- Date: Mon 01 07 2019
- Category: 楽器関連
- Tags: AriaPro PB-400 DIY 修理 メッキ 磨き ペグ
- Community: テーマ "楽器" ジャンル "音楽"
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金属パーツをひたすら磨く
ともあれそういうわけで、本日も私はベースの修理に勤しんでおりました。今日の作業は、ネック周りの金属パーツのサビ落としと磨きです。本当はサビ落としだけで済ませるつもりだったのですけれど、なんというか習慣というか勢いで、結局磨き粉まで持ち出してしまいまして。
まず磨いたのは、フレットです。次の写真は、マスキングをした指板の様子。ここから手作業で根気よく一本ずつ磨いていきます。ネックは大きいので取り回しに問題があって、機械だと細かいところまで磨けないものですから。それにしてもなんというか、汚いですね。本来銀色のはずのフレットが黒く見えます。

2019-06-30 posted by (C)circias
フレット磨きが終わったら、次に取り掛かるのがこちら。ペグですね。プレシジョンベースのペグはごつくてカッコイイですね。PBは好みではないなどといっていたあの頃も、このペグにだけはどこか惹かれるものを感じていたものでした。ごっついギアの質感がたまりません。

2019-06-30 posted by (C)circias
ペグを一つ分解してみたところがこちら。しかしまぁ、これもよく汚れていらっしゃる。まるでむき出しの金属が錆びたかのように見えますが、実はちゃんとメッキされているんです。それがこの有様。表面が酸化してガサガサになったところに埃がこびりつき、湿気と油で固着してサンドペーパーのような手触りになっていました。ここまでくると磨き粉では通用しませんので、真鍮のワイヤブラシでガシガシ磨きます。

2019-06-30 posted by (C)circias
荒い汚れが落ちたら磨き粉(ピカール)を投入。ある程度曇りを落として、仕上げにルータとワイヤブラシタイプのビットで磨き上げました。ここまでの作業、ペグ一つあたり約1時間程度。なんというか、根気仕事ですね。しかし、綺麗に仕上がったペグを見ていると、次への意欲も湧いてくるというものです。仕上がったパーツは次の写真のように、一揃いずつビニールのケースに保管しておきます。取り付け位置を書いておくのも忘れずに。

2019-06-30 posted by (C)circias
ひたすら磨き続けること4時間以上、フレットの分も合わせれば6時間以上ですか、なにやら悟りを開きそうな気分になってきたところで、ようやくペグの磨きが終わりました。こちらが、本日の成果です。

2019-06-30 posted by (C)circias
しかし、まだまだ先は長いですね。ネック側のスリーブはまだ未着手ですし、磨いたパーツは一回脱脂してから防錆処理をしておきたいところ。以前はフェルナンデスのメッキ保護剤を使っていたのですが、効果が微妙だったので、今回は工業用の防錆油を試してみようと思っています。
そこまで終わったら、ネックの磨きとワックスがけ、再組み立て、ボディ磨きという工程になるでしょうか。そのあとはリードが取れてしまったピックアップの修理もしなければなりませんし、まだまだ先は長いです。
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