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日々の便り

 

モズの夫婦

例によって寝坊したため、だいぶ遅くなってしまいましたが、今日も野川に出掛けて来ました。本日の東京は穏やかな晴れ。河原はぽかぽかと暖かく、緑の草や小さな草花もちらほら見掛けられるようになり、どうやらそこかしこに春の気配が漂い始めたようです。そのせいでしょうか、最近ちょっと、河原の鳥達の行動範囲や見掛ける種類にも変化が出始めているように感じます。

一頃はいつも見掛けていたオジロトウネンは、ここ二週間程姿を見掛けていません。その代わりと言っては何ですが、非常によく見掛けるようになったのがモズです。次の写真は、日陰の枝の上で風船のように膨らんだオスのモズ。普通に動いている時はそこそこスマートな鳥なのですが、こうなってしまうとまるで別の種類のようですね。

風船みたいに膨らんで
風船みたいに膨らんで posted by (C)circias

このあたりには以前からモズが居たのですが、このところ以前よりも頻繁に目にするようになりました。特に、この写真を撮った辺りでは、雄と雌のどちらもよく見掛けます。繁殖期は2月からと言うことですし、同じ木に雌雄両方が停まっていると言うことは、もしかするとつがいなのかも知れませんね。というわけで、次の写真は、上の写真の奥に写っている桜の木に停まった雌のモズ。見上げる格好で、アップで撮影出来ました。

モズ(メス)
モズ(メス) posted by (C)circias

続いては、同じ木の別の枝に停まるオスのモズの写真を。撮影時間は別々なので同時に行動している訳ではないのですが、撮影したのは同じ場所です。しかも、停まっていたのも同じ木でして。互いに牽制し合っている様子も見られませんし、どうもこの二羽は同じ縄張りで生活しているようなのですよね。もしかすると、この近くにこの二羽が作った巣があるのかも知れません。

モズ(オス)
モズ(オス) posted by (C)circias

さて、最後は狩りの最中のモズの様子を。次の写真は、木に停まっていたモズが対岸に降りてエサを探す様子です。モズは対岸の土の見える辺りをちょこまかと動き回っては、しきりに地面をつついていました。暖かくなって虫も色々と飛び回るようになりましたし、モズのような動物食の鳥達は助かっているでしょう。といっても、まだ二月末なのですけれどね。

狩りの最中(1)
狩りの最中(1) posted by (C)circias

ところで上の写真のモズですが、拡大してみるとどうもメスのようです。しかしこの写真を撮ったとき、目の前から対岸へと飛んで行ったのは、確かにオスだった筈なのですが・・・これはいかに。どうやら私は飛んで行ったオスは見失って、代わりに現れたメスを追っていた個体だと勘違いして撮影したようですね。ということは、このあたりに巣でもあるのでしょうか。あるいは、二羽揃って餌取りをしているのかも知れません。

ここしばらくの写真を調べてみたところ、どうやらこの場所でモズに遭遇するのは、だいたい15時以降のようです。鳥もまた昆虫と同じで、結構パターン化した行動をとりますので、恐らくこの時間にこのあたりで待機していれば、モズがどんなルートで行動しているのかを知ることが出来るでしょう。今度はちょっと時計を見ながら、モズの行動を観察してみるのも面白そうですね。


MISTRAL

自室のレコード置き場はそろそろレコードで一杯になりそうなのですが、その割に音楽の話はあまり書いていませんでしたね。写真はどんどん貯まる関係で、何かと鮮度が重要なので、どうしてもその他の話題は後回しになりがちです。というわけで、今晩はまた少しレコードのお話を。今日ご紹介するのはこちらのアルバム。購入したのは確か昨年の秋頃だったかと思いますが、今でも時折引っ張り出して聴いている一枚です。

ミストラル(紙ジャケット仕様)
タイトル  :MISTRAL
アーティスト:Freddie Hubbard

一曲目の「SUNSHINE LADY」は、穏やかな波の音が似合いそうな、ゆったりめのテンポの一曲。南国のビーチという感じがしますね。レコードの解説に「ナウなフュージョンタッチ」とあるように、シンンセてんこ盛りでポップなメロディを中心に組み上げられたこの一曲は、間違いなくフュージョンです。それにしても「ナウな」とはまた、時代を感じさせてくれる解説ですね。当時はこれが格好良いと思われていたのでしょうけれど。

二曲目は「ECLIPSE」。序盤は幻想的で、絵を合わせるなら深夜の都市のまばらな灯りが似合いそうです。長めのイントロが終わって暖かみのある主旋律が現れると、曲はしばしの静止の後、ゆったりとしたペースの移動感を感じさせるようになります。まるで夜の街をゆっくり歩いているかのような雰囲気の曲でした。この曲は、フュージョンよりもジャズに近い印象ですね。

三曲目は再びフュージョン全開の「BLUE NIGHTS」。タイトル通り、夜の街を走る自動車の、フロントガラス越しの景色が似合いそうな雰囲気の曲です。テンポはややゆったりめで、少しミステリアスな雰囲気が混じるのが良いですね。とても近代的な感じで、主旋律をEWIに置き換えたらT-SQUAREだと言われても信じそうな曲でした。

