で、冬になると茎から上が枯れ、根だけが地中で生き延びるのだそうです。このとき、地中の根は水を吸い上げ続けるため、枯れた茎の周りに霜柱ができるのだとか。実はこの現象、高尾山でも見られるのだそうです。

出現条件は、枯れた霜柱の周囲が氷点下になり、なおかつ地中までは氷結していない事。これまで何度も高尾山に登っていましたが、まだこの現象を目にした事はありませんでした。しかし昨日の初登りで、とうとうこのシモバシラを見る機会に恵まれたのです。まず最初にこれを目にしたのは、稲荷山コース登山口から階段を上っていく途中の斜面ででした。次の写真は、稲荷山コースのシモバシラです。

稲荷山登山口付近の霜柱
稲荷山登山口付近の霜柱 posted by (C)circias

ともすると虫の繭かなにかと間違えてしまいそうですが、紛れもなくこれはシモバシラ。ただこのあたりはそれほど寒くはないようで、氷はあまり成長していません。とはいえ初めてみるシモバシラですから、感激のあまり思わず何枚も写真を撮ってしまいました。

稲荷山コースはこの登山口以外は日当りが良いため、この後シモバシラを見る機会はなかったのですが、意外なところでもっと立派なシモバシラを目にすることになりました。それはどこでかと言いますと、もみじ台の巻き道です。もみじ台には二本の巻き道がありますが、シモバシラを見られるのは、もみじ台に向かって右手の日陰になっている方の道。次の二枚は、巻き道に入ってすぐのあたりで撮影したシモバシラです。

もみじ台巻き道の霜柱(1)
もみじ台巻き道の霜柱(1) posted by (C)circias

もみじ台巻き道の霜柱(2)
もみじ台巻き道の霜柱(2) posted by (C)circias

シモバシラがどのように作られるかは、二枚目の写真を見ると良く分かりますね。どうやらこのあたりは、画面右方向に向かって風が吹いているようで、こんな風に風にたなびくような形をしたシモバシラが幾つも見られました。これだけでも大感激だったのですが、どうやらまだまだシモバシラの出現ポイントはあったようです。そのまま巻き道を進んで行くと、再びシモバシラが。

もみじ台巻き道の霜柱(3)
もみじ台巻き道の霜柱(3) posted by (C)circias

このあたりには雪は残っていないのですが、夜間の気温は相当低いようですね。風はほとんどなかったようで、重力に従って斜面下方へ伸びるようなシモバシラが形成されています。上の写真は巻き道の半ばを過ぎたあたりのものだったと思いますが、さらに、巻き道の出口付近でも立派なシモバシラを幾つも見る事が出来ました。

次の写真は、中でも立派だった一本です。よほどこのあたりは寒かったのでしょう、茎からにじみ出た水分は瞬時に凍ったようで、シモバシラは左右均等に奇麗に成長していました。

もみじ台巻き道の霜柱(4)
もみじ台巻き道の霜柱(4) posted by (C)circias

シモバシラの有無は植生次第なので、単に寒いだけではこれを見る事は出来ません。もみじ台から先にも寒い場所や雪の残る場所は幾つもあったのですが、シモバシラを探しても見当たりませんでした。ところが、小仏城山に差しかかった時の事です。巻き道の入口近くに、なにやら白いものが。もしやと思って行ってみると、次の写真のような、とても大きなシモバシラが幾つも形成されているではありませんか。

城山巻き道の霜柱
城山巻き道の霜柱 posted by (C)circias

城山の巻き道には、さらに大きなシモバシラが幾つも形成されていました。そもそもほとんど日の当らない寒い道なので、きっと以前からシモバシラが形成されて成長し続けているのでしょう。シモバシラをご覧になりたいなら、近場ならもみじ台の巻き道、遠くても良いなら城山の巻き道がお勧めです。特に城山のシモバシラは立派なので、冬場に奥高尾へお出掛けの際は、是非巻き道の左右を良く観察してみて下さい。

ついでながら、人が踏み込むとシモバシラの根がやられて、翌年からシモバシラが見られなくなってしまうのだそうです。くれぐれも、斜面に踏み込んだりはされないよう、ご注意を。



初登山、初縦走。

天気が悪かったこともありますが、年が明けてからの私は、すっかりだらけモード。初日に立てた寝正月フラグは容易な事では折れないようで、決意を固めようが目覚ましをセットしようが、為す術もなく二日連続で9時過ぎまで寝過ごすパターンにはまってしまいました。勿論、夜更かしなどさほどしていないにも拘らず、です。日頃の私は5時起きなのですから、どれだけだらけた状態なのかはご理解頂けるのでは。

気が緩むと不思議なもので、体の方にも影響が出ます。一昨日は午後から出掛けはしたものの、体の方は半ば眠ったままの状態をキープしていたようで、晩には久しぶりの低体温で震えて過ごす羽目になりました。体温が下がり過ぎると、暖房も厚着も効果がありません。温室で凍えるような格好になってしまうのですね。必要なのは体温、即ち代謝です。ならば寝ぼけた体に喝を入れるべし、というわけで、昨日は山に行って来ました。

