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日々の便り

 

人身事故の現場から

今日の東京は朝から良く晴れて気温も高く、絶好のお出掛け日和でした。そんなわけで意気揚々と高尾山へ出掛けた私でしたが、思いがけず人身事故の現場に遭遇してしまったのです。事故は、私が京王線の改札を通過する直前に発生したようです。それを目撃した方が即座に非常ボタンを押したようで、ホームに入った私が目にしたのは、中途半端な位置で停止した列車でした。

現場確認中
現場確認中 posted by (C)circias

このとき初めて知ったのですが、あの「非常ボタン」というものを押すと、耳をつんざくような、すさまじい警報音が鳴るのですね。まるで空間を埋め尽くし、その圧で体を押すかのような凄まじい音の中、駅員や運転士が線路に下りて行きます。ややあって担架が運び込まれ、すぐに事故にあったらしい人物を乗せて戻ってきました。

事故にあったのは学生と思われるくらいの若い男性で、大きな怪我もなく元気であるようです。どうやら彼は飛び込んだのではなく、ホームから転落したようで。しばし様子を見ていると、やがて電光掲示板にお知らせが表示され、場内アナウンスも流れ始めました。

電光掲示板
電光掲示板 posted by (C)circias

しかし、それでも鳴り止まない警報音。その後消防と警察が到着し、現場検証が行われている間も、サイレンは鳴り響いています。それが解除されたのは、かなりの時間が経ってからの事でした。ホームには音から逃れることのできる場所などなかったので、私はすっかりこの音に打ちのめされてしまい、かなり気分が悪くなった程です。つくづく、大きな音は苦手ですね。

さて、事故にあった人の無事が確認されれば、めでたしめでたしとはいきません。むしろ、ここからが大変だったのです。まずは、警察による事情聴取。どうやら転落の様子を撮影していた人もいたようで、なにやらiPadを取り出して説明している人がいます。聴取は目撃者と運転士、そして事故を起こした本人に対して行われているように見えました。

警察官到着
警察官到着 posted by (C)circias

現場の確認が終わってからも、聴取は続きます。根掘り葉掘り、何度も同じ事を聞いて確実性を高めるため、物凄く時間がかかるようですね。そうした作業と並行して、線路には青い制服を着た作業員が入りました。どうやら、車両や線路の状態確認を行う作業員達のようです。彼等は駅員や運転士と一緒になって安全確認を行い、証拠のためと思しき写真の撮影もしていました。

安全確認作業
安全確認作業 posted by (C)circias

かくして、電車が再び動き始めたのは、42分後の事。軽傷者一名程度の事故でも、そこからの回復作業には、これほどの時間と手間、そして多くの人員が必要なのですね。事故の現場を最初から目にするのはこれが初めてなので、その作業量の多さに驚くと同時に、何故事故後の復旧にあれほどの時間がかかるのかが、良く分かりました。折角の休日を台無しにされてしまったのは業腹ですが、しかし、良い勉強にはなったと思います。

明日は荒れ模様?

決して正確ではありませんが、天気の変わり目にはそれなりの反応を示してくれる、ストームグラス。昨晩もそこそこの量の結晶ができていたのですけれど、本日帰宅したところ、さらにその結晶が増えていました。写真は、本日のストームグラスの状態。奥側に結晶の壁が出来ているため、真っ白に見えます。

ストームグラスが真っ白に
ストームグラスが真っ白に posted by (C)circias

ここしばらくストームグラスの観察を続けていましたが、どうやら前線が通過する時や、雪などの荒天が近付くと、こんな感じに結晶ができるようです。結晶が出来た日の晩は大抵強い風が吹いたり、極端に冷え込んだりするようなのですが、果たして今晩はどうなのでしょう。今のところ、特に特徴的な変化は見られないのですが。

結晶の様子
結晶の様子 posted by (C)circias

今日の結晶は、こんな感じ。今回は全体的に森になっているのではなく、奥側に林が出来て、それ以外の場所はなにやら羽毛のような形の結晶がランダムに積み重なっています。水面の結晶は、厚みこそ少ないものの、面積としては過去最大ですね。これまでの結晶の出来方とはまた違う見た目になりましたが、果たしてこれは何を意味するのやら。明日の天気が楽しみです。

それにしてもこのストームグラス、期待以上に楽しめますね。天気が安定している時は、砂状になった結晶が底部に沈殿しているだけなのですが、時折こうして激しい反応を見せてくれます。同じ荒天でも、似たような反応の時もあれば、見た事のない反応をする事もあり。なかなか奥が深いオブジェです。

ZIPPOハンディウォーマー

私が子供だった頃、冬の定番アイテムの一つに「ホッカイロ」、即ち使い捨てカイロというものがありました。寒い日は大抵、これを懐に貼付けていたものですが、最近は身近でこれを使っているのを見る事はありませんね。恐らくこれは、衣料が進歩した御陰でしょう。あの頃と比べると、インナーにせよアウターにせよ、信じられないくらい保温性の高い衣料品が、安価で手に入るようになりました。