B面一曲目は「NOW I'VE FOUND LOVE」。歌詞のつきそうなとりわけハッキリとした主旋律のある曲で、雰囲気を喩えるなら、穏やかに晴れた青空と、遥か頭上をゆっくり流れる白い雲という感じ。爽やかではあるのですが、夏的な爽快感とはちょっと違いますね。季節に喩えるならむしろ春か秋の、暖かい日差しのような。柔らかく朗らかながら、同時に少し遠い感じのする曲です。この作品もフュージョン色全開でした。

続く「I LOVE YOU」は転じて実にジャズっぽい一曲、というかジャズですね。アルバムの曲のほとんどはフレディか他の参加者のオリジナルなのですが、なんでもこの曲だけはいわゆるスタンダードナンバーなのだそうで。フュージョン調の曲を続けて聴いた後でこの曲が現れると、フュージョンとジャズの違いが非常に良く分かりますね。そして私はどちらかというと、ジャズの方が飽きずに聴けるタイプのようです。

トリは「BRING IT BACK HOME」。ゲームならカジノのカードゲームに使われそうな感じの、ピアノパートがちょっとかっこいい一曲です。スポーツニュースなら、試合結果一覧のBGMにも使えそうですね。曲調はフュージョンですが、シンセの参加はありません。フュージョンっぽさの大半は、やたらと細かく動くエレキベースと、フュージョンならではのこのリズムが作っているようです。

フレディ・ハーバードのアルバムなので、てっきりジャズだとばかり思って買って来たのですが、のっけからフュージョン色全開だったのには驚かされました。アルバム中三曲はフレディのオリジナルですが、どれも曲調はフュージョンです。彼とフュージョンの組み合わせは意外ではありましたが、しかし聴いてみるとこれがなかなか悪くありませんでした。

中でもお気に入りなのが、B面の一曲目。ラストの「BRING IT BACK HOME」もとても良かったですね。A面でも好きなのは二曲目なので、要するに私はフレディのメロディが好きなのでしょう。個人的にお勧めなのはB面ですが、A面の曲もまたどれも聴き易い曲ばかり。爽やかな曲が多く、古臭さも感じないので、ジャズやフュージョンにあまり馴染みのない方でも大丈夫でしょう。休日のBGMにお勧めしたいアルバムでした。

ハクセキレイをアップで

昨日は午前中から、ジョウビタキの居る中州の近くで二時間程写真を撮っていました。といっても動かずに待ち伏せしているので、ほとんどの時間は中州の鳥達の観察です。狙いは勿論ジョウビタキ。でも、この日は中州にセグロセキレイのペアがずっと陣取っていたため、結局ジョウビタキは中州の向こう岸までしか接近してくれませんでした。

その代わりと言ってはなんですが、この日はハクセキレイがいつになく接近してくれたので、思い切りアップで撮ることができたのです。まずは一枚目、セグロセキレイが飛び去った後の中州に降り立って、移動しつつ囀るハクセキレイです。

ハクセキレイ
ハクセキレイ posted by (C)circias

このサイズでも今まで撮った中では大きい方だと思いますが、この日はハクセキレイの方からさらに接近してくれまして。警戒しつつも次第に距離を詰めて来て、とうとう1.5mくらいまで。そうして撮影出来たのが、次の写真です。

ハクセキレイ
ハクセキレイ posted by (C)circias

トリム無しで画面一杯になるほどのサイズで撮影出来たのは、さすがに今回が初めてでした。ツグミですらここまで大きく撮れたことはないのではないでしょうか。セキレイは小さい鳥ですから、サイズからどれほど近くまで来ていたのかが伺えます。相手は別に珍しい鳥でもないのですけれど、この時は思わず夢中でシャッターを切り続けました。というわけで、同じ場所での写真を、もう一枚。

ハクセキレイ
ハクセキレイ posted by (C)circias

写真を拡大してみると、羽毛の一本一本までクッキリと写っていることが分かります。さすがに肉眼では、ここまで鮮明にセキレイの姿を捉えることはできませんね。この鮮明さは、写真ならではと言ったところでしょう。それにしても、こうしてじっくり見てみると、ハクセキレイも可愛いですねぇ。色はいまひとつ奇麗ではないと思いますが、顔立ちはなかなかの美形です。

この中州では以前、ハクセキレイがセグロセキレイを追い立てていました。ところが、いつのまにやらパワーバランスが逆転してしまったようです。一対一では追われる立場だった筈のセグロセキレイがペアになり、二匹がかりでハクセキレイやキセキレイを追い立てるので、かつて我が物顔で中州を跳ね回っていた彼等も、いまではすっかりセグロセキレイの留守狙いです。

こういう鳥達の世界の事情が見えてくると、バードウォッチングはさらに楽しくなりますね。昆虫にも行動パターンはありますが、動物のそれほどバリエーション豊かではありませんし、あまり社会的な感じはしません。こういうところは、相手が動物ならではだと思います。以前は分かりませんでしたが、今なら、河原に偽装テントを構えて一日中鳥を待ち構えているような、本格的なバードファンの気持ちも少し分かる気がしました。