行き先は、特に準備も何もしていなかった事もあり、高尾山に決定。とりあえず稲荷山コースで登ってみて、蕎麦でも食べて帰って来ようと家を出ました。高尾山は正月には混み合うと聞きますが、3日にもなれば初詣客もだいぶ減っているでしょう。果たして、駅前は賑わっていたものの、大混雑というほどではありませんでした。次の写真は、ケーブルカー駅前の様子です。

賑わう駅前
賑わう駅前 posted by (C)circias

12月の駅前の様子とは比べ物にならないほどの人出で、ケーブルカー駅には列も出来ていますが、ケーブルカーを使わない私には関係のない事。駅は素通りして、駅左手にある稲荷山コースの登山口に入ります。すると、登山口は次の写真の通り、うっすらと雪化粧をしていました。

雪化粧の登山口
雪化粧の登山口 posted by (C)circias

これはひょっとすると、道中全部雪化粧なのではないかと警戒したのですが、それはどうやら杞憂だったようです。雪が残っているのはこの斜面だけで、日当りの良い稲荷山コースの大半の部分は、普段通りの乾いた道でした。ただ、高尾山直前の区間はだいぶ地面がぬかるんでいましたね。次の写真は、高尾山山頂から見た富士山の様子。昨日は実に天気が良く、富士山もいつになく奇麗に見えました。

高尾山山頂から
高尾山山頂から posted by (C)circias

予定ではここまでで帰るはずだったのですけど、時計を見ると、まだ正午過ぎ。帰るには、だいぶ時間が早いようです。そこで、ここから一時間程度で進めるところまで進んでみようと、さらに奥高尾方面へ歩き出したのですが・・・結果、図らずも縦走をすることに。一丁平を過ぎ、城山を通過して小仏峠に到着したのは、午後13時26分。次の写真は、小仏峠から見下ろした相模湖周辺の様子です。

小仏峠より相模湖を望む
小仏峠より相模湖を望む posted by (C)circias

ここで私は、ちょっと面白い事に気がつきました。縮小サイズの写真では分かり辛いですが、肉眼で見ると、どうも高速道路がちっとも動いていないようなのです。これはひょっとして・・・というわけで、レンズを300mmに交換し、撮影したのが次の写真。ニュースではお馴染みのUターンラッシュの様子です。空撮ではありませんが、上から見下ろした渋滞の様子なんて、珍しいものを見る事ができたものです。

Uターンラッシュ
Uターンラッシュ posted by (C)circias

それにしても、この渋滞っぷりは相当なものですね。1分後の写真でもまだ車両の位置にほとんど変化がないところを見ると、高速道路上はほとんど駐車場のような有様であったようです。さて、この時点で時刻は13時30分近くなっていたのですが、すっかりスイッチの入ってしまった私は、そのままさらに進む事にしました。というわけで、結局景信山に登って撮影したのが、次の写真。

景信山山頂から
景信山山頂から posted by (C)circias

驚いた事に景信山では茶店が営業しており、幾つかの登山者のグループがそこで寛いでいました。この季節でも正月の三日間だけは、例年観光客が増えるからなのでしょう。折角なので私も珈琲を注文し、持参したキャラメルを取り出して一服する事に。ここの茶店の珈琲はよくあるカップに載せてドリップするアレなので、味はごく当たり前のありふれたものでしたが、景色の御陰かちょっと美味しいような気がしました。

休憩を取った御陰なのか、あるいはキャラメルの御陰なのか、すっかり元気を取り戻した私は、帰りも巻き道を使わずに縦走を決行。城山に登ったところで、再び休憩を取る事にしました。次の写真は、山頂から眺めた東京です。今回はもやも少なく、本当に遠くまでクリアに見通せますね。その御陰で、私は視界にあるものが入っている事に気がつきました。

城山山頂から東京市街を望む
城山山頂から東京市街を望む posted by (C)circias

そのあるものというのが、次の写真のこれ。レンズを300mmに交換して撮影したものです。そのシルエットは、東京の方ならば一目でお分かり頂けるでしょう。そう、スカイツリーです。

城山から見るスカイツリー
城山から見るスカイツリー posted by (C)circias

スカイツリーは高尾山からも見えるとは聞いていたのですが、まさかこんなにもハッキリと視認出来るとは思いませんでした。それにしても、こうして望遠で撮影してみると、周囲のビルと比べていかに巨大であるかが分かりますね。

写真撮影後、城山で再びキャラメル休憩をとった私は、その後一丁平の展望台ともみじ台にも登り、そこで蕎麦を食べてから、稲荷山コースで下山しました。高尾山口駅に到着したのは16時30分過ぎの事。結局、前回の縦走とあまり変わりない距離と時間を歩き通してしまった訳です。

しかし、今回はキャラメル付きの休憩を入れた御陰か、前回ほどヘトヘトになることはありませんでした。食事を下山直前にしたのも、効果があったようです。体を重くしない方が、圧倒的に歩き易いのですよね。休憩は体を冷やさない程度、2、3分で良いでしょう。水を一口飲んで、あとはキャラメルを一個。それだけでも、続きの行程がかなり楽になる事を確認出来ました。

今回はその場の勢いで縦走してしまったにもかかわらず、前回未満の疲れ方で同じ行程を歩けた事は大きいと思います。たっぷり汗をかいてすっかり調子も戻りましたし、珍しいものも色々と見られましたし。やはり、山は良いものですね。

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