とはいえこの使い捨てカイロ、非常用や登山などのレジャー用をはじめ、市場としてはまだ年間300億円を越える規模があるのだとか。そういえば、代謝が低下して保温では暖かくならない高齢者などにも、以外と需要があると聞きますね。価格も安く、火を使わないため安全に暖をとれるのも、高齢者からすると魅力なのかもしれません。

一方で、持続時間が意外と短い事や、その都度ゴミが出るのが使い捨てカイロの難点です。特に登山をする人間にとって、この二つの問題は結構重いのですよね。持続時間は公称では12時間となっていますが、これは40度以上の状態をキープ出来る時間です。しかし、布越しに「暖かい」と感じられるのは50度以上の間だけ。今はどうだか分かりませんが、昔の製品なら6時間も持ちませんでした。

で、そんな使い捨てカイロの欠点を解決した、夢のようなアイテムがあるというのです。それが、次の写真の製品。ZIPPOのハンディウォーマーです。実はこれ、ハクキンカイロという製品をZIPPOブランド版だそうで。ZIPPOのマークが不要ならば、ハクキンカイロで探せば購入出来ます。

セット内容
セット内容 posted by (C)circias

セット内容は、ZIPPOオイル一本に、注油用器具、そして本体と、本体収納用のフリースポーチです。本体はピカピカで非常に奇麗なのですが、ものすごく指紋がつきます。もともとはこのステンレス無垢タイプしかなかったのですが、最近は黒の艶消しやオレンジの艶消しもあるらしいので、神経質な方はそちらを選んだ方が良いかもしれません。

ハンディウォーマー本体
ハンディウォーマー本体 posted by (C)circias

ところで、このハクキンカイロは、燃焼ではなく化学反応で熱を出す製品です。いえまぁ、燃焼も化学反応なのですが、そこは突っ込まないでください。で、化学反応を起こす役割を担っているのが、次の写真の部品。ここにはプラチナの微粒子を附着させたガラス繊維が詰められています。ここに、気化した燃料(主成分はベンジン)が触れると、二酸化炭素と水に分解され、その際に熱が出るのだそうで。

バーナー部
バーナー部 posted by (C)circias

化学反応を開始させるためには熱が必要なので、使いはじめの際に火が必要なのが、この製品の弱点ですね。反応を開始させる際には、このバーナー部をライターであぶってやります。その際、炎がガラス繊維に直接当らないように気を付けなければならないため、最初の一回は少し手間取るかもしれません。ただ、一回やってみれば、すぐにコツを掴めるでしょう。うまく点火(?)できたら、付属のポーチに本体を入れて使用します。

ポーチ
ポーチ posted by (C)circias

実際使ってみたところ、なるほど確かに暖かいですし、しかも温度は20時間以上持続しました。ホッカイロのようにスタートダッシュを決めてあとは減衰するタイプではなく、一定の温度が20時間以上持続するのです。実は先週の雪の高尾山で初めてこれを使用したのですが、これがあった御陰で、休憩中も寒さを感じる事はありませんでした。もっとも、気温も4度と雪山にしては高めであったのですけど。

ただ、この製品には意外な弱点がありました。それは、「臭い」と「ガス」です。気化したベンジンは、その全てがもれなく分解される訳ではありません。どうも結構な割合で、未処理のベンジンがそのまま放出されているらしいのですね。そのため、鼻を近付ければハッキリ分かる程度には臭います。屋外ではこれは全く問題にならないのですが、これを屋内に持ち込むと、この未処理のベンジンが暖房器具内で燃えて、部屋が物凄く石油臭くなってしまうのです。

また、反応済みの炭酸ガス(二酸化炭素)も曲者です。私は、部屋の空気の質に敏感で、暖房で空気が悪くなると真っ先に頭痛を感じてしまうため、家では炭坑のカナリヤのような役目になっています。そんな私にとって、懐から上がってくる暖められた空気は、強烈な頭痛を催させるものでした。

暖かい空気が直接鼻に来ないように工夫すれば全く問題ないのですが、ふとした拍子に吸い込むと「ガーン」と来るのです。これが結構キツいのですね。まして、これから漏れ出した未処理のベンジンが暖房器具で燃えようものなら、頭がクラクラしてしまって、換気をせずにはいられなくなります。そのため、帰宅後はカイロを屋外に放置して、反応が終わるまでは屋内に入れないようにしなければなりません。

確かに暖かいし、持続時間は長いし、頼りになるのですけれど・・・そうそう、良い事ずくめというわけにはいかないようで。ホッカイロには欠点も多いのですが、無臭で屋内使用が可能という点では、あちらに軍配があがりますね。ともあれ、私が屋内でカイロを使用することはありませんので、アウトドア用品としては、これはとても優秀なアイテムであると言えるでしょう。

ネットで臭い対策を調べてみたところ、色々工夫をされている方はいるようなのですが、どの対策も効果は微妙であるようで。なにかこう、もうちょっと生のベンジンの放出を押さえる手段があったら良いのですけどねぇ。




城山〜小仏峠は工事中

昨日は予報通りの曇り空でしたが、気温の方はそれほど低くはなかったようです。景信山山頂の気温は約7度で、個人的にはむしろ暖かく感じる程でした。まぁ、冷蔵庫の中より低い気温を「暖かい」と言うのもどうかしているとは思いますが、冬の山の気温に慣れてしまうと、5度以下にならないと寒いとは感じないのですよね。実際、今日は上着も手袋も使わずに歩いていましたし。