されど春にあらず

今日は特に何の予定もなかったのですが、有給を何十日も消滅させるのはさすがに癪なので、久々に休みを取りました。天気の方は曇りがちであまり良くなかったのですが、気温は異常なまでの高さ。なんと20度弱と、4月並みだったそうです。夕方から少し下がりはしたものの、現在の室温は16度。もちろん暖房なんて使っていませんし、普段より少し薄着をしているくらいです。

過去の日記を調べてみたところ、昨年の二月は雪が多く、かなり寒かったようです。逆に一昨年は、二月の序盤に4月の陽気の日があったようですね。なんだか毎年二月頃にこんな日があるような気がしていたのですが、別にそういう訳でもないようで。何年か前の二月に窓を開けて過ごした経験が、よほど強く印象に残っていたのでしょう。確かあの日は、部屋でギターを弾いていたような。まだアコギをはじめたばかりの頃でしたね。

で、今日は何をしていたかと言いますと、半分は家事、残りの半分は例によって河原で野鳥の写真を撮っていました。しかし、なにぶん天気が悪いのと少し運がなかったのとで、お目当てのクイナとキセキレイは撮影出来ず。でもその代わり、思いがけないものを見付けてしまったのです。それがこちら。

二月の黄蛺
二月の黄蛺 posted by (C)circias

なんと、キタテハが河原を飛び回っていたのでした。それも一匹ではなく、数匹のキタテハが空中で追いかけっこをしているではありませんか。まあ昨年は12月に高尾山でテングチョウを撮影していますので、それに比べたらまだ驚きは少ないのですけれど・・・4月並みの陽気につられて、動き始めてしまったようですね。

思いがけない蝶との遭遇の御陰で、300mmで蝶を撮影した場合に、どのくらい大きく写せるかをテストすることができました。で、どこまで寄れるかと言いますと、実は上の写真のサイズが限界なのです。このレンズは暗いし寄れないしで、昆虫の撮影にはあまり向いていないようですね。蝶を撮る場合はやはり、40-150mmを使うか、60mmマクロを使ってにじり寄った方が良い写真を撮れそうです。

ただ、150mmよりも少し離れたところから写せることが武器になる場合もありそうですね。特に、植物園では踏み込めない植え込みが多いので、そういったところの蝶を写したい時には、このレンズに頼ることもあるかも知れません。まぁそのあたりは、実際使ってみないとですね。春が来たら、最初のうちは60mm, 150mm, 300mmを持って歩くことになるでしょう。

ところでこの蝶、またちゃんと冬眠出来るのでしょうか。この時期は餌らしい餌もないですから、やたら飛び回ると餓死してしまいそうで心配ですね。できれば早々に冬眠モードに戻ってもらって、また春が来たら元気な姿を見せて欲しいものです。


真空断熱食器

昨日はまた奥高尾で縦走して来たのですが、その疲れのせいか、今日は一日中寝て過ごしてしまいました。お昼に叩き起こされて少し起きていたのですが、二度寝して再び目を覚ましたのが17時。ここまで長いこと寝ていたのはいつ以来でしょうね、私にしてはかなり珍しいことです。まぁ恐らくこのところの疲れが貯まっていたのと、有休消化のため明日を休みにしているので気が抜けていたせいでしょう。

ところで、昼に叩き起こされたのは何故かと言いますと、Amazonから荷物が届いたためでした。その荷物というのが次の写真のアイテム。いわゆる真空断熱食器というやつです。メーカーは和平フレイズで、商品名は「和平フレイズ 真空断熱食器 長湯呑 250ml アイボリー SR-6893」だそうで。実に飾り気がありません。

真空断熱食器
真空断熱食器 posted by (C)circias

今回購入したのは、アイボリーと黒の二種類。名前同様に機能性オンリーの味も素っ気もないデザインですが、まぁ半端に意匠を凝っているよりは好感が持てますね。この種のアイテムは、例えばガラスが二重になっている断熱コップとか、ステンレス製の断熱マグ等々色々なものがありますけれど、この製品は表面素材がちょっと変わっておりまして、セラミックなのです。

魔法瓶構造の部分はステンレスなのですが、その上にセラミックのコーティングを被せてあるのですね。そのため湯のみ同士をぶつけると、キンッと高い金属音がします。で、セラミックコーティングの何が良いかと言いますと、それは飲み物の味が変わらないこと。

例えばちゃんとドリップしたコーヒーや紅茶のようなデリケートな飲み物は、金属製のマグに入れると変な味になってしまいます。なので、どんなに断熱機能が魅力的でも、金属製のマグでコーヒーを飲むという選択肢は有り得ませんでした。しかしこの製品なら、そういった心配はありません。というわけで、思わず二つ程購入してしまったのでした。

さて、肝心の保温機能についてですが、これもなかなかのものでした。私はあまり暖房を使わないので、部屋の温度はいつも低め。現在は13度しかありません。この条件で、飲み頃の紅茶が10分後にまだ程よく暖かい程度の保温能力があるようです。面白いので、試しに温度計を用意して実験を。同じくらいの口径の普通の湯飲みとこの湯のみに87度のお湯を入れ、時間経過でどのくらい冷めるかを試したところ、こんな感じでした。

