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日々の便り

 

イトトンボの見分け方

今日も東京は、たいへん残念なお天気でした。午前中こそ時折僅かに晴れ間が覗いていたものの、午後からは今にも降り出しそうな重い空。お盆からこちら、本当に週末は天気が悪いですね。いえ、週末のみならず、基本的にあまりスッキリと晴れる事がないようです。今週も晴れ間のある日はありましたが、そういった日も大抵半分は曇っていたり、雨が降ったりしていましたっけ。

御陰で今年は、蝶や蝉の写真を撮る機会がほとんどありません。まぁ蝶はいなくなっている訳ではないのですけど、葉っぱの裏に隠れている蝶ばかりで。最初のうちは珍しいと喜んでいましたが、むしろそれしか撮れない今日この頃。他に撮れるものと言えば、主にイトトンボくらいでしょうか。というわけで、今日もイトトンボの写真を撮りに行って来ました。

ちょっとアップ
ちょっとアップ posted by (C)circias

上の写真は、アオモンイトトンボ。このあたりには、アオモンイトトンボとアジアイトトンボの二種類が生息しています。これに気付いたのは先週の事で、二種類を見分けるのは困難だとばかり思っていました。ところが、一度気付いてしまうとそうでもないのですね。という訳で、今日はアオモンイトトンボとアジアイトトンボの見分け方を、今日撮ったばかりの資料写真付きでご紹介したいと思います。


○見分けるためのポイント1・尾の第8〜10節
先日の日記にもちょっと書きましたが、アジアイトトンボとアオモンイトトンボの最も大きな違いは、尾の先端の青い帯の位置です。さすがに距離があると見分けるのは困難ですが、少し近付けば違いは一目瞭然。まずアオモンイトトンボですが、次の写真のように、第8節と第9節の下半分が青く、第10節は黒くなっています。尾の先端がこんな風になっていたら、それはアオモンイトトンボで間違いありません。

アオモンイトトンボの特徴1
アオモンイトトンボの特徴1 posted by (C)circias

これに対して、アジアイトトンボは尾の第9節全体と第10節の下半分が青くなっています。次の写真は、アジアイトトンボの尾の先端を等倍撮影したもの。上の写真と比べてみると、青くなっている部分が違う事がハッキリ分かりますね。

アジアイトトンボの特徴1
アジアイトトンボの特徴1 posted by (C)circias

ちなみに、どちらのトンボも成熟するにつれ、体の青みが増して行くようです。アジアイトトンボの第8節は、上の写真のように、下半分が青っぽく見える場合もあります。いずれにしても、第八節の背側が黒かったらアジアイトトンボということですね。こんな小さな違いは分からない・・・と思われるかも知れませんが、慣れてくるとこれが案外簡単なのです。大抵の場合、尾の先端だけでこの二種類を見分ける事が出来ます。


○見分けるためのポイント2・尾の第2節
アオモンイトトンボとアジアイトトンボのもう一つの違いは、尾の第二節にあります。若いうちはアオモンイトトンボのみ、ここに青い紋があるのですが、成熟してくるとどちらも青くなってしまうので、色だけでは見分けられない場合もあります。そこで注目したいのが、背中を走る黒いラインの形。まずアオモンイトトンボですが、次の写真のようになっています。

アオモンイトトンボの特徴2
アオモンイトトンボの特徴2 posted by (C)circias

第二節の黒いラインが、尾の先端方向に向かって細くなっていますね。これがアオモンイトトンボの特徴。これに対して、アジアイトトンボの第二節のラインは、ほぼ真っ直ぐになっています。次の写真は、アジアイトトンボの第二節付近を写したものですが、アオモンイトトンボには見られる黒いラインの変化が、こちらには見られません。

アジアイトトンボの特徴2
アジアイトトンボの特徴2 posted by (C)circias

この部分は、未成熟のメスの見分けにも使えます。これら二種の未成熟のメスは共に赤く、成熟した雄に見られる青い紋も見られないため、雄以上に見分けが難しくなります。しかし、この第二節の色に注目すれば、間違う事はないでしょう。

アオモンイトトンボ
アオモンイトトンボ posted by (C)circias

上の写真は、アジアイトトンボアオモンイトトンボのメスの成熟個体をアップで撮影したものです。背中を走る黒いラインが、第二節まではっきりと続いているのが分かりますね。未成熟のうちは、こうなっているのはアジアイトトンボのみ。体色が明るいオレンジ色で、このように黒いラインが続いていたら、それはアジアイトトンボのメスです。

これに対して、写真のように体がくすんだ暗めの赤褐色で、このようにラインが繋がっている場合、アオモンイトトンボのメスの「異色型」と呼ばれるタイプの成熟個体なのだそうです。(トンボおじさんさん、ご指摘有り難うございました。)メスは雄と違って、同定がちょっと難しいようですね。

さすがにこれは、パッと見で判断するのは少し難しい部分ですが、写真撮影をするくらいに真剣に見れば、違いが分かるでしょう。何も知らないで見ていると違いなんて分からないものですが、こうして見るべきところをきちんと知った上で見てみると、案外簡単に見分けがつくから不思議なものですね。これもまた、普段私達が「見ているようで見ていない」ことの、一つの事例なのかも知れません。
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Comments
 
失礼いたします。
最後のアジアイトトンボの特徴3のトンボは、アオモンイトトンボ♀ですね。
成熟してくると、尾部付け根背面の黒いラインでは見分けが難しくなります。
アジアとアオモンは、♀の区別が割と難しいですが、背中の黒いラインの太さや、体色の違いなどで見分けられます。
 Re: タイトルなし
ご指摘有り難うございます。そうですか、やはり生き物は奥が深いですねぇ。体のサイズや黒い部分のパターンが雄の成熟個体とよく似ていたので、てっきりアジアイトトンボかと。
そのあたりの事が良く分かる資料とか、ご存知でしたら教えて頂けないでしょうか。通り一遍の写真ガイド程度では、こういう事は全然分かりませんものね。


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