生憎の天気のため、写真の方は無理だったので、今日は歩く事だけに集中。幸い人出も少なかったため、いつになく速いペースで歩く事が出来ました。コースはいつも通り、稲荷山からはじめて高尾山山頂を経由し、紅葉台は巻いて一丁平へ。城山山頂で休憩したところまではいつも通りだったのですが、山頂を離れる際に、いつもとは違うものを見つけてしまいました。それが、こちら。

工事の看板
工事の看板 posted by (C)circias

恐らく先週はまだ立っていなかったと思うのですが・・・このあたりにはあまり近寄らないので、少々記憶が曖昧です。それはともかく看板によると、城山から景信山までの道において、歩道整備の工事が行われるとの事でした。そういえば毎年この時期は、どこかしらで少し大掛かりな整備工事をやっていましたね。昨年は確か、紅葉台の階段。一昨年は一丁平から紅葉台までの歩道が整備されたのだったと思います。で、今年はこの区間と。

どんな風に整備されるのだろうと思いつつ、城山を小仏方面に下ってみたところ、早速工事の影響を目にする事になりました。それが、こちら。城山の下りはこれまで、下り易いルートが数本あったのですが、そのうち最も使用されていたルートがロープで塞がれてしまっています。新たにルートとして指定されたのは、つい最近になって手が加えられた、マイナーな方のルートでした。

城山下り
城山下り posted by (C)circias

画面左のルートの方が歩き易いのですが・・・どういうわけで右のルートのみに制限されてしまったのでしょうね。この場所以外にも何箇所か、これまで最もよく使用されていたルートが塞がれ、所によっては次の写真のような看板がぶら下げられていました。

旧コースは通行止め
旧コースは通行止め posted by (C)circias

登山道を外れないでください・・・って、むしろ今コースになっているところは、つい先日まで歩けなかったところなのですけれど。この謎のルート設定は、小仏峠手前、かつては茶店があった広場からの下り斜面でも同様に行われていました。次の写真は、広場から下るところの様子です。

小仏峠手前下り斜面
小仏峠手前下り斜面 posted by (C)circias

新たに階段が作られ、ルートも今まで使われていなかったコースに。恐らく滑ったり転んだりしにくいようにということなのでしょうけれど、このコースが安全なのは晴れの日だけなのですよね。この先の緩い斜面はアイスバーンや泥濘になると、全くグリップしない恐怖の滑り台になるのです。今のままだと、梅雨時あたりには転倒者が続出しそうなのですけれど。

小仏峠
小仏峠 posted by (C)circias

小仏峠周辺での作業は、小型重機も持ち込んでの本格的なものでした。どうやら巻き道の方で色々とやっているようで、新しく作られたルートを下っている間中、重機のエンジン音が聞こえてきます。

今のところ作業区間はここまでのようで、最後にみかけた工事跡は、上の写真の砂利舗装でした。ここはいつも泥濘なので、歩き易くしたのでしょう。ただ、この奥はさらに酷い泥沼になるので、そちらを舗装しないとあまり意味はなさそうですが。局所的に砂利舗装しただけだと、すぐに登山客の靴が運んだ泥が堆積して、効果が無くなってしまうのですよね。

それにしても、こういった整備は高尾山に近い場所のみで行われるものとばかり思っていましたので、整備予定区間に景信山が含まれているのは意外でした。景信山までの道は難所が多いので、歩き易くなるのであれば歓迎です。特に最近は高齢者の登山客が多いので、滑りにくくするのは良いでしょう。一方で「登山らしさ」は失われてしまう訳ですが・・・まぁ、安全には替えられませんね。


娯楽作品とその感想に見る平和ボケ

夏目漱石はその作品「点頭録」の中に、こんな一文を残しています。

“実際欧洲の思想家や学者はそれ程実社会を動かしてゐるのだらうか。”
抜粋:: 夏目漱石. “点頭録”


これは第一次世界大戦と、当時しきりに話題に上っていたある思想との関連性について、論じた回に登場する一文。漱石は、世間が持て囃している程思想は戦争に影響しておらず、政治はあくまで政治であって、別の力学で動作しているものを、メディアやら学者やらが思想家とそれらをくっつけたがっているだけである、と指摘しました。

しかし誠に残念ながら、大衆とメディアの夢見がちな思考は、100年前から何も変わってはいません。当時もそうであったように、現代においてもメディアは思想と政治のこじつけが大好きです。ことに、戦争と平和という命題においてはその傾向が顕著であると言えるでしょう。分かり易い事例を挙げるなら、ベトナム戦争を反戦運動が終わらせた、などという主張がそれですね。

こういうことを言いたがる人々にとっては、戦争中の「美談」も、格好の燃料となるようです。曰く、人と人とは分かり合えるのだ、対話によって争いは解決出来るのだと。なるほど、確かにその通りではありますし、それが理想ではありましょう。しかしながら、その主張が通用するのは個人間での諍いまでなのです。