5分経過・・・75度(真空断熱食器)/62度(普通の湯飲み)
10分経過・・・65度(真空断熱食器)/51度(普通の湯飲み)

実にいい加減な実験方法なのであくまで参考程度ですが、どうやら普通の湯飲みよりプラス13度くらいの保温力があるようですね。実際に飲んでみた感覚では、この差はかなり大きいです。65度のお湯はまだ熱いと感じますが、51度まで下がってしまうと、もうヌルく感じてしまいますので。

私の部屋は気温13度というあまり一般的でない環境ですが、20度くらいある普通の部屋ならば、もっと高い温度を維持出来るでしょう。夕食前に使ってみた感じでは、熱い飲み物が15分くらいは熱いままで維持されるような感じでした。

長湯呑みでコーヒーを飲むというのはちょっと絵的にどうかと思いますけれど、そのあたりに拘りがなければ、コーヒーや紅茶に使うと良さそうです。それ以上に期待出来るのが、お酒ですね。冷たいビールや焼酎のオンザロック、ウイスキーのお湯割などにピッタリでしょう。ウイスキーは早速試してみようかと。

部屋の温度が低いと飲み物がすぐにキンキンに冷えてしまうのが悩みでしたが、これからは暖房無しでもゆっくりと暖かい飲み物を楽しめそうです。


ばかのうた

このところ鳥の話ばかりでしたので、今日は久しぶりに音楽のお話を。実は先日、珍しくJPOPのレコードを購入したのです。といっても、昔のレコードではなく、現役のアーティストが、ごく近年リリースしたアルバムのLPなのですね。そのレコードというのが、こちら。アルバムを知るきっかけになったのは、とあるテレビ番組でした。番組の終盤で歌われた曲を聴いて「ピン」ときまして、ほぼ衝動買いでした。

ばかのうた [Analog]
タイトル  :ばかのうた
アーティスト:星野 源

一曲目の「ばらばら」は、歌詞がとても秀逸な一曲。「世界は一つじゃない」「気が合うと見せかけて、重なり合っているだけ」・・・そんな身も蓋もない、でも善人ぶった人達は決して認めたがらない本当の事を、さらりと歌います。実はこのアルバムを買うきっかけになったのが、この曲でした。

現実を虚飾無く鋭く抉った歌詞なのですけれど、それでいて別に投げやりな訳でも、絶望している訳でもありません。むしろ、そういう現実を認めた上で、ばらばらのまま一緒に行こう。そういう前向きな歌なのです。それは手垢まみれで薄っぺらい「良い歌詞」などとは根本的に違う、共存という事柄の本質を突いた表現と言えるでしょう。こんな歌詞を書く人が居るのかと、初めて聞いた時は目を丸くしたものです。

二曲目の「グー」は、アットホームな暖かい歌。でもやっぱり、奇麗事はありません。決して美しい訳でも素晴らしい訳でもないのに、一番ホッとする場所、一番ホッとする人。そういうものの大切さを実感として語る歌詞、とでも言いましょうか。曲調はとても明るくて楽しげで、まるで子供が大好きなお父さんやお母さんについて話しているかのような印象でした。

三曲目の「キッチン」は、別れの喪失感を歌った曲。曲調は暖かく穏やかながら、胸の底にじわりと来るものがあります。次の「茶碗」は極めて珍しいお年寄りの歌。老夫婦が若かりし頃を振り返り、そして今の年老いたパートナーを大切に思う気持ちを歌います。曲調はなんだかウキウキと楽しげなのですが、内容の方は枯れ切っている感じですね。

この曲を覚えていると、七曲目の「老夫婦」は胸にぎゅっときます。というのも、この曲は独りになってしまったおじいさんが、おばあさんが居た頃を懐かしむ曲なので。やさしいギターと、やや掠れ気味の声で始まる序盤の演出も、歌詞の切なさをさらに引き立てていますね。中盤以降は伴奏が入って賑やかになりますが、フレーズとしては明るい筈のメロディに、不思議と夕暮れ時のような切ないイメージを連想させられます。

A面ラストの「くせのうた」は恐らく、知ろうとする事の大切さを歌った曲でしょう。一見して似たような人や記憶、そして人生。でもそれを同じだと決めつけず、知りたいと思うのに必要なのは「全部違うと知ること」。これも至言ですね。この曲は、一曲目の「ばらばら」とセットになる曲だと言って良いのではないでしょうか。結局、一曲目の希望を叶えるために必要なのは、この八曲目の歌詞にあることなのですから。

老いと人生が満載だったA面に対して、B面は子供の世界。あるいは童心の世界とでも言いましょうか。「兄妹」は夢の中にしか存在しない兄妹のお話。「生まれてないし」のところにちょっと不吉なものを感じますが、まさか「生まれて来る筈だった」兄や妹のお話ではありませんよね。やけに明るい曲調なのも、この方のパターンからして内容が重い場合に多い傾向ですが。

