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日々の便り

 

TU-8150でレコードを聴く(3)

昨日は、不覚にも半田ごてで指を焼いてしまいまして・・・しかも、よりによって60Wでやらかしたので、またしても半ば徹夜で指を冷やす羽目になってしまいました。弟には「火傷好きだねぇ」なんて笑われてしまいましたが、いえいえ、断じて好きでやっている訳ではなくてですね。疲れて朦朧としていたので、ちょっと手元が狂っただけなのですよ。

そんな訳で一晩空いてしまいましたが、TU-8150の試聴の続きを。今度は主にフュージョンとロックで攻めてみようと思います。今晩のトップバッターはこの一枚、若かりし頃のLarry Carltonのアルバム、「singing/playing」です。私が物心つく前のアルバムで、古いには古いけれど古典というほどでもないという微妙な年代の作品ですから、今となってはこれをご存知の方はかなり少ないでしょう。でも、素敵なアルバムなんですよ。

Playing/Singing
Posted with Amakuri at 2017.9.8
Larry Carlton
Edsel Records UK


なお、上の画像では「Playing/singing」になっていますが、私の手持ちのレコードだとこれが逆なのですよね。版によってロゴが違うのでしょうか。ジャケットアートはこれで間違い無いのですが。

一曲目、Easy Evilでは最初のうち、ギターが入らないので、ベースが一番前に出ています。これがこのアルバムの位置関係なのかなと思いきや、ギターはさらに前に飛び出してきました。それがもうまさに「飛び出す」と表現したくなる生々しさでグイグイ前に出るもので、思わず仰け反ってしまいそうになります。どの曲でも楽器の定位は良好で、空間が広いですね。まるで目の前で演奏しているかのような音質でした。

音量も十分すぎるほどで、音圧もパワフルです。およそ、1.6Wの低出力アンプとは思えない音ですね。低音も実によく出ていて、重さが足りないということもありません。高音から低音に到るまで、躍動感に溢れた再生だったと思います。ちなみにこのアルバム、1980年のものなのだそうですが、とてもそんなに昔の音とは思えませんね。


次の一枚も、ちょっとマニアックなものを。1981年のアルバムで、アーティストはジャコ・パストリアス。アルバムタイトルは「Word of Mouth」です。はい、知らない人の方が多いでしょうね。私もベーシストの先輩に教えて貰わなければ、知る事はなかったであろう一枚です。

Word of Mouth [12 inch Analog]
Posted with Amakuri at 2017.9.8
Jaco Pastorius
Imports


一曲目、CRISISの狂気を感じさせる高速のベースですが、TU-8150はこれを難なく再生してくれました。特にダレることもなく、量感も充分。音が崩れず再生されるので、高速の低音フレーズがダマになってうるさいという事もありません。ただ、全体的に前に飛び出す感の大きかったsinging/playingと比べると、手前への飛び出しは大人しめ。その分奥に空間が広がっていて、空間表現は割と普通です。

二曲目の3 Views of a Secretは、コーラスの雰囲気に年代を感じます。全体的な立体感は一曲目と変わりありませんが、主旋律のハーモニカが生々しく感じました。定位がしっかりとしているので、音に実体感があります。音がしっかりと整理されるからでしょう、TU-877で聴いた時よりもはるかに聴きやすく、楽曲の魅力を感じました。実のところ、このアルバムは普段あまり聴いていなかったのですが、この音ならばもっと積極的に聴きたくなりますね。

ときに、音とは関係のない話ではありますが、このアルバムのジャケットアート、綺麗ですよね。思わず飾っておきたくなります。LPもCDと同様、アーティストの写真が載っているだけのジャケットの方が多いのですが、できればジャケットはこんな風にアートで飾ってほしいなと思うのです。最近、iTunesにもちゃんとアルバムアートワークを取り込むようになって気づいたのですが、やっぱりアートがあった方が聴きたくなるし、楽しいのですよね。


さて、ここまでマニアック路線で来ましたので、締めも大変マニアックな一枚で行きましょう。今度は邦楽、ジャパロックです。もっとも、知っている人は知っている名盤なので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが。1971年の作品で、アーティストは「はっぴいえんど」。アルバムタイトルは「風街ろまん」です。

風街ろまん 完全限定生産 [Analog]
Posted with Amakuri at 2017.9.9
はっぴいえんど
ポニーキャニオン


一曲目の「抱きしめたい」でまず感じるのは、ベースがちょっと効きすぎだという事。TU-877では良い感じに聞こえていたのですが、これはちょっと低音が出過ぎのような。ブーミーという感じではないのですけれど、ベースラインが前に出るのに対してボーカルがやや引っ込み気味なので、相対的にベースが目立ちすぎている感じですね。

しかし三曲目の「風街ろまん」はといいますと、低音のバランスが良くなって、むしろ聴きやすくなっています。ボーカルも程よく前に出てくれるので、なかなか良い感じですね。何より、ギターの音色が素敵です。もともと古さを感じさせないアルバムではありましたが、このクリアなギターの音色のおかげで、さらに古さを感じさせなくなりました。

この曲から「暗闇坂むささび変化」「はいからはくち」と大好きな曲が続くのですが、どうやらこの三曲とTU-8150の相性は良好のようです。特に、「はいからはくち」のイントロのギターがもう生々しくてたまりません。これは、すごくいいですね。弾むベースラインもよく引き締まっていますし、この一曲は特に魅力が引き出されているように感じました。いいです、すごくいいです。思わずリピートで聴きたくなります。LPなので無理ですが。


というわけで、1971年から1981年までのやや古目のロックとフュージョンを聴いてみました。どのアルバムも再生は良好でしたが、若干低音が出すぎる傾向があるようにも感じます。この辺は本当に音源次第ですね、おそらくこの年代の録音は低音をやや強めにしているものが多いのでしょう。で、アンプ自体も結構低音を豊かに再生するので、相乗効果でたまにすごいことになるのではないかと思います。

とはいえ、それで音が割れるとかバランスがダメになるというわけではないので、特に問題視する必要はないと思います。それより何より、「はいからはくち」の生々しさがとにかく素晴らしかったのが一番印象的でした。とりあえず、片付ける前にもう一回聞いておこうと思います(笑


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