歴史的事実、それもメディアが書きたがらないデータとしての側面から見た戦争が終わるための条件には、面白みも暖かみも何もありません。それは極めて冷酷な、力と利益の計算の世界です。そもそも戦争はなぜ起こるのか、その始まりに目を向けるなら、どうしてそういう結末になるのかも自ずと理解出来るでしょう。戦争の種類は、大きく分けて二種類です。

1)領土、貿易など、経済的権益に端を発する戦争
2)思想信条に端を発する戦争

言い換えるなら、こうも表現出来ます。

1)殺傷行為以外に目的がある戦争
2)殺傷行為そのものが目的の戦争

まず大半の戦争は1)であるといって間違いありません。いえ、全てと言っても良いでしょう。しかし、実質的に権益のための戦争であっても名目上2)とされる戦争もあり、そしてこの種の戦争はその性質上、1)よりもさらに面倒な結果を招きます。

国家の利益を確保する戦争の場合、いずれかの当事者にとって戦争が「どうしても割にあわない」状況になった時、戦争が終わると言って良いでしょう。敗者の完全敗北であれ形式上の停戦であれ、これには必ず実質的な勝者と敗者が生まれます。敗者は損失を最小化しようと交渉し、勝者は利益を最大化しようと交渉しますから、軍事的に明白な勝敗がついた後でさえ、交渉による停戦ないし終戦は非常に困難な作業となります。

まず停戦交渉を先に言い出した側が、交渉の席では不利になります。ですから、不利な側から停戦交渉を持ちかける事はできません。有利な側から申し出る場合、それは降伏勧告になりますが、当然不利な側はそれに直接応じる事はできません。応じてしまえばその後の交渉で、圧倒的な不利になりますから。近現代の武力衝突において、当事者が調停者を第三勢力に頼む理由は、まずここにあります。

表向き利害のない第三勢力が仲介をし、双方がその第三勢力の顔を立てるという名目のもと、スタートラインを揃えて交渉のテーブルにつけるというわけですね。近現代における現実世界の戦争は、このタイプの終結方法がほとんどです。実質はどうあれ、どちらの政府も「自分たちは負けていない」と主張出来るため、政治的にも選択し易い方法ですね。

この事から、「思想」や「世論」が戦争終結に影響を及ぼし得ない事が御分かり頂けたと思います。仮にそれに応じる形で自分から停戦を申し出てしまった場合、それは国家に重大な損失をもたらしかねないのですから。もっとも、そうなったら「世論」は無責任に掌を返すのでしょうけれど。


さて、戦争が2)のタイプである場合、状況はさらに絶望的です。近年で言えば、ISの仕掛けた武力闘争がそれ、名目上の宗教戦争にあたると言えるでしょう。あれも実際には実に生臭い実利的な闘争なのですが、しかし表向きは宗教を理由にしており、その目的は異教徒の殲滅であると公言して憚りません。この場合、指導部はともかく末端では、戦闘行為そのものが戦争の目的になります。

このタイプの戦争では、通常の紛争とは異なり、一方的な加害者と完全な被害者という関係性が生まれます。その上、主に民族の誇りだの宗教だのと言った、実体のない虚構が加害側の理由付けになるため、加害側は「交渉」も「敗北」も許されません。例えば、民族Aは悪魔の子らである、故に殲滅し浄化するのが神の敬虔なる信徒の務めである・・・などという戯れ言を大義名分にした場合、停戦した途端に国民は丸ごと背教者になってしまいます。

しかもこういった戦争の場合、加害側の戦闘員や市民が自らの罪を自覚している事も問題です。決して当人は認めませんが、それでも加害者であることを意識しているからこそ、虚構の大義名分が必要になるのですね。殊更に神の名を掲げたり叫んだりする行為などは、その最たるものです。なのに、停戦や敗戦をしてしまったら、彼等は自らの罪を認めざるを得なくなります。そもそも民族や宗教に縋るような理性の弱い人間にとって、それは不可能な選択なのです。

つまりこういった闘争の場合、加害側か被害側のいずれかが、軍事的に完全に屈服させられるまでは戦争が終わりません。そして、仮に加害側の敗北で戦争自体が終わったとしても、それを認める事が出来ない加害者達のテロリズムという形で戦いは続くのです。いずれにしても、そこに「思想」やら「世論」が入り込む余地など、ほぼ無いことは御分かり頂けるでしょう。

ところで、娯楽作品で描かれる戦争のうち、より多いものはどちらでしょうか。所謂「文学」や「児童文学」に分類される程度に高度な作品においては専ら1)の権益の戦争なのですが、数において圧倒的多数を占めるその他においては2)であるようです。そうした作品を理に適った展開で描くなら、ひたすら泥沼の戦争に突入するなり、一方的に加害側を殲滅し尽くすなりする以外、戦争の終結方法は有り得ないことは、前述の通りです。

ところが、こういった作品には時折、夢見がちなヒューマニズムが持ち込まれるのですよね。例えば主人公達の善行がきっかけで、両勢力に和解の気運が生まれてしまったり。特に、敵を助けるような「美談」は、ヒューマニストの皆様には大変評判が宜しいようで。