次の「子供」は、少し気怠げなゆったりとしたバラード。これはきっと若い夫婦ないしカップルの、何の予定もない休日の光景を歌ったものではないかと思います。気怠い中に漂う安心感のようなものが、なんだか居心地の良い雰囲気を作ってくれていて、聴いていると肩の力が抜けるような曲でした。

インストを挟んで、B面四曲目は、なんとも謎な「穴を掘る」。ほがらかに楽しく、良く晴れた暖かい冬の休日の青い空が似合いそうな曲調で、謎な歌詞を歌います。タイトル通り「穴を掘る」話なのですけれど、どうもこれは文字通りの穴掘りのことではないようですね。歌詞に意味があるならば、ラストの「気を強く持てば」という一言が謎を解く鍵になりそうです。

「ただいま」は懐かしい場所に帰る歌。海っぽい雰囲気のイントロだなと思ったら、序盤から歌詞にも海が登場します。夏の夕暮れ時の海のような印象の曲でした。続いては「ひらめき」。これはタイトル通り、ひらめきを色々な言葉で表した歌でしょう。曲はゆったりと穏やかで、ちょっとのんびりとしていて。居眠りしている人を眺めているような感じの曲、といえば伝わるでしょうか。

B面ラストは表題曲の「ばかのうた」。雰囲気は「みんなのうた」という感じで、ゆったりと可愛い三拍子。でも歌詞は意味深ですね。揺れたり泥濘んだりする土を心に見立て、「アスファルトは要らない」と歌います。つまりよく聞く絶対とか永遠とか、そんな奇麗事に縋らないで、揺れ続ける馬鹿な自分の心を認めた上で、互いにそれを受け入れようという意味なのかな、と。

一貫しているのは、「売れる歌詞」を一切用いないということ。平易な言葉で、しかも容易に歌の世界を思い描けるように書かれた歌詞の力は、まさに特筆すべき点だと思います。特に「ばらばら」には痛く感じ入りました。歌詞と言えばお約束なのは、「世界は一つ」だの「ぼくらは一つ」だの分かり合うだの。しかし、判で押したように無思考にリピートされる中身のない偽善は、耳あたりの良さで人を欺く猛毒でしかありません。

でもこの方は、そういう奇麗な汚物を歌詞に含めることがないのですね。人は結局ばらばらで、分かり合って一つになる事なんてできません。でも、譲り合って、重なり合うところを作ることは出来る。そのためにはまず、自分たちは違うのだということを認めなければならない。そういう現実を、しかし説教臭くせずにさりげなく提示するその手法には脱帽しました。

曲調はだいたいほのぼの系であまり変化がないのですが、しかし、だからといって飽きるようなこともありません。歌もあまり上手いとは思いませんが、しかし下手でもありません。日本人歌手ならこんなものではないでしょうか。あとはこの独特なマットな感触の歌声が肌に合うかどうかですが、私は好きですね。特に「老夫婦」では、この声の魅力が存分に引き出されていると思います。

暖かくてアコースティックな曲に載せて歌う、決して格好良くはない、とても現実的な人生の歌。薄っぺらい奇麗事は嫌いだけれど、だからといって思春期や反抗期をぶり返すなど馬鹿馬鹿し過ぎる。そんな風に現実的に世界を見ている大人には、ぴったりのアルバムだと思います。


アオジの観察

薮に潜む鳥という事で昨日はクイナをご紹介しましたが、アオジもまた薮に潜む鳥の中のひとつです。アオジはクイナとは異なり昼行生なので、はるかに撮影し易いのですが、薮の側の日陰から出て来ようとはしないところは良く似ていますね。そういう性質も相まって、野鳥を撮り始めた頃には随分と手を焼いたアオジですが、近頃はどういうわけか、苦もなく撮影出来るようになりました。

次の写真は、アオジのオスです。アオジは雄と雌で若干色合いが異なっているので、雌雄の見分けが割と容易な鳥ですね。オスの特徴はまず、嘴と目の間にある黒っぽい部分。ここが黒かったら、オスだと思って間違いないでしょう。また、オスは顔も全体的に暗い灰色に近い色をしています。

アオジ(オス)
アオジ(オス) posted by (C)circias

これに対して、メスの顔はもう少し明るい色をしています。次の写真は、アオジのメス。嘴と目の間が黒くないだけでなく、オスよりも明るい茶褐色の顔である事がお分かり頂けるのではないかと。

アオジ(メス)
アオジ(メス) posted by (C)circias

アオジは地面に落ちた草の実や、昆虫を食べるということです。先日は地面を掘り返しているところを撮影していましたが、今度は草の実らしきものを咥えているところを撮影出来ました。次の写真は、地面をつついていたアオジのメスをアップで撮影したもの。嘴を良く見ると、なにか小さい丸っこいものを咥えているのが分かります。これは恐らく、草の実でしょう。

