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日々の便り

 

マクロレンズの実力

おはようございます。東京は昨日から急に涼しくなりましたね。現在も気温は29度、湿度60%。あまり快適と言える数字ではないのですが、それ以前の猛烈な暑さの事がありますので、これはかなり涼しく感じます。それに加えて、空気の匂いがなにやら急に秋めいて来た気がするのは私だけでしょうか。

そのせいか、昨日はだるくて体に力が入らない状態で、結局夕方まで寝て過ごしてしまいました。夕方からのそのそと起き出したのですが、晩はそれでも起きては居られず。今朝になってようやく、なんとか普通に活動出来るようになった格好です。言うなれば、昨日は一日中体が眠っていたという感じですね。

それで今日こそは有意義な休日を過ごそうと意気込んでいたのですが、天気の方は生憎のようです。まぁ予報通りと言えば予報通り。しかし、「晴れ時々曇り、所により雨」という全部入りの予報は果たして予報足り得るものなのでしょうか。お盆休みの辺からこちら、毎日のように「大気の状態が云々」で全部入りの予報を聞いている気がします。

そんな訳で、今週末もこれといって話題がないのですが・・・そういえば、お盆休み中の晴れ間に撮った写真が幾らか溜まっていましたので、そのお話でも。

シオカラトンボ
シオカラトンボ posted by (C)circias

写真は、お馴染みシオカラトンボです。ただ、これまでの写真と比べると、妙に重量感があると思いませんか。いつものM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6Rと接写リングの組み合わせでは、こういう風には写りません。この妙に高精細な写りは、M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroならではのものです。

私はこれまで、このレンズをF5くらいまでで使っていたのですが、この時はとても強い日差しがあったので、思い切ってF10まで絞ってみたのですね。するとどうでしょう、ただでさえ高かった解像度がさらに高くなり、なんだかどっしりと質量感のある写り方になったではありませんか。カメラのモニタ上では、少し奇麗に写るようになったという程度の変化ですが、パソコン上で見るとその違いは歴然です。

シオカラトンボ
シオカラトンボ posted by (C)circias

光線が充分にある状態で絞りを多くすると、色合いの微妙なニュアンスもよりよく再現されるようです。光沢と透明感のある目に対して、美しい艶消しの胴の質感の違いがこれほどきちんと写るとは。ここまでくると多分、肉眼で見た場合よりも奇麗に写っていると言って良いでしょう。少なくとも視力1.0に補正された私の目では、ここまでは見えません。

シオカラトンボの目
シオカラトンボの目 posted by (C)circias

上の写真は、同じくF10で撮ったシオカラトンボの目です。これまでは目の一カ所にピントを合わせると、それ以外の部分はボケボケになってしまっていまひとつでしたが、F10まで絞ればこの通り。かなり良い感じに立体感が得られました。実はこの写真、オリジナルサイズで見ると、なんとトンボの目の表面の、六角形のレンズ一枚一枚がクッキリハッキリと写っています。

凄いのは解像度だけではありません。普通は「黒」としか写らないところに隠れた、本来の色を写す事が出来るのです。次の写真は、オオシオカラトンボの目を同じ条件で写したもの。普通はただ光沢のある黒にしか写らないオオシオカラトンボの目の中に、様々な色があるのがお分かり頂けるかと思います。しかもこの黒いレンズにも透明感があって、下に何かが透けているのが分かりますよね。

オオシオカラトンボの目
オオシオカラトンボの目 posted by (C)circias

肉眼でも、30cmくらいまで接近しなければこの感じは見えないでしょう。大抵の人が、「オオシオカラトンボの目は黒一色だ」と思い込んでいる筈。でもこのレンズを使うと、その微妙な色合いや立体感が、きっちりと写るのです。F5ではボケにごまかされてしまって気付かなかった部分ですが、F10で使ってみて初めて、その凄さに気付かされました。

もっとも、この解像力が果たして必要なのかと問われると、それは用途次第と言うしかないのですけれどもね。実際こうして縮小画像をブログに載せる分には、マクロだろうとズームだろうと、パッと見の印象が少し生々しいか否かという程度の違いでしかありません。ハッキリ違いを認めるには、せめてこの二倍くらいのサイズで見る必要があるでしょう。ただ撮っている側としては、やっぱり奇麗に写ってくれる方が嬉しいのは間違いありません。

それにしても、シオカラトンボの目って本当に奇麗ですね。宝石などより、こちらの方がよほど美しいと思います。以前は体の地味な色合いがあまり好きではなかったのですが、目に注目するようになってからこちら、シオカラトンボがとても魅力的な被写体であるように思えてなりません。勿論、だからといってオオシオカラトンボの魅力が薄れたという訳ではありませんけども。

ただ、この色合いや解像度を得るにはこのマクロレンズを使わなければならず、絞りもF10以上が必須というのがちょっと厳しいところです。夏場はともかく、それ以外の季節にここまでの明るさは期待できませんので、なかなかどうして難しいですね。

それから、この撮影でE-PL5の悪い癖に気がつきました。以前からISOオートはいまひとつだと思っていましてかれど、マクロ撮影ではISOオートは「絶対使ってはいけない」ようです。F10まで絞ると、これだけ明るい環境でも馬鹿みたいに感度を上げたがるのですね。画面内に黒い部分が少しでもあれば、すぐにISO1600を選択します。なので、こういう時はISOは200に固定して使います。

まぁしかし、欠点のない機械などある筈もなく。それにこういった装置には、想定された本来の用途というものがあります。女性などがお手軽に本格っぽい写真を楽しむために設計されたこのカメラで、こういう写真の撮り方をする方がむしろ特殊なケースなのでしょう。いずれにしても、使いこなすというのは長所も短所も全て把握するということであり、その上でいかに性能を引き出せるかが使い手の技量なのだと思います。

使い始めてもう半年以上になりますが、ようやくカメラに振り舞わされるのではなく、カメラを使っているレベルに到達出来たかな、という気がしますね。
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