実際のところ、現実にある戦争でも稀に「美談」が生まれる事は、ある意味私達にとって慰めと言えるかもしれません。しかし、欲目無しで現実を直視するならば、「美談」が効力を持つのは戦争が決着した後であって、戦争中ではない事を認めないわけにはいかないでしょう。そういった美談は戦後、充分にほとぼりが冷めてから、メディアによって充分に脚色された形で伝えられるからこそ美談になるのであって、戦時下では厳しく糾弾される行為なのですよ。

また、仮にひとつや二つの善行が現場で確認されたとして、それ自体が戦争全体に影響を与える事はありません。特に、どちらか一方であれ双方であれ、指導部が戦争続行を望んでいるのなら、無視されるか握りつぶされるのが普通です。最も救われる対応だったとしても、戦後の融和政策のためのカードとして記録に留められて終わりでしょう。しかも、それがあり得るのは1)の戦争の場合であって、2)の戦争では有り得ません。

にも拘らず、こういった夢見がちな主張を大真面目に語る人が、意外と多いのですよね。殲滅戦争の加害者を助けたら対話が始まる筈とか、一体どれだけ夢見がちなのでしょう。そもそも、「殺す事が目的で殺している」殺人鬼に刃物を突きつけられた状態で、説得をする暇があるとでも思っているのでしょうか。彼等の主張は、駅を通過する急行列車の前に飛び出して、運転士に対して轢かないで欲しいと交渉を試みろと言っているようなものです。

しかも甚だしい者に至っては、「相手と同じレベルに落ちないためには、善行を積んでみせる必要が云々」などと道徳論を説き始める始末。そもそも命の取り合いをしている現場で、味方の命を代償に支払ってまで加害者を助ける事を正義であるとまで仰るとは、なんとも見上げた人道主義もあったものです。ところでその主人公は、一体何の権利があって被害者側の誰かの命を実質的に奪うのでしょうね。しかも、よりによって加害者のために。

こういった行き過ぎた独善的な「人道主義」の背景には、作者や読者の自己陶酔があります。彼等は、「命は皆平等」という言葉の意味を考えもせず、ただ目の前に見えているものがその言葉をなぞる事だけに満足感を覚えているのですね。なるほど、加害者に慈悲をかける事は確かに立派に見えます。そこだけを見るならば。しかし、そのために無辜の第三者の生命や財産を奪うのならば、果たしてそれは善行でしょうか?

恐らくこういった独善的で自己陶酔的な「人道主義」が横行する原因には、日本という国の平和さがあるのでしょう。一般市民は通常、自らの命や他者の命について、危機を感じる事はありません。従って、大抵の物事を「安全地帯に居るつもりで」考えてしまうのです。もっと言うならば、テレビを見ている感覚で物を言う、とでも言いましょうか。

安全な場所から見ている他人事だからこそ、犠牲になる第三者の事など目に入らないし、目に入っている主人公の行動が「善行」に見える事を何よりも重視します。そして、周囲への影響や主人公の責任など考えようともしません。ともすれば、そんなものは目の前の「善行」に比べたら無価値なものであるとまで言い放てるのです。

恐ろしい事に、こういった思考をする人々は虚構の世界だけでなく、現実の世界の事柄に対しても同様に考えるのです。例えば、凶悪犯に発砲した警官を非難してみたり。その急先鋒が既成メディアであり、その熱烈な支持者達であることは言うまでもありません。

結局のところ、多くの日本人が独善的な「人道主義」が大好きなのは、つまりそれでも問題なく生きて行ける平和な社会だからであり、そこに蔓延った自己陶酔的正義を振りかざすメディアの主張にすっかり染まっているから、と言って良いのではないでしょうか。もちろん、耳に快いからと言ってそんな戯れ言に陶酔する本人の無思考と無自覚な利己主義もまた、大いに糾弾されてしかるべきではありましょうが。

娯楽作品とその周囲に溢れる独善的人道主義と、それに陶酔する人々をみるにつけ、薄ら寒いものを感じずにはいられない今日この頃です。


雪の高尾山(2)

城山への道のりは、概ねアイスバーンだったと思います。木製の階段が多い区間なのですが、階段の上に雪が踏み固められているため、これがなかなかに凶悪で。登りではあまり気にならない程度のアイスバーンでも、下りでは危険なトラップと化します。実際、転倒している人のほとんどが下っている人達でした。そんな悪路を抜け、城山手前に差しかかると、左手に雪に覆われた坂道が姿を現します。

城山手前にて
城山手前にて posted by (C)circias

写真ではなんてことなく見えますが、実際見てみると、ここだけなんだか別世界でして。こちらは迂回路なので、あえて進む必要はないのですけれど、この景色に誘われたであろう人々の足跡が沢山残されています。勿論、私もその中の一人である事は言うまでもありません。しばしの雪国気分を楽しんだ後は、いつも通りのコースで山頂へ。幸い茶店が営業していたので、おでんを頼んで一休みしました。

城山のおでん
城山のおでん posted by (C)circias

さて、この時点で既に時刻は13時40分を過ぎており、普段よりも20分程遅れています。この先もアイスバーンが続くのでしょうし、引き返すべきか否か迷うところ。少なくとも、バリバリに凍った稲荷山コースを下るつもりなら、明るいうちでなければ危険過ぎます。しかし、おでんを食べているうちに、気分はすっかり続行に傾いていました。というのも、高尾山にはケーブルカーもある訳で。いざとなったら一号路で帰ると決めて、景信山を目指しました。