アオジ(メス)
アオジ(メス) posted by (C)circias

アオジは基本的に、日陰で生活している鳥です。野川の場合、遊歩道脇の植え込みの下か、岸辺の枯れ草の下に籠っていることが多いようですね。周囲に人気がない時は隠れ家を出てエサを探すのですが、その場合も決して日向に出ようとはしません。河原に落ちている植え込みの影で活動している個体は、影の縁まで来ると、すぐに引き返してしまうのです。その様子は、まるでそこに壁でもあるかのようでした。

そんな彼等でも、稀に日向に出て来る事があります。それは、薮から薮へ、物陰から物陰への移動をしなければならない時。ほんの一時ですが、日向でアオジを見る事ができる場合もあります。次の写真は、偶然撮る事が出来た日向のアオジ。薮から薮への移動の途中で数秒間だけ停まり、周囲を警戒しているところです。

アオジ(メス)
アオジ(メス) posted by (C)circias

日陰で見るのとはだいぶ印象が違うので、最初は別の種かとも思いました。しかし鳴き声はアオジのものでしたし、胸と腹の色や模様、嘴の上だけ黒い事、足の色などからしても、これはアオジで間違いないと思います。恐らく、明るいところでは顔のラインがより強調されて見えるので、印象が変わるのでしょうね。

アオジはその性質上、ある程度岸辺の影が伸びてからの方が撮影し易い種です。この時期なら、14時くらいからが狙い目といったところでしょう。こちらから近付くと逃げるので、まず声で居場所を探して、その近くで明後日の方を向いてじっと待機します。すると、だんだん声が近付いて来るのですね。そこでそっと振り向いてカメラを構えれば、あとはこちらが大きく動かない限り撮り放題。シャッター音も気にしないようでした。

彼等は時折スズメの群れに紛れていたりしますが、意外な事に、スズメの方が神経質にこちらを警戒してきます。スズメが一斉に飛び去った後も、アオジだけはそのまま残っている事が多い程。普段はコソコソと隠れていますが、実は割と大らかな性格なのかも知れませんね。メスは見た目も可愛いですし、仕草も多様で飽きません。しかも近付き易い上に声で居場所を特定出来るとあって、観察するには良い種だと思います。

薮に潜むもの

今日の東京は、一日中しとしと雨でした。気象庁は大雪大雪と騒いでいましたが、まぁ例によって狼少年でしたね。前回にしてもそうですし、むしろ近年はこの手の予報が当った事などあったかどうか。地震、颱風、大雪について、東京の予報は外れる事の方が圧倒的に多いのです。そのため、近頃まわりでは「気象庁が騒いでいるから、今回は大丈夫」などと言うくらいで。しかもその通りなのだから、全く救いがありません。

とはいえ週末の予定を考えると、僅かであれ雪など降らない方が有難いというのもまた事実。それこそ本当に大雪になるのならまた話は別ですけれど、山に行くにせよ川に行くにせよ、半端に降った雪の後はなにかと不便が多いものですから。先週末は寝坊のせいであまり歩けなかった分、今週末は沢山歩き回りたいですしね。それに、挑戦したい事もできましたし。

その挑戦したい事とは何かと言いますと、薮に潜むとある鳥の撮影です。次の写真の鳥が、それ。名を、クイナと言います。

クイナ
クイナ posted by (C)circias

初めてクイナを目撃したのは随分前のことなのですが、その時は薮から首だけ出していたので、シギの類かと思っていたのです。ところが先々週の事、その鳥が薮から出ているところをたまたま目撃したのですね。しかしそのときは撮影に失敗し、結局同定出来ずじまいでした。そして再び撮影機会が訪れたのは、先週日曜の事。日没前でかなり厳しい条件でしたが、辛うじて姿を捉える事が出来たのです。

クイナは専ら走る鳥です。体長は20〜30cm程と言われていますが、長い首を普段は縮めているので、それほど大きくは見えません。長い嘴の事も考慮すると、胴体はかなり小さいと言って良いと思います。走行速度はかなりのもので、本気で走られると、走っても追いつかないくらい。そうでなくても、シャッター速度をかなり上げないと、胴と頭のどちらかは確実にピンぼけになります。

クイナ
クイナ posted by (C)circias

上の写真は、一枚目と比べて首が長いのがお分かり頂けるかと思います。クイナはこのように、まず首を伸ばして、その首に引っ張られるような形で胴を前に進めるので、首と胴が常時片方ずつ動いている形になるのですね。その速度がやたらと速いものですから、1/400でも歩行中のクイナをカッチリと捉える事ができませんでした。今回の写真の場合、全て胴体がぶれています。

となると明るいところで1/1000くらいで撮影したくなるのですが、生憎クイナは半夜行性でして。つまり明るいうちは薮に籠って出て来てくれないのですね。今回は暗くなる直前の時間帯に見掛けた訳ですが、どうやら遅くなってから見掛けたのは、偶然ではなかったようなのです。暗いところで、歩く相手を追いながら、ブレを出さずに撮る。これはなんというか無茶な要求ですよね。

クイナ
クイナ posted by (C)circias

上の写真は、クイナが唯一立ち止まってくれた一瞬に撮影したものです。シャッター速度は1/250ですが、手ぶれもさることながらノイズが酷くて、像のエッジがいまひとつハッキリと撮れていません。しかし、なにしろ暗い場所ですし、撮影条件を調整などしていたら、あっというまに走り去ってしまうため、今回はこれが限界でした。

とはいえ、出没する場所と時間は分かった訳ですし、今度はそのつもりで備えておけば、もっとマシな映像を撮れるのではないかと。というわけで今度の日曜の夕方は、クイナを狙ってみたいと思っています。

羽を干すカワウ

始めのうちは撮影困難だと思っていた鳥なのに、気がつくと当たり前に撮れるようになっていたということはよくあります。例えばハクセキレイなどはその代表ですし、他にはツグミ、カワセミ、気がつけばアオジも当たり前に接近出来るようになりましたね。それからもう一種、最近やたらと見掛けるのがカワウです。

初めてカワウをまともに撮影出来たのは2/1のことですが、以来あの近辺でカワウを目撃する事が多くなりました。以前はもっと上流域に居て、このあたりで目にする事はそう多くなかったのですが、どうやら最近はこのあたりで活動しているようですね。というわけで今晩は、土曜日に撮影したカワウのお話を。

次の写真は、水中から突き出した杭のようなものに飛び乗ったカワウの様子。最初のうちカワウは泳いでいたのですが、ここまで来ると突如大きな水音とともに立ち上がり、杭に飛び乗ったのです。写真は杭に上がった直後のもので、羽を広げているのはバランスをとるため。大きな波紋が、水から上がった直後である事を物語っています。

杭に上がる
杭に上がる posted by (C)circias

次の写真は、水から上がった直後のカワウの様子。周囲を見回しつつ嘴を開いたり閉じたりしています。ここで注目して頂きたいのは、この時のカワウの羽の状態です。水を含んで、ぼさぼさになっていますよね。しかも、色はほぼ真っ黒に見えます。実はカワウの羽は油分が少なく、簡単に水を含んでしまうのだそうです。そのため、泳いだ後のカワウは、この通りの濡れ鼠になってしまうのだとか。

ずぶ濡れのカワウ
ずぶ濡れのカワウ posted by (C)circias

こうなってしまうと、さしものカワウも飛べなくなってしまうようですね。そこで彼等が行うのが、羽を乾かす作業。時折こうして水から上がると、その翼を広げて小刻みに揺らし、水を振り落とすのです。このカワウも、ややあってその大きな羽を広げ、乾かし始めました。次の写真は、カワウが羽を広げた様子を後ろから撮影したもの。なんというか、ど迫力です。

翼を乾かす
翼を乾かす posted by (C)circias

カワウは側の私には全く警戒していない様子だったので、これ幸いと場所を変え、今度はカワウの正面側に回り込んで撮影してみました。次の写真は、羽を広げたカワウを正面からみた様子。堂々と胸を反らして、ツンと上げた嘴がどことなく偉そうですね。

翼を乾かす
翼を乾かす posted by (C)circias

ネットでカワウの羽干しを検索してみると、結構不気味な画像が出て来ます。そういった写真のカワウはまるでゾンビのように力なく羽を広げているのですが、この個体の仕草はむしろ雄々しい感じがして、美しいとさえ感じてしまいました。前から見るとその顔つきがちょっと滑稽になってしまうのですけど、後ろから見た時の力強さはなかなかのものです。特にこの、背中の反らし具合が奇麗だと思うのは私だけでしょうか。

不気味系のカワウの写真と比べてみると、この個体は羽の先をより高く上げていますね。胸と背中をぐぐっと大きく反らしているのは、羽を目一杯広げるために力を込めているからでしょう。勢い首の動きも力強くなって、どことなく舞踊の振りを極めているような印象になっています。この何ともいえない力強さからすると、もしかしてこの子は若い個体なのかも知れませんね。

しばしそのまま羽を乾かすと、カワウの羽の色はすっかり元通りの色に変わっていました。次の写真は、再び羽を閉じたカワウの様子。あのなんとも冴えない、灰色がかった鱗模様が復活しています。こうなってしまうと、お世辞にも奇麗とは言えませんね。

乾燥後
乾燥後 posted by (C)circias

ところでこの日、私は同じ場所でカワウを二羽見掛けました。流域に何羽のカワウが居るのか分かりませんが、一所に二羽が居るのを見たのはこれが初めて。これはちょっと、心配な事です。何故かと言いますと、カワウは見ての通りの大型鳥類なので、とにかく大食なのですね。具体的には一日に500gの魚を食べるそうで、しかも魚種を選ばないのだとか。

カワウがあまり居ると、魚が根こそぎ食べられてしまうという事もありそうです。そうなれば、カワセミを始めとした川に依存する鳥達が暮らしていけなくなってしまいますからね。川が充分に豊かであれば、そんな心配をする必要もないのですけれど、そもそも野川がどぶ川でなくなったのだって、ここ10年くらいの事ですし。近頃の上流域はカワセミも過密気味だと言いますし、お魚事情が気になる今日この頃です。