城山を下る
城山を下る posted by (C)circias

続行に傾いた一番の理由が、これ。城山下りから小仏峠にかけての景色です。ここは一年中日の当らない山林の中の区間なので、雪の後の景色はとにかく奇麗なのですよ。泥濘みがちの上に傾斜が急な難所ですから、アイスバーンになるとさらに危険なのですけれど、しかし、この景色は見ておかなければなりますまい。城山を下り切ってからも、しばらくは次の写真のような、雪の道が続きました。

小仏方面への道
小仏方面への道 posted by (C)circias

しかし、意外なことに、小仏峠から先の道には、それほど雪は残っていませんでした。一番危険だったのは、景信山の少し手前の林の中ですね。一見何の問題もない道に見えるのですが、実はカチカチのツルツルに凍り付いた地面になっているところがありまして。正直なところ、目の前で転倒した人が居なければ、私もひっかかったかも知れません。しかし、その後は特に問題なく、景信山山頂に到達しました。

雪の景信山山頂
雪の景信山山頂 posted by (C)circias

景信山山頂には、思いのほか多くの雪が残っていました。気温は4.2度と低めではありましたが、雪の中にしては暖かかったように感じます。というか、冬場ならこれくらいで当たり前なのですよね。真冬だと言うのに10度を超えていたりとか、そんな週が続いたもので、なんだか少々感覚がズレている気がします。積雪がある事を考えれば、4.2度だって高すぎるくらいなのではないでしょうか。

実際、山頂の地面は凍り付いておらず、そこかしこに泥沼が形成されていました。これがなかなかに厄介で、この泥が運ばれて下りのコンクリート舗装にこびりつく事で、非常に滑り易い危険な状態を造り出してしまうのです。私も、転倒はしなかったものの、ズリズリと滑り降りる事になったのには肝を冷やしました。アイスバーンも恐いですが、コンクリートと泥のコンボもなかなかに凶悪です。

さて、往路で散々転倒する登山客を見てきた御陰で、ある程度危険な箇所を覚えた甲斐もあってか、復路は割と順調でした。景信山の下りで盛大にスケートしたことを除けば、特にヒヤリとする場面もなかったように思います。そうはいっても、やはり普段より緊張していたのでしょう、テンションが上がっているうちは良かったのですが、家に着くなりグッタリしてしまいまして。昨日は、夕食もとらずに眠ってしまいました。

今回の反省点は、油断してアイゼンを持って行かなかった事。かなり危険な箇所もあったので、次からは、雪の後には必ずアイゼンを持って行こうと思います。もっとも、この冬のうちに「次」があるかどうかは、定かではありませんが。


雪の高尾山(1)

この週末は、関東以外は全国的に荒れ模様のようですね。関西では平年の10倍以上の降雪があったとかで、色々と被害も出ているようです。一方で東京は、そんなニュースとは裏腹に平和そのもの。風こそかなり強かったものの、概ね良く晴れて、お出掛け日和でした。とはいえ、木曜と金曜の二日間は、東京にも少しばかり雪が降っていたのです。

次の写真は、土曜日の稲荷山コース登山口の様子。このあたりは日陰なので、常日頃から凍り付き易いのですが、この日は踏み固められた新雪でアイスバーンになっておりまして、なんてことない緩やかな傾斜が凶悪なトラップとして牙を剥いていました。正直、アイゼン無しでの登山はお勧め出来ないレベルです。

稲荷山コース入口
稲荷山コース入口 posted by (C)circias

ところが、この階段から稲荷神社までの間に雪はほぼ姿を消し、その後はいつも通りの乾いた地面に。日の当る部分には、そもそも積もりもしなかったのでしょうか、泥濘さえない極めて歩き易い状態でした。どうやら、雪が積もったのは日陰の部分だけのようです。そうかと思うと、まだ柔らかい雪が積もっている場所もあり・・・ところによって、道の状態は様々でした。次の写真は、稲荷山コースでは最も雪が残ってた区間です。

稲荷山コース
稲荷山コース posted by (C)circias

山頂が近付くにつれ、道はアイスバーンから泥沼へ。いつもの冬の高尾山ですね。はじめのうちはツルツル滑る足下に怖じ気づいていましたが、良く考えたら昨年までは冬と言えばこの足場だった訳で。感覚を取り戻した後は、特に問題なく歩く事ができました。といっても、歩幅を短くして慎重に、ですけれど。いつもより時間をかけて山頂に辿り着いたところで、まずはいつも通り富士山を撮影。この日の富士山は、上半分が雲隠れしていました。

高尾山山頂より
高尾山山頂より posted by (C)circias

山頂を下って紅葉台の巻き道へ入ると、そこからは一面の雪景色に。入口付近でも、先程の稲荷山コースよりも多くの雪が残っています。そして、極めつけは次の写真の区間。これは恐らく、昨日積もったままの状態が残っているのでしょう。というのも、ここは冬の間中暗い、ほとんど日の当らない区間だからです。