ジョウビタキを撮る

今日の東京は、相変わらずの強い風でした。とはいえ晴れてはいたので、バードウォッチングには適していたのですけれど、最悪な事に久々の大寝坊をやらかしてしまいまして。起きて時計をみたところ、なんと14時。せめて少しでも鳥をみれればと河原へ急ぎ、昨日見付けたポイントで待ち伏せをしたのですが・・・結果は散々でした。というのも、無粋な邪魔が二度も入ったからです。

まずは定年組。話し掛けるのは別に構いませんが、鳥を待ち伏せている人間の背後でラジオ体操しないでもらいたいものです。しかもいつまでも背後に立っていられると、こちらが隠れている意味がありません。御陰で鳥は警戒して、こちらを伺いつつ遠方で右往左往しています。その人はかなり長い時間私の背後霊をしていたのですが、結局これといって見るものがないのに飽きたのか、立ち去って行きました。

老人が立ち去ると、鳥達は中州に進出。しかしハクセキレイが居るため、ジョウビタキはまだ川岸と護岸の間を往復運動しています。ややあってハクセキレイが飛び去り、ジョウビタキが川岸の枝まで進出したところで、今度は二度目の邪魔が入りました。そう、子供達です。彼等は道無き道を突き進み、手当り次第に破壊をまき散らす魔王的存在。中州まで蹂躙し尽くす彼等の前に、小鳥達は為す術もなく逃げ散るしかなかったのです。

というわけで写真の追加は失敗してしまったのですが、昨日の成果が色々とありますので、それを。まずは昨日のベストショットです。

ジョウビタキ
ジョウビタキ posted by (C)circias

写っているのは、ジョウビタキのオス。かなり精細に撮る事が出来たので、トリムで拡大しています。ジョウビタキはあまり人を警戒しないとも言われますが、それは蛮族が居ないところでの話。棒を振り回して蹂躙の限りを尽くす輩が居る環境では、鳥達は基本的に臆病なのです。なので、これを撮影するために、私は30分ほど同じ場所でじっとしている必要がありました。

ジョウビタキはいつもこの辺りにいるのですが、力関係でセキレイに敵わないため、中州に出て来るのはハクセキレイが居ない場合に限ります。稀に同時に居る事もあるのですが、大抵すぐに追い払われてしまうのですよね。そんなとき、ジョウビタキは護岸か、さもなくば岸の枯れ草の上で中州の様子を伺っています。最初にジョウビタキを発見した時は、まさにそんな状況でした。次の写真は、最初に撮影した一枚です。

ジョウビタキ
ジョウビタキ posted by (C)circias

中州からライバルが居なくなると、ジョウビタキは用心深く中州に進出しました。とはいっても、側に私が居るため、なかなか中州の中央には寄り付きません。私が居る場所からは充分に距離を取って活動し、時折石の上に停まっては見張りをしています。次の写真は、石の上で警戒するジョウビタキの様子。ジョウビタキの美しい尾がしっかり写っているので、個人的にお気に入りの一枚です。

ジョウビタキ
ジョウビタキ posted by (C)circias

あくまで動かずにじっとしていると、警戒を解いたのか、あるいは好奇心故か、ジョウビタキは次第にその行動範囲を広げて来ました。岸と中州とを往復し、その度にこちらとの距離を縮めて来るのです。次の写真は、そうして距離を詰め始めたところ。明らかにこちらを警戒しつつ、しかし近付いて来ました。

ジョウビタキ
ジョウビタキ posted by (C)circias

やがてジョウビタキは、私から数mのところまで近寄って来るようになりました。しかしまだ警戒しているらしく、餌をとるのは稀で、専ら見張りをしています。次の写真は、こちらだけでなく頭上をも警戒する様子。なぜ頭上を気にするかと云いますと、写真のジョウビタキが見ている方向には建物がありまして、その上にセキレイが二羽いるからです。いつ上から襲いかかってくるかわからないので、警戒しているのですね。

ジョウビタキ
ジョウビタキ posted by (C)circias

こうして30分程動かずに撮影を続けて、ようやく撮れたのが最初の写真。普段は待ち伏せなんてしませんが、こんな風に明らかに「釣れる」ことが分かっている場合は、待ち伏せもまぁやぶさかではありません。それにここは本来行き止まりの場所で、長居したって誰の迷惑にもなりませんからね。

そう、ここは本来行き止まりで、その先から人が来る筈はないのです。なのに、来るのですよねぇ、柵をよじ上って侵入すれば、その向こう側から入って来る事もできるので。まぁさほど危険もないですし、子供達の感覚では楽しい冒険ということになるのでしょうから、咎めるのも野暮だとは思うのですけれど。ただ、せめてそこに野鳥を撮っている人が居る事くらい、意識しても良いのではないかなぁと。

私は幼い頃から生き物を傷付けたり、風景を壊したりするのは嫌いでしたし、花を摘むのも抵抗があったくらいですから、ああいう感覚は分からないのですよね。仕組みとして理解は出来ますが。しかし、ああいう獣性を放置すると、それは即ち遠からず犯罪性向になるのではと思うのは、私だけでしょうか。力を振り回して蹂躙するのは悪い事なのだと親が教えないと、いずれその性向は人間に向けられる事になるでしょうからね。

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