最も雪が深かった場所(紅葉台)
最も雪が深かった場所(紅葉台) posted by (C)circias

しかし、紅葉台を過ぎると、再び日当りの良い道が続きます。とはいっても階段は凍り付いていて、ところどころに形成されているアイスバーンが、登山客達を面白いくらいにひっくり返していました。今回の縦走で、一体何回程転倒を目撃したでしょうね。数えるのも面倒になるほど、見ている側からステンステンとひっくり返っていました。特に、一丁平が近付くにつれアイスバーンが酷くなったので、転倒する人が増えたように感じます。

雪の一丁平
雪の一丁平 posted by (C)circias

一丁平は一面の雪景色。まだ踏み荒らされていない、きれいな雪が残っていました。あるいは、踏むのが勿体ないと思ったのでしょうか、皆さん広場の外縁を歩くだけで、写真のエリアには踏み込まなかったようで。私も、それに倣って外縁を迂回し、そのまま城山方面へ向かいました。


ラジオメーター

ラジオメーター、というインテリアをご存知でしょうか。これも、知っている人は知っているアイテムですね。これはガラス瓶の中の風車に光を当てると、中の羽がクルクルと回り出すというもので、「メーター」などと言いはするものの、特に何かを測っているという訳ではありません。まぁ強いて言うなら光の強さを測っているとも言えなくはないですが、測定と呼べる程厳密なものではないのですよね。要は、インテリアです。

ラジオメーターの構造は単純。要はガラス瓶の中に、羽を表裏で銀ないし白と黒に塗り分けた風車が入っていて、極めて微弱な力で抵抗なく回転するようになっていればOK。基本的なには次のサムネイルのような形になるのですが、これ以外にも色々な形状のものが作られています。

ラジオメーター [JZ057]
ラジオメーター [JZ057]
2916円
5つ星のうち 0(0)
posted withamazetat 2017.02.10


で、このほど購入したのがこちら。もっと安いものもあったのですが、可愛い電球型である事に惚れ込んで、高いにも関わらず思わず購入してしまいました。ストームグラスに引き続きの無駄遣いですね。まぁ、こういうのはロマンです。それに、こういうものって、見つけたら手に入れておかないと、「次の機会」はなかったりするものですから。

逆光で
逆光で posted by (C)circias

次の写真は、ラジオメーターを横から撮影したもの。オリジナルのラジオメーターはいかにも理科実験質にありそうな雰囲気で、それはそれで格好良いのですけれど、この電球型は可愛さがあって良いですよね。間違いなく電球型ですが、中の風車などの構造物のせいで、どこか真空管にもにた雰囲気があって好きなのです。本体を垂直に立てるのではなく、少し傾けるようにしてあるのが、これまた良い感じで。すっかり気に入ってしまいました。

横から
横から posted by (C)circias

次の写真は、風車部分のアップです。風車の羽は表裏で銀と黒に塗り分けられています。これにより、光が当った時に暖められる程度に差が出来るため、より暖まる黒い面の方が気体分子のぶつかる力をより大きく受けるので、風車が回転するという仕組みなのだそうで。もともとは、ウィリアム・クルックスという人が、陰極線を測ろうとしてこの装置を使い、羽の回転を陰極線によるものと勘違いしたのが始まりとか。

風車
風車 posted by (C)circias

実験装置としては失敗作だったラジオメーターですが、しかし、インテリアとしてはなかなかのものです。窓辺にこれを置いておくと、光の強さに反応して速く回ったり、遅く回ったり。日が陰れば止まる事もあったりと、表情豊かで見ていて飽きません。また、高速で回転すると「カリカリカリカリ・・・」という小さなノイズが聞こえるのですが、これがまた雰囲気が良いのです。

何より、風も電気も磁力も何も使わず、密閉された瓶の中の風車が回転するというのが、なんだか不思議で良いのですよね。なんというか、ええ、ロマンです。思わずときめいてしまうのは、私だけではありますまい。これがインテリアとして非常に多く生産されている事が、その何よりの証左です。思わず色々なタイプを買いそろえて、窓辺に並べてしまいたくなりますね。もっとも、そんな場所はないのですけれど。






Tempo Drop mini

ストームグラス、という器具をご存知でしょうか。これは樟脳を主成分とする溶液をガラスの容器に封入したもので、気圧や気温に反応して内部の結晶の状態が変化するため、19世紀頃は天気予報のための器具として用いられていたのだそうです。もっとも、正確さはないとかで、現代ではただのインテリアになってしまっているのですが。

そんなストームグラスをさらに可愛くしたのが、Tempo Dropという製品です。知っている人は知っているアイテムだったようですが、私がこれを知ったのはつい先日の事でした。そして、知った勢いで衝動買いしてしまったのは言うまでもありません。次の写真は、購入したTempo Drop mini。つい先程の状態です。

Tempo Drop mini
Tempo Drop mini posted by (C)circias

Tempo Drop miniが届いたのは数日前のことなのですが、開封当初の内部は、次の写真のような状態でした。細かく砕けた結晶が底の方に溜まっていますね。これは恐らく、輸送時の衝撃で結晶が砕けてしまったのでしょう。どうもこうなってしまうと反応が鈍るようで、気温や気圧の変化は色々とあったにも関わらず、内部の状態は特に変化しないまま数日が過ぎて行きました。

昨日までの状態
昨日までの状態 posted by (C)circias

ところが今日、部屋に帰ってみると、溶液内の状態が劇的に変化していたのです。次の写真は、本日19時頃のもの。このときの気温は15.5℃、気圧は1013hPaでした。この条件なら昨日や一昨日にもあったはずですが、果たして何にここまで反応したのでしょうか。

本日19時の状態(15.5℃/1013hPa)
本日19時の状態(15.5℃/1013hPa) posted by (C)circias

底に沈んでいる結晶を拡大してみると、次の写真のようになっています。まるで杉林のようでもありますし、あるいは羽毛が積もったようにも見えますね。結晶が生えている「地面」の部分には、以前と変わりなく砕けた結晶が降り積もっています。ということは、この結晶は新たに溶液中の樟脳が固まってできたものなのでしょう。

結晶の森
結晶の森 posted by (C)circias

結晶は底面のみならず、水面にもできており、なお成長中のようでした。写真は19時頃のものですが、21時現在、水面の結晶はさらに増え、浮き島のようになっています。

液面にも結晶が
液面にも結晶が posted by (C)circias

説明書によると、ストームグラスは主に温度に反応するということですが、暖房によって室温が5℃上がっても、結晶の成長は止まりません。少なくとも、室温によってこの反応が出ている訳ではないように見えます。そこで、ProTrekの気圧ログを見てみたところ、ここ数時間で気圧が急激に跳ね上がっている事が分かりました。ということは、この反応は急激な気圧の上昇か、あるいはその前段階の低気圧によって引き起こされたものなのかも知れません。

ここまで劇的な反応があるとは意外でしたが、しかしこれならば、これを使って天気予報をしようとしたというのも納得ですね。しかし、果たして反応にはどのくらいの法則性があるのでしょう。幸いProTrekで気圧と気温を測れる事ですし、結晶の状態と気温および気圧の関係を、おおまかに記録してみるのも楽しそうです。御陰で、荒天の日の楽しみが出来ました。特に春先は荒れますから、どんな反応が出るものやら、今から楽しみでなりません。





景信山のジョウビタキ

今日は生憎のお天気でしたが、その割に気温はさほど低くありませんでしたね。とはいえ、昨日は3月半ばくらいの陽気でしたから、それと比べると少し寒く感じてしまうのですが。それでも、暖房無しで室温が13度もあるのですから、この時期にしてはだいぶ暖かい方なのではないでしょうか。

さて、その暖かかった昨日の事ですが、今週もいつも通りのコースを歩いてきました。この日の気温は高尾山山頂で12.5度、景信山山頂で11度と、かなりの暖かさ。その陽気に誘われてか、この時期にしては珍しく、観光客は多めでしたね。山頂では観光客が手すり前にずらりと並んで、こぞって富士山を写真に収めていました。

今日は富士山が良く見える
今日は富士山が良く見える posted by (C)circias

観光客が多い反面、鳥達の姿はほとんどありません。声もほとんど聞こえないので、活動範囲が少し変わってしまったのでしょう。この時期ならば朝と夕方に多くの鳥達を見る事が出来る筈なのですが、珍しくコゲラの声もせず、遠くでまばらにシジュウカラの声が響くのみ。先週は多くの小鳥をみかけた一丁平でも、小鳥の姿が見えません。どこかで枯れ葉をかき分ける音がするので、少なくとも一羽は居た筈なのですが。

そんなわけで撮影の機会もなく景信山山頂に到達してしまったのですが、ここでようやく小鳥の姿を見る事が出来ました。それがこちら、ジョウビタキです。先週撮影したジョウビタキと模様が違うのは、こちらは雄だから。茶店のご主人の話によると、毎年山頂にやってくる番いが居るのだそうです。

景信山のジョウビタキ(2)
景信山のジョウビタキ(2) posted by (C)circias

残念ながら、シャッターチャンスはこの一度きり。ほんの十数秒間でしたが、何度かシャッターを切る事ができたのですけれど・・・例によって、AFが全く仕事をしないので、まともに写ったのはMFで修正を加えた上の写真と、次の一枚くらいでした。

景信山のジョウビタキ(3)
景信山のジョウビタキ(3) posted by (C)circias

このくらいのサイズの立体的な被写体だと、E-PL5のAFは全く役に立ちませんね。仕方ないのでフォーカスはAF+MFにした上で、MFアシストをオンにして修正を加えてみたのですけれど、これが通用するのは当然相手が止まっている時だけ。ちょこまか動き回る小鳥相手だと、やはりかなり厳しいようです。

75-300mmズームのフォーカスリングが、先日購入した17mmのスナップショットフォーカスくらいの動きをしてくれれば勘で素早くピントを合わせて・・・というのも可能なのですけれど、あくまでAFの修正用という位置付けなのか、フォーカスの端から端まで動かすには、リングを何回転もさせなければならず・・・フォーカスだけで5秒以上かかってしまうので、シャッターチャンスを逃す事になってしまうのです。

なにぶんAF前提で設計されているカメラとレンズなので、中核たるAFが役に立たないと、色々厳しいものですね。とはいえ、無い物ねだりをしても仕方ありませんので、当面はMF併用でのピント調整をもっと素早く行えるように、練習して行きたいと思います。



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